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映画「レフトビハインド」感想:これは隠れたおっぱい映画

ニコラス・ケイジ主演の映画

「レフトビハインド」を観たので感想。
未見を損なわない程度のネタバレあり。

ニコラス・ケイジなのに、なんかあんまり話題にもならなかった映画
レフトビハインドを観ました。

とりあえずいうと、なるほど賛否両論というか
好きな人は「すげぇ!!」ってなるし
そうでもない人は、叩くまでもなくつまらんと思う感じが凄く分かった。
ちなみに僕は後者ですが、面白いと思うポイントもちゃんと話します。

ブラックジョーク多すぎて内容が入らない序盤

話の軸としては、飛行機のパイロットのお父さん(ニコラス・ケイジ)
と、飛行機に乗らず地上にいる娘(キャシー・トムソン)

それぞれの視点から「突然人が消えてしまった」事件について
追っていくというストーリーなんですが

序盤、登場人物が3分に1回くらいブラックジョークをはさむ。
そうかい、それならキミはXXに行ったほうが良い、HAHAHA!
みたいなのが、3分に1回くらい来る。
主要なキャラの設定が一ミリも頭に入らない。
そのままの流れで、事件が始まってしまう。

人が多すぎて何も頭に入らない展開

話の軸、といったものの、突然人が消えたことによる
パニックになった人々、を描いていて、ぶっちゃけ誰が何をしてるのかが
全然分からない。
パニックが起きたときのリアルな描写として、奇行に走る人や
個人的な妄想で暴れたりする人が出る、というのは良い。
んだけど、映画という鑑賞する作品としては、観てる側の感想として
話がバラけ過ぎていて、結局何がしたいのか分からない。

突然、身の回りの人が服だけを残して消えてしまう瞬間は
「えっ!?」そういう感じ!?
ってなって、驚きがあるものの、その後の娘の行動が謎。
身近な消えた人を探すんだけど、なんでそこに居ると思ったの?
いや、良いからその場を動かないほうが良いんじゃないの?
だからどうしてそういうことするの?
という疑問がとにかく尽きないし、混乱してる人々に巻き込まれて
ちょっとヒヤっとする場面もあり、いや大人しくしなさい。と思ってしまう

同時に、飛行機の中でも同じことが起きており、子供が消えたお母さんや
おじいさんが消えてしまったおばあさん
真相を知っていそうな薬中女性が登場するも
キャラが多すぎる。
特に、小人症のおじさんについては、何で出てきたのか本当に謎。
物語の真相、なぜ人が消えてしまったのか?について
「多種多様な民族」の中から、どういう人だけが消えた?というのを
追わせたいのかもしれないけど、多すぎて絞れもしない。

あと、ニコラス・ケイジはCAと不倫をしている(語弊)んだけど
妻と子供のことを隠していて
この事件の、今にも飛行機が墜落するかどうかという最中に
うっかり「妻に聞いた」と言ってしまい、突然こじれる。
マジで、それどころじゃない。
ニコラス・ケイジは「頼む、今はそれどころじゃない。」というも
CAの女性はなんかずっと半ギレ、いやまじでそれどころじゃないから。
ほんと!!それどころじゃないから!!!!!

そんなこんなで、なぜ人が消えたのか?という疑問が解決されるんだけど
その解決方法が、完全に仮説。全部仮説。
その場の思いつき、全世界の人の7割くらいは知っているであろう
あの本に書かれていたことが本当に起きているんだ!!
妻は熱心にあの本を読んでいたから、私は聞いていた!!
だが信じなかった!信じていればよかった!!
という結論を、各々が出し始める。

もう、なんていうか謎。

面白かったポイントとしては

話の展開、というかジャンルがころころ変わる。

消えたのよ!!って騒ぐ人が起こす混乱パートと

突然のバイク疾走とか

謎の恋愛ドラマとか。

いちいち急に変わるから、飽きはしない。
飽きはしないんだけど、前述の通りのこの映画の一番どうしようも無いポイントとして、展開が頭に入らない。があるので
ころころ変わるが故に、やっぱりそのせいで頭に入らない。

