アニメ【推しの子】2期5話 感想
■はじめに
この記事は【推しの子】2期5話の感想を書いた記事になります。
まだ見ていない方に対しては、ネタバレになりますので、ご注意ください。
この記事は、
・アニメを見た人と同じような感想を共有出来たら嬉しい
・原作漫画を読んでいない人が原作漫画を読むきっかけになったら嬉しい
という思いでこの記事を書かせていただきました。
その為、私は原作漫画を読んだ上でこの記事を書いておりますが、基本的に原作漫画のネタバレはしないように書いております。
原作漫画と違った部分について言及する部分もありますが、違ったという程度しか書かないつもりでいます。
その上でアニメと原作漫画の違いが気になった方がいらっしゃいましたら、原作漫画を読んでみてください。(めちゃくちゃ面白いです。)
アニメを見て同じような感想を抱いた方がいらっしゃいましたら、嬉しいです。
■5話の全体感想
ようやくきました。舞台『東京ブレイド』の本番シーンです。
正直、ここまで舞台シーンが描かれるとは思ってなかった。
今回の話の主人公は間違いなく『メルト』でした。
タイトル通り『メルト』の”成長”が見れるとても感動的な回でした。
私は1人で涙を流しそうになりながら、視聴していました。
早く見たかった『メルト』の舞台本番シーンが想像以上に高クオリティで描かれていてとても感動しました。
今回の話は、私が原作漫画を読んでいて、『メルト』を大好きになるキッカケになった話なので、みなさんにも『メルト』を好きになるキッカケになる話になるととてもうれしいです。
それでは、各シーンごとに振り返っていきましょう。
■各シーンごとの振り返り
□舞台開幕、『ブレイド』と『ツルギ』の戦闘シーン
2期1話の冒頭シーンから始まりでした。
こういった放送最初のシーンから始まる演出は熱くて大好きです。
※アツすぎて、最終回かと思いました。
照明の当て方も角度がついていたり、演者が立っている背景のライト、キャラクターの立っている造作、全てが舞台をイメージできるように描かれていていました。
このシーンで私は、このシーンを見て舞台に興味を持ちました。
※舞台をほとんど見たことが無いので、「この舞台面白いよ」等ありましたら、教えていただけますと幸いです。
舞台のオープニングアクトの後は、実際の『東京ブレイド』の話に沿ってしっかり舞台が描かれていましたね。
原作漫画では、ここまで細かく『東京ブレイド』が描かれていなかったので、とても面白かったです。
原作漫画の良いところを省かず、原作漫画に無いところをここまで描いてもらえることは、なかなか他の作品では無いことだと思っています。
アニメ【推しの子】の制作に携わった皆様には感謝の言葉しかありません。
『ブレイド』が刀と出会うところで、『かな』の演じる『ツルギ』と出会います。
『ブレイド』と『ツルギ』は出会って早々、戦闘を開始します。
この戦闘シーンも綺麗でとてもアツかったです。
様々なアングルから、キャラクターが描かれていて、効果音やBGMでシーンがわかりやすく、臨場感あふれる演出でした。
※それにしても『かな』のワイヤーアクションシーン凄すぎないか?
『かな』ってこんなに運動神経が良かったんですね。
アニメの戦闘シーンとしのて描写はもちろん申し分無いのですが、それよりも舞台としてアクションをしているというのが根本としてあることが随所にちりばめられていていました。
通常の戦闘シーンとしてではない、舞台としての戦闘シーンとして描かれているのが、とても新鮮でついつい見入ってしまいました。
『ブレイド』の「王様になってみたかったんだよね!」というセリフが発せられたシーン等は、舞台全体が見れるように描かれていました。
更に、天井からは黄色の照明、床に置いてある照明は、オレンジ色、両サイドのモニターには、雷が描かれていて舞台感がとても伝わりました。
『ブレイド』と『ツルギ』の戦闘が決着した後の『ツルギ』の表情はとても戦闘していた時と同一人物とは思えませんでした。
『かな』の演技力が高いものだと思えるとても好きなシーンでした。
□『キザミ』との戦闘シーン
『ブレイド』と『ツルギ』は戦闘終了後、新宿に向かい、早々に『キザミ』との戦闘シーンに入ります。
と、思いきや早々に『キザミ』は倒されてしまいます。
※あっさりと負けてしまう『キザミ(メルト)』にとても同情してしまいました。
『キザミ』が仲間になった後、『ブレイド』たちが渋谷へ向かう理由についても、描かれていました。
原作漫画では何故、『渋谷抗争編』が始まるのかが描かれていなかったので、『東京ブレイド』の世界観をさらに深く知れてとても良かったです。
□第二幕 『キザミ』と匁の戦闘シーン
なによりも早く見たかった『メルト』が演じる『キザミ』と『鴨志田』が演じる『匁』の戦闘シーン。
前話から『メルト』と『鴨志田』との関係は明確に対立していたので、この戦闘シーンがどのように描かれるのかがとても気になっていました。
