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小さなカケラ vol.10 / 新しい朝、芳しい菊の香りと共に身体のストレッチ カヒミ カリィ_ミュージシャン、文筆家
新春とは名ばかりの厳しい寒さが続いていますが、皆さんお元気にしていますか?年も改まり、お仕事や勉強にも新たな気持ちで精進されておられる事と思います!
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アメリカは年明け早々に仕事や学校が始まってしまったのですが、我が家は簡単なお節やお雑煮を用意したりのんびり書き初めなどをして、日本らしいお正月を満喫しました。引越をしてから、少し遠くのアジア系食材店まで足を伸ばさないと和食材が手に入らなくなったので、普段は納豆やお豆腐などを自宅で作るようになったのですが、お正月に欠かせない牛蒡やレンコンなどの野菜も必要だったので、久し振りにバスに乗り買出しに行ってきました。ところが大寒波の影響で流通が滞っていたらしく、欲しいものは品薄で蒲鉾も売り切れていました。普段ならこだわらないのですが、蒲鉾が入っていないお雑煮を思うと何だか諦めがつきません。魚売り場の前を通りかかった時にふと自分で作ってみようかと思いつき、そこでシマスズキとタラを1尾ずつ買うことにしました。魚を自分で捌かなくてはいけないのが少し大変ですが、レシピを検索してみると、白身魚をすり身にして卵の白身を加え形を整えて蒸すだけという、作り方そのものはシンプルだったので自分でも出来そうだと思ったのです。思ったよりも多めにすり身が出来たので、試しに笹形にしてフライパンで焼いてみたら、思いがけず美味しい笹蒲鉾ができたので娘も大喜びです。出来立ての熱々にちょっぴり醤油を垂らしてみたら最高でした!本命の板蒲鉾も無事に蒸し上がり、元旦の朝に美味しいお雑煮を満喫する事が出来ました。
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クリスマスにジョシ-ユから素敵なギフトを頂いたのですが、その中に菊のシロップが入っていたので、蒸したサツマイモをマッシュして栗を混ぜ、仕上げにトッピングをしてみたら、なんとも爽やかで美しい栗きんとんが出来上がりました。最近はお湯割りにして、朝のストレッチ後に大切に頂いています。菊は、お庭が寂しくなりがちな秋から冬にかけて可愛らしい花を咲かせてくれるのでアメリカでもとても人気ですが、漢方では古くから薬用として用いられていて、ビタミンK.B1.B2.葉酸が豊富なのだそう。このシロップに使われている菊は、"天皇の御紋である菊を庶民が食べるなどもってのほか"と言われたり"もってのほか美味しい"ことから、その名も『もってのほか』というそうで、思わず可愛らしくて笑みが溢れてしまいます。菊は昔から料理にも使われていて、日本の伝統的なエディブルフラワーですね。無農薬で大切に少量生産されてい菊を一輪一輪花分けして、和ハッカのアクセントを纏わせ、蜂蜜、甜菜糖、レモン果汁だけで仕上げられています。おめでたい新年にぴったりで、頂く度に幸せな気持ちになります。
ところで皆さんは今年の抱負は決めましたか?私の抱負の一つは筋肉をつける事、そして身体を柔らかくする事です。子供の頃からスポーツは苦手な私ですが、ヨガやウォーキングは心身共に心地良くさせてれるのでとても好きです。今年は50代も半ばになり、身体のメンテナンスが益々大切なのを実感する今日なので、これからはもっと身体に意識を向けて、子供の頃のように身軽な動きが出来るようになっていきたいと思っています。この一年が私達にとって、笑顔溢れる穏やかな年になりますように!
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カヒミ カリィ
ミュージシャン、文筆家、フォトグラファー 。91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表。音楽活動の他、映画作品へのコメント執筆、字幕監修、翻訳など幅広く活躍。これまでカルチャー誌や文芸誌などで写真や執筆の連載多数。2012年よりアメリカ在住。
http://www.kahimi-karie.com
Instagram : @kahimikarie_official
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