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アニメ【推しの子】2期3話 感想

■はじめに

この記事は【推しの子】2期2話の感想を書いた記事になります。
まだ見ていない方に対しては、ネタバレになりますので、ご注意ください。

この記事は、
・アニメを見た人と同じような感想を共有出来たら嬉しい
・原作漫画を読んでいない人が原作漫画を読むきっかけになったら嬉しい
という思いで書かせていただきました。

 その為、私は原作漫画を読んだ上でこの記事を書いておりますが、基本的に原作漫画のネタバレはしないように書いております。
原作漫画と違った部分について言及する部分もありますが、違ったという程度しか書かないつもりでいます。
その上でアニメと原作漫画の違いが気になった方がいらっしゃいましたら、原作漫画を読んでみてください。(めちゃくちゃ面白いです。)
アニメを見て同じような感想を抱いた方がいらっしゃいましたら、嬉しいです。

■3話の全体感想

 今回は前回の脚本サイドである『GOA』の『東京ブレイド』への想いが見れた話でした。
そして今回は、原作サイドである『鮫島アビ子』の『東京ブレイド』への想いが見れた話でした。
今回、出番の多かった『鮫島アビ子』『吉祥寺 頼子』の師弟2人の魅力が詰まった感動的な話でした。
良い話がありつつ、かっこいい大人の魅力もあり、真面目なシーンの中に細かく笑えるシーンが見ていて、感情が良い意味で落ち着かない話でした。
やっぱり大人がかっこいい作品は、神作品。
今回もアニメにすることで使えるようになったSEや動きが話のポイントを協調されていてとてもクオリティが高く嬉しくなりました。

■各シーンごとの振り返り

□OP後、ルビーの教室シーンと事務所のシーン
少し出番が少ない『ルビー』のシーン。
『東京ブレイド』中心の話なのでどうしても『ルビー』の出番は少なくなってしまいますよね。
なんだかとっても久しぶりな感じがします。
1期からですが、『ルビー』はミーハーですよね。
元が宮崎県の病院以外の世界をあまり知らない『さりな』だということを考えれば当然なのですが……
そして、フリルが「DMで食事に誘われた」と言うシーン。
真顔で冗談を言う『フリル』みたいなキャラクターは希少ですね。
この日常シーンは、落ち着いて見れて唯一穏やかな感情で見れた気がします。

そして、1期ぶりに登場した『ルビー』の「みやえもーん!!」。
このシーンは原作漫画にはなかったので、久しぶりに見れて嬉しかったです。
みやえもん『ルビー』めっちゃ可愛いですね。

□『アクア』と『あかね』劇場視察シーン
この舞台、絶対に『テニプリ』だよな……って思いますよね。
これで『テニプリ』以外に思い浮かべた人、どの作品を思い浮かべたのかその作品を見てみたいので、教えてほしいです。

前回から私が、楽しみにしていた舞台のシーンです。
卓球の球が『アクア』の顔を通り過ぎるシーンは原作漫画にはなかったので、「アニメではこういう風になるんだ!」と思って新鮮でした。
卓球の球が通り過ぎた後、の『アクア』の表情が大分宇宙猫だったので、とっても面白かったです。
ちなみに舞台観に行って4DXのように風邪を感じたりというのは現実にもあるのでしょうか?
私も舞台をまったく見ないタイプなので知っている人がいましたら教えていただけますと嬉しいです。

そして、舞台鑑賞後、『アクア』と『あかね』の感想会。
『アクア』が舞台を楽しんでくれたことを心から嬉しそうに表情を崩す『あかね』
自分の好きなものを他の人も好きだと言ってくれる、嬉し気持ち。とても良く分かります。

『アクア』が舞台に良いイメージを持ち始めているところで、『雷田』の登場。
落ち込んだ時に自分が担当した舞台の出ていくお客さんの顔見て、やる気を出すというのが個人的にとても『雷太』の好きな所です。
落ち込んだ状態をそのままにしないで、自分がやる気を出すポイントを心得ていて行動に移すところが大人という感じですね。

『雷田』が来たということで脚本の話を聞く『アクア』。
1回見ただけで、『東京ブレイド』の脚本も同じ会場で行ったらどうなるのかイメージできるあたり、やっぱり頭良いですよね。

そして、『雷田』の『GOA』のことを信用していて、『GOA』の書いた脚本が好きというのが、 伝わってくる感動的なシーンでした。
『雷太』の「本当に降ろしたくなんてなかった」はものすごく寂しそうで心に来るものがありました。

その後、『アクア』の「どうにかできるのは、雷田さんだけですよ」という言葉にハッとする『雷田』。
この言葉を聞いた『雷田』の行動が早く見たいと思いました。

『アクア』と『あかね』の帰宅途中、
今回の感動した舞台の脚本も『GOA』が書いたと知ったということで感動代にちょっと小突くという『アクア』。
※『アクア』の小突くは本当に小突くなのだろうか……

□『吉祥寺 頼子』の仕事場のシーン
『メルト』にあいかわらず冷たい『吉祥寺 頼子』。
『今日アマ』の件があったからこその対応なので、本当は相当ネガティブなシーンなのですが、毎回コミカルに描かれていて面白いですよね。

そしてみんなで乾杯しようとしたところ、全員の年齢を聞いたところで死にたくなる『吉祥寺 頼子』の気持ち、とてもよくわかります。
今、16歳、17歳しかいない環境に1人でいたら絶対に死にたくなります。
結果的に1人でビールを開ける『飲兵衛(吉祥寺 頼子)』。
挙句の果てに日本酒の美味しいお店について話すんですね……

