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ヘアカラー&パーマの同日施術に備えて、覚えておきたい5つのステップ/宿利省吾[Cura]

今までヘアカラーとパーマの同日施術を避けてきたみなさんへ。何をすべきで、何をしない方が良いのか、その知識と技術を『Cura』宿利省吾さんが指南!

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解説_宿利省吾[Cura]
しゅくり・しょうご/1977年生まれ。福岡県出身。大村美容専門学校(現・大村美容ファッション専門学校)卒業。『MINX』に勤務後、2006年、木藤由二氏と共に東京・原宿に『Cura』設立。共同代表を務める

★★はじめに★★
同日施術する上で意識したい2つのこと

1 ヘアカラーもパーマも良い仕上がりに
「同日施術をするのだから、少しくらいイメージと違っても大目に見て♪」なんて、もちろんお客さまに言うことはできない。ヘアカラーもパーマも単独で施術したときと同じくらいクオリティ高く仕上げるために、施術の工夫が必要だ。

2 ダメージを最小限に抑える工夫を
同日施術をためらう最も大きな理由は、ヘアカラーとパーマのダメージが同時に髪に加わることではないだろうか。しかし、薬剤選定や処理剤の活用で適切にダメージケアを行なうことで、髪をむやみに傷めることなく施術することができる。

『Cura』では、ヘアカラーとパーマの同日施術は珍しいことではありません。ただし、やはり単独で施術するときより、気を付けるべきことが増えます。今回は、各工程でおさえておきたいポイントをご紹介します!(宿利)

今回ヘアカラーとパーマの同日施術するお客さま

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髪質/髪の硬さ、太さ共に普通で、毛量も普通。クセはない。カットベースは、前髪のない耳下レングスのグラデーションボブ。

履歴/全体の毛先に1年前の全頭ブリーチが残っている。また、顔周りには15レベル、耳周りには13レベルにブリーチが施された状態。度重なるトーンダウンのヘアカラー履歴もある複雑な状態。

今回は、パーマをかけにきました。また、できればヘアカラーもして、ベージュ系の髪色にしたいです。ただ、ブリーチなどで髪が傷んでいるので、宿利さんと相談しながら、どうしたらいいか決めたいと思います。(お客さま)



▼▼▼さあ、いよいよ施術スタート!▼▼▼



STEP1:毛髪診断、処理

施術をする前に、まずは現状を確認すべし! 同日施術が可能なのか、また事前にどんな処理を施すべきかを確認しよう。

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POINT1 ブリーチ部分は髪をぬらして弾力をチェック

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