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外国語の学び方

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外国語に興味のある方、外国語の勉強法について悩んでいる方に対して、耳よりな情報を紹介しています。
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2023年6月の記事一覧

【英語】「private」の発音は「プライベート」ではない。

こんばんは! 今回は、今さらながら気づいた英語の発音の勘違いについて 書いていきたいと思います。 皆さんに質問ですが、 「separate」という単語。 これが動詞として使われる場合と、 形容詞として使われる場合、 それぞれどのように発音するかご存じでしょうか? ちなみに、動詞の場合は「~を(…から)分ける、引き離す」 形容詞の場合は「別個の」 というような意味を持ちます。 それでは正解ですが、 動詞の場合は「セパレィト」/ˈsep.ər.eɪt/ 形容詞の場合は「セパ

英語にもある?!「条件法」

こんにちは! 先週末から英語の「仮定法(subjunctive mood)」にハマっている(?)じょさのんと言います。 ちなみに、「仮定法」とは、「仮定を表現する方法」という意味ではありません。 上の英語名にご注目ください。 「法」に当たる語が「method」ではなく「mood」になっていますね。 この「mood」は日本語にもある「ムード」と同じ「気持ち」を表す語。 誰の気持ちを表しているのかというと、「話し手」の気持ちです。 これを言語学では「法」という言葉で訳してい

ドイツ語を学んだ人が初めて学ぶ英語

こんにちは。 今回紹介したい言語は「英語」という言語です。 皆さんが学ばれてきたドイツ語と親戚関係にある言語ですが、どのように違うのか、見ていきたいと思います。 英語はドイツ語ととても近しい関係にありますが、 ドイツ語と大きな違いがあります。 それは、「格」と「性」がないということです。 厳密にはドイツ語の1格、2格に相当する2つの格がありますが、 2格は単純に名詞の後に「's」という形を使うだけで、名詞一つひとつについて覚える必要がありません。 3格と4格は、名

英語の「仮定法」について、更にややこしく考えてみました

こんにちは! 今回は、色々とヨーロッパの言語をかじってきた僕が、 改めて英語の「仮定法」について考えてみようと思います。 「仮定法」と日本で呼ばれているこの形ですが、 英語では「subjunctive mood」と呼ばれています。 フランス語をはじめロマンス諸語を学ばれた方は「subjunctive」と聴いてピンと来るかもしれませんが、 「接続法」と他言語では呼ばれているものです。 なぜ「仮定法」と日本の英文法では言うんでしょうかね…。 接続法とは、ざっくり言えば接