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外国語の学び方

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外国語に興味のある方、外国語の勉強法について悩んでいる方に対して、耳よりな情報を紹介しています。
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2021年5月の記事一覧

その外国語、何年後まで使いますか?

例えば、K-POPにハマって、「韓国語を勉強しよう!」と一念発起したとします。 程度の差こそあれ、その言語を使って読む、聞く、話す、書くがスラスラとできるようになるには、4~5年はかかります。 「今、興味があること」と、「それをするために充分な語学力を持っていること」との間には時差があることを、しっかり認識することが大事です。 僕の場合、19世紀のイタリア国家統一運動(リソルジメント)に興味が湧き、イタリア語を始めました。リソルジメントについて書かれた本は日本語や英語で

変わりゆくものを教える

I play the guitar. と I play guitar. 日本で英語を学ぶ人は、「楽器の前にはtheをつける」と学ぶと思います。 しかし、ネイティブは「別にtheをつけてもつけなくても良いよ」と言う。「少なくとも、theをつけないとダメというのは、おかしいよ」 そういう発言を「ネイティブさまさま」がしてしまうと、途端に「やっぱり日本の英語教育は間違っている」という声が上がってしまいがち。 *** 僕は、「ネイティブはこう言う」って言って、ドヤーッとす

隠れた動詞を見つけよ!

日本語と、英語の大きな違い。 それは、日本語が「名詞中心」な言語であるのに対して、英語は「動詞中心」の言語である、ということです。 この違いがよく現れるのは「複合語」です。 日本語は複合語を多用するのに対して、英語は、日本語のように複合語を作れても、日本語ほど多くは使わないのです。 *** 例えば、「感染拡大による景気後退は・・・」で始まる文があるとすると、この「感染拡大」や「景気後退」という複合語は、一応、英語にも複合名詞として訳出することはできるのですが、不自然