【日記】子どもの騒音問題なるほど

 リモートワークで毎日家に居る。マンションの1階で、部屋の目の前は駐車場とそれを取り囲む小さな歩道。

 仕事をしていると、毎日夕方ごろ、外から、ドンドンドンドン!!!!!!というものすごい足音と、女の子と男の子のはしゃぐ声、そしてかすかな壁の揺れに襲われる。おそらく自宅待機のお子さんたちを遊ばせようと、家族で下に降りてくるのだろう。音は、階下へ降りてくる時の音ではなく、駐車場とその周りで子どもたちが走り回る音。

 そういえば、うちのマンションは、壁がものすごく薄い。深夜に帰宅した住人のハイヒールの足音や、自動ドアの開く音、3時に新聞配達にくるバイクの音などで目が覚めてしまうくらい。寝室で寝ていると、お掃除のおばさまと住人のおばさまの早朝のナイショ話も聞こえてしまう。

 今まで、うちのマンションには小さなお子さんはいなかった。ファミリータイプとしては全戸小さめなので、お年を召したご夫婦や、女性の一人暮らし、趣味のための別宅といった使い方をする住人で占められていた。そんなマンションも月日を重ねるうちに、手放す人が増えてきた。

 3階建だけれどエレベーターがない。若いうちは買い物をしたって階段を上がれるけれど、年を重ねると辛い…そう聞いて、なるほど、と思った。そうしてマンションを離れた住民と入れ替わりに、小さなお子さんのいるご家族が引っ越してくることが多くなった。築年数の経った、小ぶりで、駅から少し遠い、エレベーターのないマンションは、中古となるとだいぶ割安になる。この地域は賃貸だと結構家賃が高いので、もしかするとローンを組んで返済する方が、毎月の支出が低いのかもしれない。それと、周囲の治安が良いのも、お子さんがいるご家庭には安心なのだろうと思う。深夜0時を過ぎても女性一人で歩けるくらい安全な土地なのだ(昔ながらの商店街が見守り機能を担っている)。

 今まで、静かに生活する住人しかいなかったので、まさかうちのマンションがこんなにも音に対して無防備な建物だとは考えたことがなかった。新聞配達の音はうるさいけれど、それも熟睡していたら起きないし。気づくと同時に、世の中で問題になっている、お子さんのいるご家庭の騒音に関するトラブルや嫌がらせに、なるほど、と納得をした。

 幸いにも、駐車場で遊ぶご家族は、遊ぶときはびっくりするくらい全力だけれど、短時間で引き上げていく。多分、住人への配慮なのだと思う。口うるさい人も多少住んでいるから、もしかすると文句を言われてしまったのかもしれない。

 毎日、始まる瞬間は大きな音にビクっとしてしまうけれど、短時間で終わることがわかっているから、悪い気持ちにはならない。近くに公園はあるけれど、そこまで行くのが面倒だというのもわかる。

 けれど、もしこれが四六時中続いたら、確かに嫌になってしまうよなぁ…とも、今回体感して感じた。溜め込むタイプの人だったら、我慢に我慢を重ねて、爆発して嫌がらせ…とかしちゃうかもしれない。

 今この瞬間にも、お子さん関係だけではなく、騒音トラブルはあちこちで発生しているのだと思うけれど、なんとかお互いに我慢のできる落とし所を見つけられて、解決できるといいですね。と人ごとのように(まぁ、人ごとなので)思うのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?