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助産師さんと自宅で妊婦健診を受けた記録

助産師 みのりです。
noteの更新が滞っているあいだに第2子を妊娠し、2024年6月に出産予定です。
まる5年ぶりの妊婦生活!

まずは今回の妊娠中にやってみたいことを思いつくままに書き出してみました。

その中で「これは絶対にやろう!」と思ったのが、「娘と夫とゆっくり妊婦健診を受ける」でした。

わたしは第1子である娘を、緊急帝王切開で出産しました。
このときの帝王切開を振り返って思うことは、以前Instagramに投稿していますので、ご興味のある方は、こちらを読んでもらえるとうれしいです。
https://www.instagram.com/p/CtoG74iPCVH/?igsh=ZGsxM25qbG1mbnk3


2回目の帝王切開に限っては、

  • もう一度帝王切開を受ける方法

  • TOLAC(トーラック)という経腟分娩にトライする方法

があります(2回帝王切開術を受けると、3回目以降は帝王切開しか選択肢がありません。子宮破裂のリスクがあがるため)

帝王切開既往妊婦に対し試験的に経腟分娩を図ることを Trial of labor after cesarean delivery (TOLAC)といい、それが成功した結果をVaginal  birth after cesarean delivery (VBAC)という

産婦人科 診療ガイドラインー参加編 2020

TOLACを行う際には、以下の条件をすべて満たしていることを確認する.
1)緊急帝王切開および子宮破裂に対する緊急手術が可能である.
2)既往帝王切開数が1回である.
3)既往帝王切開術式が子宮下節横切開で術後経過が良好であった.
4)子宮体部筋層まで達する手術既往あるいは子宮破裂の既往がない.

産婦人科 診療ガイドラインー参加編 2020

わたしの場合は、TOLACを希望すれば、トライできる条件を満たしています。
ですが、今回も帝王切開を受けることにしました(この選択については、また別で書きたいと思います)。

住んでいる地域ではまずまず大きめの総合病院で帝王切開を受けることにしたのですが、新型コロナウイルス感染症が5類になったとはいえ、まだまだ感染対策は厳しい状況です。

(住んでいる沖縄は隣接する県がなく、医療資源が限られているため感染対策が厳しくなるのは当然というか、受け入れなければいけないことだなあと思っています)

妊婦健診は基本的に1人、分娩時〜退院まで子どもは入れず、パートナーなどの産後の面会も1日15分だとか。

となると、娘も夫も一緒に健診には来られません。

娘は繊細で感じやすいところがあるので、手術そのものや、産後しばらくわたしがグロッキーなところは見せたくないと元々思っていたので、それはいいとして。

揺れる気持ちを抱えながらも、赤ちゃんの誕生を楽しみに待っている娘に、わたしが何かできることをしたい。

おなかの赤ちゃんの心音、心臓や身体が動いている様子を感じてほしい。
それからなにより、娘がおなかにいたときも同じように、生まれてくるのを楽しみにしていたことを知ってほしいなと思いました。

出産予定の病院では家族といっしょに妊婦健診が受けられないのであれば、別の方法を探せばいい!

ということでお願いしたのは、自宅分娩のサポートや、いのちのおはなしの活動もされている、の音助産院の助産師まみさん。(https://www.instagram.com/midwife_mami?igsh=MTdzcDB3eHd5YTRuMg==

「できたら自宅で妊婦健診を娘と夫といっしょに受けたいのですが…もちろん自費でお支払いします」と相談したところ、

「ぜひやりましょう!」

と快くOKしてくださいました。

「まみさん、いつ来るの」と、おうちで妊婦健診の日が決まってから、何度も聞いて楽しみに待っていた娘。

当日には「おてがみかく」と「まみさん こぽ(胎児ネーム)みせてくれてありがとう」と折り紙に書いて心待ちにしていました。


いよいよ当日。

まみさんに促されて、リビングにわたしが寝るスペースを用意してくれた娘。
あとから「ママはムーミン好きでしょ、だからムーミンのお布団にしたんだよ」と言っていました(今日もかわいい)。

血圧を測ったり、ドップラー(おなかの赤ちゃんの心音を聴く機械)やエコーも触らせてもらったり。

いっしょにエコーをしている(つもり)

YouTubeの影響で、将来はお医者さんになりたいと言っている娘。

自分のアンパンマンのお医者さんセットを持ってきて診察してくれていました。

自前のお医者さんセットを持ってきた娘

夫には、まみさんがわたしの下肢(足裏から太ももまで)のマッサージのレクチャーもしてくれました。

夫が「1回千円とろうかなあ」と冗談で言っていたら、娘が「右と左の分」と即席でお金も作ってくれました(かわいい)。

最後には、大型の絵本のような教材で今の赤ちゃんの様子を教えてもらったり、いのちの始まりの大きさがわかる、ハート型のカードをもらったり。

最後に何がいちばん面白かった? と聞くと「けつあつをはかるのが楽しかった」と言っていて、大人は全員ちょっとズコっとなったけど、娘なりにいろいろ感じることがあった様子。

寝る前に布団の中で

「こぽ(胎児ネーム)が見れてよかったねえ」

「こぽ元気だったねえ」


「……いーちゃん(自分のこと)も赤ちゃんになりたい」
とちょっと涙ぐんでいました。

いーちゃんがおなかにいたときも、ママとパパは同じようにいーちゃんの心臓の音を聴いたり、エコー見て可愛いねって言ったり、とっても楽しみにしてたんだよ。

いーちゃんは、ママにとって初めての赤ちゃんで、特別で、いつまでもずーっと大事で可愛いちゃんなんだよ。

という話をしながらその日は眠りにつきました(娘のことばかりで、おなかの赤ちゃんに気が向いてないんじゃないかい、というのはまた次のおはなし)。

引き受けてくださったまみさん、本当にありがとうございました。

2024年5月から、新たなスタートを切られるというまみさん。
どこでどんな産み方をする方でも妊婦健診をしてくださるようなので、ご興味ある方はぜひ、まみさんに連絡してみてくださいね。
まみさんのInstagram→

わたしも今回感じたことを心に置いて、出産までの日々を大切に過ごしたいと思います。

今後も、妊娠中や子育て中に経験したことや、感じたことを記録に残していきたいと思っています。
また読みにきてくださるとうれしいです。

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