andymori-小山田壮平について
私が大好きなアーティストの1人でもあるandymori、小山田壮平についての想いを書いてみる。
andymoriを知ったのは中学3年生の時。
音楽好きの友達とよくCD交換をしていた。
その中にandymoriの「青い空」が入っていた。でも当時の私にはその曲の良さがよくわからなくてあまり聴かなかった。その頃はシドと9mm Parabellum Bulletの「Revolutionary」ばかり聞いていた気がする(笑)
それから数年後、大学2年生の時。
サークルの先輩からandymoriをオススメしてもらって改めて聴くことにした。
アルバム「andymori」の中の「ベンガルトラとウィスキー」を聴いた時に衝撃を受けた。
サビでウィスキーを連呼する曲で、何だこの曲!すごい!と心から思った。
ギターボーカルの小山田壮平の声、歌詞、バンドの勢いと熱量、全てに圧倒された。
安いウィスキーウィスキー
ウィスキーで全部
丸一日全部無駄にしてしまうような
そんなライフイズパーティー
ライフイズショータイムなんて
またおどけた顔で言いたいわけじゃない
2014年に解散していて、なんでこんないいバンドをもっと早く聴いてこなかったんだろうと後悔した。中学生に戻れるなら言ってやりたい、今すぐ「青い空」を聴け!と。
そこからは夢中になってandymoriを聴いていたのだが、andymoriの中でも一番好きだと言える曲と出会う。
同じくアルバム「andymori」の中に入っている「ハッピーエンド」だ。
サビの歌詞はここにいてもいいんだよ、と肯定してくれるも、どこか切ない気持ちが入り混じる。
それでハッピーエンドなんだ
ハッピーエンドなのさ
ほんとうにうたいたいうた
君にはうたってほしい
それでハッピーエンドなんだ
ハッピーエンドなのさ
どうせどこにも行けないのなら
ずっとここにいてもいいんだよ
andymoriのサウンドはもちろん好きだが、私は小山田壮平の書く歌詞を小説にしてもいいと思っているくらい、彼の詞が大好きだ。
世界観や言葉選びが非常に素晴らしくて、こんな歌詞を書ける人は他にはいないと思うほど、彼の言葉に心酔している。
(現に詩集を発売したからファンの中では共通認識なのだろうと勝手に思っておく)
夕暮れの井ノ頭公園で
コーラの空き缶蹴飛ばして
もうだめかもしれないと
こぼした君の横顔すごくきれいで
私の大好きなCメロは歌詞ももちろん、サウンドもサビに向けてドラムが入り、シンプルに決めるところも聴いていて気持ちがいい。
andymoriのドラムは個人的に、シンプルながら面白いタムの使い方をしたり、スネアの音の抜け方が気持ちいいと思う。
スリーピースならではのサウンドの良さもたくさんあり、心の底からandymoriを生で見られなかったことを悔いている。
しかし2018年、小山田壮平のソロライブに行ける機会があった。
この時のライブは今までにないくらいのハプニングに見舞われたライブだった。
数日前の大型台風によりライブハウスが停電。電気系統の復旧作業が間に合っていなかった。ライブ前には復旧する予定だったようだが遅れており、もしかしたら今日はもう間に合わないかもしれない…そんな状況だった。
真っ暗闇の中、ステージにはろうそくの光だけ。マイクもなく、アコースティックギター1本と小山田壮平の声のみ。
まだ蒸し暑さも残る中で、冷房も効かず、じんわり汗をかいていた。
そんな中ライブは始まった。
歌い始めた途端、空気が変わる、とはこのことなのだと実感した。
突き抜ける声、まっすぐな眼差し。
私がずっと聴いていた小山田壮平がそこにいた。
andymoriの曲もたくさん演奏してくれて嬉しかった。
ギター1本で「革命」を高らかに歌っていたこと、「1984」が聴けたこと、ずっと忘れないだろう。
ライブ後半になってやっと電気が復旧。残りの数曲はキーボードも交えて無事ライブは終了した。
帰りがけにコンピも買った。ライブが終わってからずっとずっと聴いていた。
今でも歌い続けてくれていることを嬉しく思う。
ソロアルバム「THE TRAVELING LIFE」も聴いている。こんな時代の中、活動してくれて本当にありがとうございます、と感謝を伝えたい。
好きなことについて、これからも少しずつ書いてみようと思う。今日は終わり。
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