マガジンのカバー画像

外国語の学び方

125
外国語に興味のある方、外国語の勉強法について悩んでいる方に対して、耳よりな情報を紹介しています。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

単語学習のステップ

今回は、「単語学習のステップ」についてお話ししようと思います。 語学の学習において、単語や熟語表現に出会うのは日常茶飯事。そして、これらの単語の多くは、以下のレベルに分けることができます。 ①見たことも聞いたこともない単語 ↓ ②どこかで見覚え・聞き覚えはあるが、意味まで暗記していない単語 ↓ ③意味も暗記しているが、使い方が分からなくて使っていない単語 ↓ ④意味も分かってるし、使ったこともあるが、すぐには出てこない単語 ↓ ⑤適切な場面ですぐに使うことのできる単語

僕の外語読書記録

これまで語学の学習がてら読んできた本をエクセルの表にしてまとめるようにしています。 英語の洋書には、書名を入力すれば文字数が出てくる便利なサイトがあるのですが、全ての本を網羅しているわけではないことや、英語に限られてしまうため、僕は「ページ数」を使っています。 ページ数であれば、アマゾンでも調べることができますし、古本でも手元にある本のページ数を数えれば良いので楽です。 このページ数は結構曲者で、もちろん本のレイアウトによって1ページにある文字数は異なりますし、全く文の

【語学】負のモチベーションの話

また個人的な話です。フランス語の話です。 僕にとってフランス語は、「なぜ勉強しているのか分からないけれど、なぜか勉強を続けている」言語です。 正直なところ、フランスにはそれほど興味がありません。 どちらかと言えば、長らく外交言語として使用されてきたフランス語が象徴している国際的なイメージに惹かれて勉強しているのだと思います。 毎日のように、フランス語の音声が聞き取れなくて、フラストレーションが溜まって、「もうやめる、フランス語なんか勉強したくない」と思い、一生懸命フラ

語学は「文字」ではなく「音」

私たち日本人は、約2千の漢字を日常的に使っており、それにより耳では聞き分けができない同音異義語を使い分けているので、言語の学習において目から得られる情報がとても重要です。 ですが、文字の発明は言語の誕生よりもずっと後のことですし、言語に必ずしも文字が必要というわけではないようです。 もちろん、正しいスペルで書けるというのは教育水準を測る一つの目安になりますし、間違いがないスペルが書けるに越したことはないのですが、 新しい言語を勉強する際には、発音や文のメロディに重点を置

語学は終わりのない旅。

まだ語学検定とかで目標地点が定められているうちは良いんです。 でも、その到達地点に達しても、当たり前であるかのように道はまだまだ続いています。 そしてその道は、決して終わることがありません。 ドイツ語を習いたてのとき、「ドイツ語をマスターしたいです」と言いたくて、「Ich möchte Deutsch beherrschen.」と言ったところ、 先生に、 「beherrschen? 言語をマスターすることなんて誰にもできないよ。ネイティブでさえも。語学には終わりがな

語学に独創性はいらない

結局のところ、語学は「物まね」から始まります。 カッコいい表現、綺麗だと思う組み合わせを思いついても、それがネイティブに受け入れなければ「×」になります。 語学に独創性は要らないのです。 語学は、何でも自由に表現できるように見えて、実は細かく使い方が制限されている道具です。しかも説明書にないところまで決まりが多いので、結局「使い手」とされるネイティブの使い方を見様見真似で習うしかない。 相手がいてようやく成り立つ道具なので、独創性より共通性が必要になります。 そのため