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奇跡ではなく「当たり前」と思えるのがプロフェッショナル。

日頃の訓練や研鑽こそが非常時に役立つものです。


羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故は、そもそも大震災がなければ起きなかったことです。それを考えると残念で仕方ありません。

亡くなられた海上保安庁の職員、並びにご家族・関係者の皆様に心からお悔やみ申し上げます。

その一方で、日本航空の乗客367人全員の命が守られたことは、世界から「奇跡」と賞賛されています。

ほんと、良かったです。

でも、その後に伝わって内容を鑑みると、それは決して「奇跡」ではないんだな、ということが分かります。

90秒ルール。

皆さんもそうだと思いますが、私もこのルールの存在を今回の出来事で知りました。

もはやその説明は不要だと思いますが。

改めて、スピードこそ命ですね。

その中でも、私が訓練の賜物だと思ったのはこの出来事です。

それは、8ヶ所ある非常口のうち、乗務員が開放できるドア3ヶ所を探り出したこと、しかもコックピットに連絡するものの機長とは連絡がとれないので、乗務員の判断でドアを開け、脱出シューターを使って乗客を次々と機外に出したことです。

「スピードこそ命」と書きましたけど、それは正しい判断基準があっての迅速な行動なんですよね。

日航の幹部が「乗務員が危険なドアを開けることなく脱出させたことが大きい。過去の教訓も生かし、ケーススタディーを重ねた成果が出た」と話していましたけど、ほんとそれに尽きると思います。

緊急時に決められた行動を的確にできるかどうかは、日頃の訓練以外にありません。

従って、乗務員からすれば、奇跡ではなく「当たり前」の対処だったんでしょう。

私はここにプロフェッショナルの真髄を見た気がしましたね。

我々もその道のプロフェッショナルです。きっと貴方もその分野のプロフェッショナルですよね?

だからこそ、日頃の訓練と研鑽が重要なんです。例えば社内の会議でも然りです。価値判断基準のブラッシュアップ、トレーニングの場ですよね?

ほんと、こういった積み重ねが大事なんです。はい、今朝はそんな気付きと学びの共有化ですね。


おまけの一枚は上空より。この機内の乗務員もしっかりとトレーニングしているんでしょうね。安全フライトありがとうございます。

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