欲しいもの


先日、ついに大問題を解決した。


解決したと思っても勘違いだったということが8回に5回はあるから油断はできないが、私が今いま抱えている86756個の大問題のうち1個は解決したと思えばかなりの前進ではある。


その大問題とは「色気」という問題である。

「色気とはどうしたら宿るのか」


「色気」が欲しい、あの人「色気」あるよね、どうやったら「色気」というモノを手に入れられるのか。

そして私は、様々な文書を読み漁り、色気がある人を観察し、結んでは開いて、寄せては返して、時にはホットケーキを焼き、大貧民に負けてマジギレをし、景品の化粧品持って謝りに行き、傷重ねて気付かされた。

そこで答えが出た。

「色気」とは歯を食いしばってきた量(我慢)と質ではないか。

年齢に関係なくだ。子供(ガキ)でも色気ある人もいれば、大人になっても一切「色気」が無い大人もいる。

何かを我慢しストイックに打ち込んでいる人に色気は宿るのだと。

例えば、なぜ韓国のアイドルや男性は人気なのか。

厳しいトレーニングを過ごし、努力を惜しまない。そして、表舞台ではそんなことを微塵にも出さず笑顔で最高のパフォーマンスを披露する。

さらにはメンタル面での覚悟が違う。

そら、ハマるわ。歌もうまいし。



だからこそ「色気とは」我慢の量と質なのだと。

自分の弱さを何も思わず出し、「こんな情けない僕を愛してよ」と言わんばかりの甘える男、失敗を人のせいにし、あいつはあーだ、こーだ、と批判や悪口ばかり言う男にどう「色気」感じるのか。

逆に例えば女性で「出来なーい」「こわーい」「えーやってー」など自分でモノゴトをやろうとしなかったり、堪える事もせず自分の弱さを治さず、すぐに愛にすがる人は結局同じ失敗を繰り返していく。そして都合のイイ女になっていく。



そりゃ辛いことも、悔しいことも、逃げたしたいことも、諦めなきゃいけないことも必ずある。


忘れなきゃいけない恋愛もあるだろう。

そんな時にこそ、何かの愛に安易にすがるより、グッと我慢をし、言い訳を言わず、泣くなとは言わないが、目に涙は浮かべても頬に涙は流さないことにとって、自分人生に厚みや深さが濃いめ固めに増し増しに宿るのが色気なのではないか。

そう過ごしてきた人はまず顔つきが違う。カッコイイとかカッコ悪いとかじゃない。顔つきが違うのだ。

さらには目つきも違う。そういう人ほど不思議と人を惹きつける。

男女共にだ。


だからこそ、多くを語らず、やるべきことをしっかりやる男が。口よりも行動する「色気」のある男があなたの周りにでもいるだろう。

そういう男が独身でいたら、今すぐ狙いにいくべき。


例えばキングダムでいうと「王騎将軍」などイイ例なのではないか。

婚約者を殺され、多くを語らず、国に尽くし、武勇を持ち合わせ、新たな時代に思いを馳せながら静かに息を引き取った。

キングダムのキャラで王騎将軍嫌いな人いないだろ。というくらいカリスマ性を持った色気のカタマリのようなキャラである。

だからこそ今、最近日本男児が弱いだかなんだか言われているが、そうではないと思っている。

単純にカッコイイ男が少ないのだ、社会的に強いとかそういう事ではなく、タピオカ飲んでるかとか、男が風呂上がりにパックなんかするなとか、メイクをするなとか、ラジバンダリするなとか、そんな表面的な事ではなく。

本当にいざって時に守れるやカッコつけれる力かどうかだ。

ぶっちゃけ常にカッコイイとかマジ無理だし、常にカッコイイのは映画の世界だけだし、ジェイソン・ボーンぐらいではないかな。

要するに今カッコイイの定義の質が低くなっていて、ナヨっとしていて弱々しく感じてしまっているからこそ、すぐ誰かに頼らず、多少はグッとこらえて我慢をしていける力がある程度は必要なのではないか。




そしていまこの鋭い洞察を書き上げ終わった時に気付いた事がある。

1洗い物をしなければ妻の機嫌が悪い。

2結局自分に色気はあるのか。

3今日こそは早く寝ると帰り道に決めていたのに日付が変わってる。



問題が3つ増えた。これで抱えている問題が86759に増えた。



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