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冬の観葉植物どうしてる?

11月も後半に入り、寒波の訪れる日もありました。

そうなると若干出遅れた感は否めませんが、冬場の観葉植物の管理方法についてお話ししようと思います。

冬という絶望

正直に言いますと、冬という季節は観葉植物(の成長)にとって、ほぼ1つもメリットがないです。

あるとしたら、水やりの頻度が少なくても済むという我々側の都合くらいでしょうか。
しかし、植物によっては水やりの見極めが若干難しくなるのでケースバイケースでしょう。

ネガティブな入りではありますが、とはいえ毎冬が来るたびに全植物が枯れるわけではありません。

堪え難きを堪え、新たな春を迎えてもらうためにも、冬(寒さ)への対策を4つほど書いてみようと思います。

植物にとっての寒さとは

植物にとって寒いとは何度なのか。
一つの目安としてよく言われるのは「10℃」です。
観葉植物として流通している定番の品種なら、10℃くらいまでは基本的に対策なしでも越冬できます。

ただ調べたところ、日本の冬で平均気温が10℃を超えているのは沖縄あたりだけのようです。
九州南端の鹿児島では一番寒い1月辺りが8・9℃まで下がるそうです。(惜しい)
外気温がこの温度なので、室内だと大丈夫かもしれませんね。

ということで日本で観葉植物を育てていらっしゃる方の多くは寒さに何かしらの対策をした方がいいと思われます。

①加温

考えられる対策としてもっとも効果的かつ一番に思いつく方法ですね。
かといってヒーターや暖房を植物に直接当てるのはオススメできません。
空気中の湿度も植物にとって必要な要素ですからね。
イメージとしては部屋全体の温度を上げるイメージでしょうか。

ただ、仕事などの外出で日中家にいなくて、エアコンなどをつけっぱなしにするのは抵抗がある人も多いはずです。

ですのでもう少しピンポイントな対処法を考えてみます。

②水やりを控える

鉢内(土)の水分が多くなると、根っこが物理的に冷えやすくなります。

ですので、冬場は基本的に土が乾いてる状態に近いほうが寒さによって痛む可能性は低くなります。

土の表面が乾いたら水をやるというのは観葉植物の鉄則のひとつですが、冬場は乾いてからしばらく様子をみてやるのがベターです。
(あくまで寒さであまり水を吸わなくなった状態の植物です。調子よくて普段水を吸ってるモノに関してはそのままやってもらって問題ないでしょう。)

③断熱素材を駆使する

みなさんが一番寒い日に着るものは何でしょうか?
多くの人はダウンジャケットを着るのではないでしょうか。

ダウンの役割としては体の周りに動かない空気の層を作ってあげること。
同じことを植物にもやってあげると喜びます。

簡単に手に入る資材で言うと段ボールやプチプチで鉢の周りを覆ってやると植物の体感温度は上がります。
もし観葉植物が冷たくなりやすいコンクリートや金属の上にあるなら、鉢と地面のあいだにそれらのモノをワンクッションはさんであげるだけでも効果はあります。
さすがに段ボールやプチプチは見栄え的に、、、となる場合はコットン素材の布地などでも大丈夫です。

理想的には植物の鉢をぐるっと囲んでいただいたり、植物を置いている棚などにプチプチでおおってやったりすると周辺温度が上がります。

④ぬるま湯水やり

個人的にオススメの方法です。

ぬるめのお風呂くらいでいつも通りの水やりをするだけです。時間がたつと結局水の温度は下がるので、前述した「水やりを控える」を踏まえた上のタイミングで行ってほしいのですが。

植物にとって根っこ(土)の温度って大事なんだなと個人的に体感したできごとでもあります。
二年ほど前の冬、植物の根っこにとって冷たい水はよくないという情報を聞きつけた私はぬるま湯くらいで水やりを始めてみました。
多くの植物は冬はあまりエネルギーを使いたくないので、成長をゆっくりにします。
なので冬場に新芽が出ることは他の季節に比べ相対的に少なくなるのですが、ぬるま湯で水やりをした植物だけ明らかに新芽が出てくるものが増えました。

「新芽が~」っていうのは自分の体験なので具体的な数値を示すことができず申し訳ないのですが、冷水で水をやるのは植物にとって確実にネガティブな出来事です。

蛇口から出てきた水が冷たすぎないかという点は確認してほしいです。
手を洗うのが苦痛なくらいの温度は、植物にとっても同様に苦痛だと思っていただければ。

また同じ理由で気温が極端に冷え込む日や、夜間に水あげるのはNGです。朝日が昇ってから水やりしてあげましょう。

まとめ

以上、個人的にも使っている寒さ対策を何個かあげてみました。

この中の1つでもやっていただけると効果があると思いますし、これらのうちの複数を重ねて使っていただいたほうが効果がより高いと実感しています。

一概に観葉植物といってもどのくらいの寒さまで耐えれるかというのは品種によって違います。
また同じ植物でも一度寒い冬を乗り越えたものは、耐寒性を獲得して以前より寒さに強くなったりすることがあります。

ただ、そのあたりは結果論しだいなところもあるので、寒くなってきたら植物たちの温度事情も気にかけていただけると嬉しいです。


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