ラストの、飛行機を不時着させるところあたりは、緊迫してて面白いのだが
そもそも、この映画飛行機側と地上側で分けて描写する意味が分からない。
ので、冷静になると、熱いシーンだけど、中途半端さが生んだシーンだから
なんだろう、素直に「やったー!」ってならない。

人が消えた瞬間の「えっ!?」が多分一番面白い。

問題はその前後……かなぁ。

ぶっちゃけネタバレすると

一応ワンクッション挟んで。

「聖書」に書かれている、天国に行く瞬間、が今起きた。
という内容で、消えた人間は、皆熱心な信者で
「天国に連れて行ってもらえた」という内容。
ニコラスの妻、娘の母親にあたる、お母さんは、熱心な信者だった。
それ故に、ニコラスは愛想を尽かし、娘もいい加減にして!!
何でも神様の言うとおりなの!?と怒り出してしまうほどの信者。

故に、消えた。

ということを、みんな何となく察する。

イスラムに怒られない?

前述の通り、神様が「天国へ連れて行ってくれた」が真相「らしい」
んだけど、作中に「アラーよ救い給え」と祈り続けるアジア人が登場する。

しかしながら、あくまで
神が、
混沌とした人間界から、
献身的な人間を、
救い出して、
天国へ連れて行った。

という、消えたのではなく、救われた、というストーリー故に思うのが

いや、アッラーは救ってくれなかったのかよ。
キリストの神は、寛大な心を持ってるのに、アッラーは?
となってしまう。
ウチの神が感じ悪いみたいじゃん、って怒られそう。

逆にそこが面白いんだろう

実際、聖書を読んでいる人からすると
なるほど!聖書に書いてあるあのシーンが現実で起きたとしたら!
っていうSFなんだ!!と盛り上がる……のかもしれない。
Wikipediaによると、批判めっちゃあったらしいけど
逆に、くっそおもろい!って言ってる人も居たみたいなので。

3部作予定だからこそ

全3部作の予定だったらしく、物語は中途半端に終わる。

というのも、消えた理由も結局仮説の範囲で終わり。

その後、神が救うべきだと考えた「混沌とした世界」が訪れるんだろう
と想像できるので、そこが多分面白いポイントなんだろう。
そして、帰ってこれる人が出てくるんだろうか?とか。
そういう点を想像すれば、2部3部と面白くなりそうなポイントはある。

しかしながら結局この映画単品として、あまりにも興味が沸かないので
2部を作るだけの支持が集められなかった模様。

この映画が公開された1年後、2015年より50万ドルの制作クラウドファンディングが解説されている。
2020年現在、週金達成率は16%らしい。
無理そう。

これはおっぱい映画

本作の一番の見どころはおっぱいだろう。

特別ポロンするわけでも、水着のネーちゃんが出てくるわけでも無いものの
着痩せする服を来てるけど、混乱の中、屈んだりすると巨乳であることが
露わになる主人公、よく屈むしアングルも分かってる。

ピチピチのシャツでごまかしきれないほど主張してくるCAの美乳。
シートベルトしめてるシーンが10秒くらいしかないのに
わざわざニコラスが、座れ!シートベルトをしめろ!って
CAがシートベルトをしめるシーンを入れてくる辺り、完全にわざと。

どたゆんっとしたボリュームを、タンクトップに抑え込んでる
薬ヤってる女性、なんかイチイチ飛行機の椅子に
仰向けになったりして、主張してくる。

原作は面白いんだろうなぁ。

原作は当然ながら完結しているし

おそらく映画2時間に、空と地上を収めたが故に、ぐちゃぐちゃになった。
が結論だと思うので

多分、原作は面白いんだと思う。
これから面白くなる要素はいっぱいあった。

でも小説ではおっぱい見れないからなぁ。

そんなわけで、僕は正直、つまらないと思った派ですが

つまらない!クソ映画!というわけでは無いものの、終始
面白くない……。
という感じだったので、ネタにもならず。
故に、話題にもならなかったんだろうなぁという感じでした。

終わり。

レフトビハインド


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