『あかね』を皮切りに『鮫島アビ子』が来れないか?と尋ねる『アクア』。
週刊連載の忙しいという説明かと思いきや、「週刊連載は人のやる仕事じゃ無いから。脳を週刊連載用にチューンナップされた兵士がやる仕事だから。」という狂気を感じる説明が返ってきました。
このシーンも原作漫画では1コマだけでの表現でしたが、アニメでは2回に分けてアップしていくことでより、凄みが感じられて良かったです。

舞台稽古の見学に2人で来ていたということもあり『吉祥寺 頼子』と『鮫島アビ子』の関係性を尋ねる『あかね』。

『吉祥寺 頼子』から語られた『鮫島アビ子』との関係は、
 ・『鮫島アビ子』は『今日アマ』の時にアシスタントであったこと
 ・『鮫島アビ子』が描いた漫画で”他者と分かりあいたいけど出来ずに苦しんでいる”kとを知ってから絡むようになってから懐枯れるようになったこと
でした。
2人の関係性を語った後、挫折を知らずに売れたということで自分の意見が絶対だという所が出てしまっている。
売れて周りもイエスマンしかいないと増長してしまうことに身に覚えがある『かな』と『メルト』。
『かな』は子役時代に、『メルト』は『今日アマ』の時に同じふるまいをしていただけにダメージが大きかったようですね。

そして脚本家の『GOA』が降ろされそうという話に戻す『あかね』
【推しの子】の真面目な話とコメディーな話の切り替えはテンポよくて見やすいなと毎回思います。
『吉祥寺 頼子』の「原作をいじられる不満を持つアビ子先生の気持ち、とてもよくわかるから」
という発言の裏にある思うところは、死ぬほどあれど、
「私が味方してあげないと。」
というのが、『鮫島アビ子』への深い愛情を感じられて私はとても好きです。
舞台稽古の時間がなくなっていくことも理解して謝りながら、『鮫島アビ子』の気持ちをマイルドに代弁して味方する『吉祥寺 頼子』がとても素敵な大人だなと思います。

□『鮫島アビ子』の仕事場シーン
『アクア』の頼みで『鮫島アビ子』の仕事場にやってきた『吉祥寺アビ子』。
アシスタントが誰もいない中で1人で現行作業を行っている『鮫島アビ子』。
前シーンで「週刊連載は人のやる仕事じゃ無いから。脳を週刊連載用にチューンナップされた兵士がやる仕事だから。」という発言を聞いた後だからこそ、『鮫島アビ子』が1人で原稿を行っている環境が異常であることがよくわかります。

そして、『鮫島アビ子』の状況聞いてすぐ自分から出来ること見つけて手伝うの本当にかっこいいです。
そこから『鮫島アビ子』への説得。
指摘の仕方や諭し方がとても現代的な気がしました。
間違いを指摘されている中、「5,000万部売ってから言ってくれます?!」と泣きながら逆切れしてしまう『鮫島アビ子』。
大分メンタルが追い込まれている感じがして、見ている私も心に来るものがありました。

発言の内容が強すぎて簡単には言い返せない『吉祥寺 頼子』でしたが、
「悪いけどこっちの方がおもしろ漫画描いてっから!」で一気に流れが変わりました。
画の感じやBGMも相まって一気にコメディー感の出るシーンに変わりましたね。
この切り替えも【推しの子】の良さだと私は思います。

コメディー感あふれる雰囲気の中、原稿を進めながら口喧嘩をしていく『吉祥寺 頼子』と『鮫島アビ子』。
『鮫島アビ子』の泣き顔可愛い(佐倉綾音さんのボイス最高に良い)
BGM等のおかげもありますがこの2人の口喧嘩がじゃれているようにも見えるのも前のシーンで『吉祥寺 頼子』と『鮫島アビ子』の関係性が見れたからだと思いました。
つい数分前までシリアスなシーンだったのに最後はとても微笑ましいシーンで私も見ていて楽しかったです。

原稿が描き終わり、2人で寝転がっているシーン。
凄くエモい上に線が細かく描かれていてとても綺麗ですね。
原稿が終わり、気持ちが落ち着いたということでお互いに謝罪する『吉祥寺 頼子』と『鮫島アビ子』。

『鮫島アビ子』の『今日アマ』愛が炸裂しました。
「好きな作品を汚されたくない。それが嫌だという想いを誰よりも知っているから。」
という『鮫島アビ子』。
『東京ブレイド』だけではなく、『今日アマ』に対しても思うところがあった『鮫島アビ子』の思いには私も心を打たれました。
正直このシーンはちょっと泣きそうになりました。
『吉祥寺 頼子』が帰った後、仕事場で『今日アマ』のドラマを見ている『鮫島アビ子』。
『かな』の演技に目を見開いていましたね。
このシーンは原作漫画でもなかったシーンで、とても感動しました。

そして、『鮫島アビ子』が舞台を見に行くところで3話は終了になりました。

■次の話への期待
今回もですが、本当に次回が早く見たくなるような終わり方でした。
舞台を見に行った『鮫島アビ子』が何を思うのか、『東京ブレイド』の舞台脚本がどのようになっていくのか。
アニメではどういう風に描かれていくのか。とても楽しみです。



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