ちょっとだけ自慢したい、乗換案内の細かい対応
こんにちは。ジョルダン「乗換案内」エンジン担当です。
自己紹介
エンジン?車?と思われる方も多いと思いますので、本題の前に少しだけ自己紹介させてください。
先日の記事の通り、今後はこのnoteで乗換案内のことを広く紹介していこうとなりました。
その一環でnote運用をしているチームから、乗換案内を裏の裏まで知り尽くした技術チームにも記事を書いて!と頼まれまして…。今後エンジン担当も記事を書かせていただくことになりました。
さて「エンジン」はIT業界の用語で、「特定の機能を持った一塊のプログラム」のことを言います。
一例ですが、GoogleのWebページ検索をするプログラムを「検索エンジン」と言うのを聞いたことがありませんか?そのエンジンと同じ意味になります。
乗換案内の場合ですと、乗換案内の機能の中でもど真ん中ストレートに経路を検索する部分や、金額を計算する部分ですね。そうした経路検索サービスをするにあたって必須になる機能をまとめたプログラム一式、それを「エンジン」と呼んでいます。
我々エンジン担当がその開発や保守を行っています。
さて、今回はそんなエンジン担当が乗換案内の根幹を開発するにあたってのちょっとしたこだわり?の一部を紹介させていただこうと思います。
(他にもこだわっているところはたくさんありますので、それらもおいおいnoteに投稿していければと思います)
こだわり紹介
今回ご紹介するこだわりポイントは、「え、そんなものも対応してるの???」という細かい鉄道会社の施策への対応です。
水間鉄道様 昼間割引きっぷ
みなさん、12月4日に乗換案内アプリチームのTwitter担当がこんなツイートをしたのをご存じですか?ご存じでなかったよという方は、ぜひアカウントのフォローしてください。
水間鉄道様は、同様の検討をされている鉄道会社も多い中、全国にさきがけて昼間割引きっぷを導入されています(JR東日本様はポイント還元の試行になったみたいですね)。
乗換案内では、ツイートのさらに前の11月25日にはこちらに対応いたしました。
これ、乗換案内のサポートチームが調べてくれたところ、いくつかある競合する経路検索サービスでも一番早い対応になります。
水間鉄道様の昼間割引きっぷは、「昼間時間帯(10時~16時)の列車限定、全区間対応」になっています。ちょうどラッシュの混雑を避ける時間帯なんですね。
と、ここでワンポイント。実はこれ、単純に10時以降に出発して、16時までに止まる区間の運賃を計算するときだけ割引すればいいわけではないんです。
こちら水間鉄道様の公式のプレスリリースなのですが、よくご覧ください。
実はひっそりと10時以降に出発でも割引対象にならない区間がある事に気づきませんか?
たとえば清児(ちなみにこの駅「せちご」と読みます)を10時に出発、貝塚に向かう区間ですね。こちら割引対象になっていません。
シンプルに10時以降なら割引ではないんですね。「始発駅を10時以降に出発する列車」が対象なんです(とカッコつけて書いてますが、違うルールだったら水間鉄道さんごめんなさい)。
そういう細かいところもきちんと確認して対応しています。
関西にお住まいの方など、水間鉄道をお使いになる方、ぜひご活用ください!それ以外の方も、へーほんとだとお試しいただければ~。
若桜鉄道様 運賃無料キャンペーン
続いての細かい対応は、若桜鉄道様が12/6に実施された1日限りの運賃無料キャンペーンですね。これは、若桜鉄道様が12/1に全線開通90周年を迎えたことを記念して行われた感謝祭の一環でした。
(若桜鉄道公式HP : http://www.infosakyu.ne.jp/~wakatetu/ より引用)
検索結果はこういう感じですね。これまでもこうした1日無料キャンペーンは見つけるたびになるべく対応するようにしています。
ただ、1日限定ということもあり、対応してもキャンペーンが終わったらすぐ削除してしまうことも多いです。そのため、今試してみてもすでに出なくなってるかもしれません。
(「こおげ」と「わかさ」も知らないとなかなか読めないですね)
こういうキャンペーンで運賃が期間限定で変わる場合、お客様にとって分かりづらくなってしまうことがあります。場合によっては、お客様から「運賃が0円です」とご指摘いただく可能性もあります。
それを避けるため、画面にある通り、「運賃・料金のご注意」とある通り注記を出すようにしています。これもまたお客様を不安にさせないためにしている、細かい工夫、こだわりですね。
細かい対応をするのはなぜ?
さて、ここまで読んでいただいた方の中には、「なんでそこまでするの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
たとえば1日限りの若桜鉄道様の検索数は、11件でした(若桜~郡家間だけですので、途中の駅間含めればもう少し増えますが)。
うーん、なんででしょうね?
1つ目の水間鉄道様の昼間割引きっぷは、理由がはっきりしています。
昼間割引の運賃が今後、水間鉄道様の標準的な運賃になっていくからと判断したからですね。
これまでも昼間に割引になるきっぷはありました。たとえばJR西の昼間特割きっぷはJR京都線、JR神戸線沿線の方にはお馴染みだったでしょうか。
しかし、昼間特割きっぷは回数券での販売になっていて、乗換案内では回数券に対応していません。そのため対応はしていませんでした。
今回の水間鉄道様の昼間割引きっぷは、1回の乗車から利用できますし、実験的なものでもなさそうで、この先も当面続けられるきっぷと思いました。
そのため個人のお客様もさることながら、交通費の精算にお使いいただく法人のお客様にとっても、この運賃を案内することがより良い案内となる、そう考え対応しています。
対して、若桜鉄道様のキャンペーンの対応は、これはもうこだわりとしか言いようがありません。
理由を探せば、若桜鉄道様が気づいたら喜んでくれるだろうなとか、お客様が見つけたら面白いと思ってくれないかなとかいろいろ理由はあります。
ですが、根っこはなんだろうと突き詰めていくと、うーん、やっぱりこだわりですね。こういう細かいところまで対応する、少しでも気づいて喜んでくれる人がいたらそれは嬉しいなという。
さて、だいぶ長くなってしまいました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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