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外国語の学び方

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外国語に興味のある方、外国語の勉強法について悩んでいる方に対して、耳よりな情報を紹介しています。
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#リスニング

実は世界一早口な私たち日本人

という話を聞いたことがあるのですが、本当なのでしょうか。 リスニングでどうしても外国語が聞き取れない! オリジナルが速すぎてついていけない! という悩みをお抱えの方は多いと思います。 英語、フランス語、ドイツ語、、、確かにどれもみんなものすごいスピードで話しているように聞こえるのです。 しかし、音のスピードを「音節」(シラブル)という単位で測ってみると、意外にも世界最速の言語を操っている話者は、我々日本語母語話者なのだそう。 この、「日本語が世界で一番早口な言語」と

話すより聴く方がずっと難しい

読解、聴解、会話、作文。 読者の皆さまは、語学学習で一番どれが難しいとお考えでしょうか? 個人的には、聴解が一番難しいと思います。 そう、会話(正確には自分が話すこと)は思うほど難しくないのです。 上記の4つの技能の中で、聴解だけが、自分に主導権がありません。 読解は辞書を使って自分のペースで読むことができます。 作文も自分が使える言葉を書けばいいし、書き直しもできる。 会話も自分の知っている言葉を並べれば意思疎通はできます。 ただし、聴解に至っては、話すスピ

耳で聞くときの「仏文法」

こんにちは。いつもお読みくださいましてありがとうございます。 以前、フランス語の新しい綴り字を自分で考えたという話を記事に書かせていただきました。 フランス語は「書かれたとおりに読まれない」とよく言われる言葉なので、読み書きをするときに意識が向かう点と、聞き話すときに注意すべき点が微妙に異なっていて、リスニングするときにそれが難点になったりします。 今回は、新しい綴り字を考えた際に見えてきた、「耳の仏文法」についていくつかご紹介したいと思います。 1.子音で終わる単語

【語学】「言い分け」は「聞き分け」の前提としてとても大事!

 10年ほど前、大学時代に荒川清秀先生のNHKまいにち中国語を聞いていました。  印象に残っているのが、先生の、「聞き分けができなくても、まずは言い分けができるように練習してください」という言葉。  中国語は結局挫折してしまったものの、このアドバイスは今でも自分の語学学習の中に生きています。  リスニングを鍛えるには、まずスピーキング、特に発音をしっかりすることからだと思います。自分の口でしっかりと発音を区別できることが大事です。そうすることで、母語にはない似た発音の「

語学:リスニングで聞き取れない3つの原因

 外国語を勉強する際の大きな壁の一つが、リスニングだ。  文字で書かれると大して難しい文章であるわけでもないのに、音声で聞くとまるで聞き取れない――そういう経験をしたことのある読者は少なくないだろう。  リスニングで聞き取れない原因は、大きく分けて以下の3つがある。 1.音と文字の不一致:文字情報と音声が頭の中で一致していない。 2.速さの問題:頭の中の情報処理が音声スピードに追い付かない。 3.語彙力の問題:音声で流れる単語をそもそも知らない。  この中で一番大