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美協NHDKが2021ニューヘアモード「J'aime」を発表! 自分らしさを追求するニューノーマル時代の女性をイメージ

 美容協同組合日本ヘアデザイン協会(NHDK、横田敏一理事長)は、2021年のニューヘアモードをこのほど発表。毎年、春夏、秋冬と、これまで年2回の発表を行なってきたが、2021年からは、リアルとオンラインのハイブリッドな創作活動にシフトし、年1回の発表となった。

 昨年6月には、ニューヘアモード創作設定プロジェクト委員長に、SHISEIDOのトップヘアメイクアップアーティストである計良宏文氏が就任。同委員会メンバーとZoom会議などを繰り返す中で2021年の女性像を練り上げ、同委員長就任1作目(NHDK通算127作目)となるニューヘアモード「J’aime(ジェム)」の発表に至った。

 「J’aime」はフランス語で「私は~が好き」という意味。アフターコロナの時代に向けて新しい生活様式が求められる混沌とした社会の中、自分の時間を大切にすることで改めて自身と向き合い、原点回帰をしつつ本質を見出し、本当に好きなものに気付く女性。また、明るい未来を信じて内なる希望を持つ前向きな女性をイメージしたという。

 スタイルとしては、ヘアデザインの原点に立ったシンプルなボブをベースに、こだわりのあるカットやヘアカラー、スタイリングで自分自身(その人らしさ)を突き詰めることがテーマとなっている。

テクニックポイント

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A.進化系マッシュボブ

Cut マッシュボブベースのフロントセクションと、奥行きがやや浅く、狭めのバングがポイント。
バックのアンダーセクションは、スクエアにカットした後ハイレイヤーを入れ、バックのオーバーセクションはサイドの延長線上にボブを被せてツーセクションでカット。
トップの角を落とし、内側の毛先のみ毛量調整を行ない、おさまり良く仕上げる。

Hair Color 生え際から2㎝に5トーンのブラウンを乗せ小顔効果を演出。残りの全体部分を1回ブリーチ、トップセクションの馬蹄部分のみ2回ブリーチを施す。その後、全体に14トーンのカーキとピンクアッシュを8:1(3%)で被せ、同色でもトーンの違いで色みが楽しめるカラーに仕上げる。

Styling ドライヤーで根元をしっかり起こし、ツヤ感と束感を出すために毛先にオイルを少量つけて、粗目のコームで整え、ナチュラルに仕上げる。

Make-up(A、B共通) ファンデーションは極力薄めに肌の赤みのみカバーし、ルースパウダーをブラシで重ね、素肌っぽい透明感を残しつつ、ややハーフマットな肌に仕上げる。ピンクベージュ(A)またはレッド(B)のアイカラーを上まぶた全体と下まぶたの涙袋の範囲まで広めにぼかす。マスカラを上下に塗布し目元を強調。チークは頬の中央よりやや高めの位置に丸みを感じるようにぼかす。リップはクリアのリップトリートメントでナチュラルに。

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B.ザックリとした質感のボブスタイル

Cut バックセクションのボトムは、テーパーリングしタイトに収める。ミドル、トップセクションはガイドより長めにオーバーラップ。トップセクションはパネルをフリップさせて大胆なチョップカット。
サイドは緩やかな前下がりで、フェイスラインのみレザーでフリンジをつくる。バングは毛束を摘み、レザーカットで先細にテーパーリング。表面にレイヤーを入れ軽さを演出。

Hair Color & Perm ベースはナチュラルブラウン10トーン。フリンジとバックセクション耳下部分を2回ブリーチ。そのほかランダムな毛束を1回ブリーチ。フリンジとバックセクション耳下にピンクオレンジ。ミドル、トップセクションのメッシュ部分には8トーンのアッシュ系ベージュを被せる。
バックミドルは太めのロッドで内巻き。そのほかは毛先を逃がした縦巻きでヘムラインにニュアンス程度のウエーブ感を与える。バングも同じく毛先を逃がした縦巻きで構成。

Styling 重めのオイル系ヘアクリームを根元付近から十分に塗布して、手グシでタイトに収める。
フリンジの部分は細い毛束を指やコームで摘み出しスプレーでキープ。
顔まわりにスパイス感のある雰囲気を演出。

Make-up(A、B共通、上記)

美協日本ヘアデザイン協会
2021ニューヘアモード創作設定プロジェクト委員
  委員長/計良宏文
 副委員長/石渡智花
      櫻井靖浩
      松木宏紀
   委員/笠原伸浩
      篠谷信寛
      中川泰貴
      原口裕匡
      山本 直
モード委員/小出康友
      鈴木道生
      土居一生