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外国語の学び方

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外国語に興味のある方、外国語の勉強法について悩んでいる方に対して、耳よりな情報を紹介しています。
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2020年11月の記事一覧

【語学】単語は忘れるうちに覚えていく

単語帳は自分には合いませんでした・・・単語は単語帳で勉強される方が多いと思います。市販のものだったり、紙や「ANKI」などのアプリを使った自作の単語帳だったり。 僕も使ったことはあるのですが、何故か単語帳で覚えた単語というのは、直ぐに忘れてしまい、あまり効果はなかったのです。 僕が感じた、単語帳で勉強する際のデメリットは以下のとおりです。 ➡ 文脈がないと覚えにくいし、覚えたとしても使い方が分からない。 ➡ 単語の重要度に関係なく、新しい単語を常に単語帳に登録したくな

フランス語の音が初めて「見えた」日

フランス語は「書かれたとおりに読まない」とよく言われる言葉ですよね。 例えば、動詞の語尾の活用ですとか、複数形の-sですとか、「書くんだけれども実際には読まない」というもの(「黙字」)が結構あります。 また、同じ発音にも色んな書き方のパターンがあったりします(vingt 20、vinワイン、vain無駄な、vaincs勝つ 等)。 この意味では、フランス語のスペルは意味を区別する「漢字」のような役割をしていると言えるかと思います。 個人的には、この「書くのに読まない」

【語学】消えないコンプレックス

 今回は僕がずっと抱えている語学のコンプレックスについて書こうと思います。  外国語の勉強は中学生の頃からとても好きで、今でも続いている自分の唯一の趣味(というかライフワーク?)とも言える存在です。  それでも、常に劣等感にさいなまれています。  一番コンプレックスを感じるのは「発音」です。  発音には個人差がもちろんありますが、母語によって運命づけられてしまう点も多いですよね。  外国人と話していると、それぞれの国の訛りがあるのは自然なことなのですが、僕が一番ショ

難しい言語、やさしい言語(4)

 ドイツで一緒の語学学校に通っていた日本人の友人から聞いた話だ。  授業中に、ドイツ語の単語がいかに簡単で覚えやすいかを強調するために、先生が「Demokratie(民主主義)」を留学生の母語で何というか聞いて回ったという。  DémocratieやDemocracía、Democraziaなどの単語が次々と出る中で、彼女だけ先生から当ててもらえなかったそうなのだ。 「指されてなくても『ミンシュシュギ』とか言ってやろうかと思ったよ」とその友人は口元を歪めて呟いた。  

難しい言語、やさしい言語(3)

 こんばんは。 「難しい言語」と「やさしい言語」を決める3つ目の基準は、「母語との近さ」です。  「発音」のところでも書きましたが、やはり「母語とどれくらい似ているか」ということが、外国語の勉強の難易度を決める一つの目安になると思います。  例えば、日本語は世界の言葉の中でも難しい言語だと言われていますが、韓国には日本語を勉強に非常に流暢に話せる人たちがごまんといます。  翻って、オランダ人があんなに流暢に話せる英語を、僕も含めた日本人の多くは苦手としています。  

「ドイツ語上手ですね」で感じる敗北感

 考えすぎの人間のnote記事ではあるのですが、  ネイティブに「ドイツ語上手ですね」と言われると、嬉しいというよりも悲しい気持ちになることがよくあります。  ネイティブ側には全く悪気はないのは分かっているものの。 「~語上手ですね」というのは、本当に上手な人に対してはあまり使わない表現だと個人的に思っています。  ネイティブ並みに上手であれば、「この人もしかしてここで育ったのかな?」と思い、そもそも「上手ですね」とは言わないからです。 「~語上手ですね」と言われる

難しい言語、やさしい言語(2)

 更新に半年近くかかってしまいましたが、前回の記事は以下でお読みいただけます👇 文法は複雑でも発音は簡単な方が「やさしい言語」 今回は、言語の難易度を比較する2つ目の基準「発音」について書いていきたいと思います。 「この言語は難しい」というときの理由として、「発音が難しい」というものがあります。  例えば、中国語は発音が難しい、ベトナム語には声調が6つもある、チェコ語にはノンネイティブにはほぼ再現不可能な音がある、等々。  一方で、発音が比較的簡単と言われる言葉は、た