「一票の格差」問題より重要な課題とは?
G7において岸田総理はやるべきことをしっかりとやり遂げたと思います。従って、高い評価ですね。はい、これは私の偽らざる意見ですよ。
でも、この件は・・全く評価出来ませんけど。
それは岸田総理が議長を担う「こども未来戦略会議」での取り組み内容です。
そもそも、この会議では「次元の異なる少子化対策」について議論して対策内容を決めるので、まさにわが国の抱える「待ったなしの緊急かつ重要な課題」であることは疑う余地がありません。
問題はその財源の確保策についてです。
さる22日の会議で岸田総理は「大前提として消費税を含めた新たな税負担は考えていない」と発言しつつも、その一方で政府は2026年度にも社会保険料を引き上げる方向で調整している、というものです。
呆れました。
増税はしない。その代わり社会保険料で国民に負担させる。
一体何が違うのでしょうか?本質は同じですよね?
もしかして税金より社会保険料の方が徴収しやすいという判断ですかね?それとも税負担が分かりにくい?
やれやれ。
もちろん「待ったなしの緊急かつ重要な課題」でするからね。私は増税でもやむを得ないし、或いは社会保険料と併せてのダブル徴収だってやむを得ないと思います。
納得は出来なくても理解はします、ということですね。
でも、その内容が国民負担だけであってはなりません。順番が違いますよ。
例えば衆議院議員の定数問題。
東京都は衆議院小選挙区の定数が25から30に5増、つまり5人の国会議員が増えるんですよ。
これは「一票の格差」是正のため、昨年の国勢調査結果に基づき次々回の衆院選から定数10増10減」の見直しが行われることにあります。
批判を覚悟で言いましょう。
「一票の格差」のどこが悪いんですか?
それよりも「東京一極集中」の方が問題ではないですか?地方都市はどうなるんですか?
いっそのこと、人口じゃなくて、面積に応じて議員定数を決めたらどうですか?狭い東京なんて半減ですよ・・って、これは流石に言い過ぎ。苦笑
でも、5人増やさない東京を基準として定数を減らすことも考えて欲しいですよ。
言いたいことは、歳出を削減してから増税する、そんな順番のあり方、重要性です。
いずれにしても将来のわが国の状況を鑑みると、少子化・人口減少は「待ったなしの緊急かつ重要な課題」ですからね。歳出削減、今やらなきゃダメです。
ほんと、一票の格差問題よりも重要ですからね。少子化対策の財源確保は緊急課題です。