『メルト』は『鴨志田』の普段の性格について、良い印象を抱いていませんでしたが、演技力についてはとても高いことを理解しています。
舞台期間中も、『雷田』さんから「『鴨志田』君を紹介してくれてとても助かりました。けど、彼(『メルト』)だけは分からなかった。」と評価をされてしまっています。
『鏑木』さんのみがむしゃらに努力する子が好きという私情で『メルト』を推していました。
・彼だけは、ちょっと分からなかった。評価した『雷田』さん
・”世界一厳しい目で評価している”『吉祥寺』先生
・実力も無い中で、顔とコネで仕事をもらっていると評価した『鴨志田』
・本番中の演技を見て下手だと思い始めているお客さん
こんな逆境の中、奮闘する『メルト』に、ついつい感情移入してしまいました。
『メルト』自身も周りからの評価と同じく自分の実力不足については自覚していました。
回想シーンでも 自分が劣っていることを自覚し、作品を台無しにしていたことを知り、本気になっていればと努力をし始め、必死に変わろうとしている姿が描かれていました。
こうして努力している『メルト』が私はかっこいいと思いました。
そして、『キザミ』と『匁』の対決シーン終盤、『アクア』のアドバイスから必死に考え抜いた『メルト』の見せ場が始まります。
刀を落とした『キザミ』が足で刀を蹴り上げ、二の腕でまわしてからキャッチするというアクロバットを見せました。
このアクロバットは原作漫画では、持っていた刀を上空に投げ、再びキャッチするというものでしたが、アニメでは更に高度なアクロバットになっていて正直驚きました。
これには、お客さんも大盛り上がりで、『アビ子』先生も出来ると思っていなかったのにと大喜びでした。
※喜んでいる『アビ子』先生可愛い
『吉祥寺』先生も驚きを隠せないという表情でした。
しかし、『鴨志田』には”妙な大道芸”と不評な様子でした。
あくまでお客さんが求めているのは演技であり、ズレていると感じています。
『メルト』も仕込みはこのアクロバットだけではありませんでした。
刀を拾ってからの戦闘シーンでの『キザミ』感情、どういう人間なのかを掘り下げていました。
帰宅してからも原作漫画を読みながら『キザミ』に問いかけ、何を感じて、考えているのかを研究していきます。
そして、『キザミ』の自分と重なる感情を理解し、共感することが出来ました。
この『キザミ』の感情を理解したシーンは『メルト』に感情移入しすぎて涙が出そうになりました。
『キザミ』の感情を理解して掘り下げた『メルト』の演技シーン。
これには、『鴨志田』も感情が乗っていることを理解します。
『メルト』は「この1分だけは、誰にも負けない」という迫真の演技を披露します。
私はこのシーンでメルトのことが大好きになったので、アニメでここまで丁寧に描かれていて本当に嬉しかったです。
私以外にもこのシーンで『メルト』のことが好きになった人はいるのではないでしょうか?
『東京ブレイド』の物語として、ここで『キザミ』は『匁』に倒されてしまいます。
『キザミ』倒れた後、客席からは盛大な拍手が送られます。
更に、『メルト』のキャスティングに理解をしきれなかった『雷田』さんは客席で乗り出したように舞台を見ており、『吉祥寺』先生に関しては、涙を流していました。
自分に向けられた厳しい目を『匁』との戦闘シーンで覆していった『メルト』の象徴的なシーンでした。
必死に努力して汚名返上していく『メルト』が本当にかっこいいと思います。
そして、『ツルギ』演じる『かな』の「よくやった」というセリフが、『キザミ』にも『メルト』にも言っているような気がして追い打ちをかけられたように感動しました。
□『キザミ』と『匁』の戦闘シーン終了後、舞台裏のシーン
舞台裏に下がった『メルト』は、『鴨志田』の元へアドリブを入れたことを謝罪しに行きます。
この謝罪に行くのも、『メルト』の成長が見れるシーンで私はとても好きです。
『鴨志田』が『メルト』の謝罪が終わる前に肩を組み、本番での演技を称えます。
今まで『メルト』に対して、敵対的な感情しか見せてこなかっただけに素晴らしい演技を見せたことで好意的な対応に変わりました。
演技が良かったからちゃんと評価する『鴨志田』がとても清々しくて良いですね。
そして『メルト』は演技に楽しさを見出していきます。
■次の話への期待
今回は、『東京ブレイド』を通して演技力も役者としても成長した『メルト』が描かれた素晴らしい話でした。
次週は、『アクア』演じる『刀鬼』と『あかね』が演じる『鞘姫』も登場することになると思います。
『姫川』と『かな』に勝ちたいと言った『あかね』が実際に勝てるのかも見どころですが、『アクア』の感情演技がどうなるのかについても楽しみにしていきたいと思います。
いつも長々と書いてしまいすみません。
最後まで読んでくださった方がいらっしゃったらうれしいです。
ありがとうございます。
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