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ベビーシッターをして知った小学校のお受験の大変さ

今日は、ハンドメイドではなく、小学校のお受験について感じたことをお話しようと思います。(ご興味のない方はどうぞスルーして下さい。)
といっても、私が親として体験したことではなく、あくまで学生時代にベビーシッターとして見て感じたことですが。
どうぞお気軽にお読み下さい。ゆるく書いてます。


今年ももうあとわずか。11月も半ば過ぎ、そろそろ小学校受験もエンディングに差し掛かった頃でしょうか。

小学受験をされている皆様、本当にお疲れ様です。
ご家族一丸となって臨まれていることでしょう。
皆様にとって、満足のいく結果になりますように。


「小学受験」という言葉を耳にすると必ず思い出すことがあります。
私が大学生だった数十年前、アルバイトでベビーシッターをしていた頃のことです。のほほんと生きてきた私にとって、小学受験に触れたことは、それなりに大きなインパクトがありました。

ベビーシッターをして知ったこと

大学生になり時間もできたので、知り合いのススメで、ベビーシッターのアルバイトをすることにしました。
そのご家庭には、小学生、幼稚園児、2歳の3人のお子様がいらして、真ん中の子が小学受験をするということで、幼児教室通いで忙しくなるので、その間のお留守番&子守をしてほしい、というわけです。

2歳の子は、それはもう可愛くて可愛くて(^^)
大学生になると、自分のまわりに赤ちゃんや幼児なんて、なかなかいませんからね~。上にお姉さんがいれば、甥っ子姪っ子がいるかもしれませんが。

上の子達も私を慕ってくれて、それはもう可愛かったし楽しかったし、このバイトが大好きでした。

「小学受験をする」と聞くと、裕福という言葉が連想されますが、
もちろんそれはその通りだと思いますが、実際その中を覗くと、、なかなか厳しくて大変だなあと痛感しました。
生半可な気持ちじゃ到底無理ですね、小学受験は(汗)。

①親の覚悟が必要

このご家庭は、上の子の時にもうお受験に成功しているので、幼児教室も決まっていたし、気分的に楽だったとは思いますが、
生活は完全に受験スケジュールありきで、生活がまわっていきます。

3人も育てながら受験もしていたこのお母様には尊敬の念しかございません。
小学校、幼稚園のスケジュールをこなしつつ、幼児教室通い、
まだ小さい末っ子ちゃんのお世話と時々の病院通い、
ご主人のお世話およびご主人のお仕事絡みの用事、
ご存命だった頃は同居のお義母様のお世話、
ああ、今思い出した!ワンちゃんもいましたね~。

今考えただけでも、目が回って倒れそう(ーー;)
まあ、とにかく忙しいご家庭でした。

私の仕事は、そんな忙しいお母様のサポートです。
①幼児教室のある日のお留守番や家事のお手伝い、
②たまに、幼児教室が終わる頃に末っ子ちゃんを連れて行く
③季節講習の申し込みのため、早朝から列に並ぶ

①子供のお世話の他、きっと夕飯の用意もしてほしかったと思いますが、なんせ自宅通いの私は料理なんてできませんから、いつも「今度までにできるようになっておきます。」などと言ってスルーしてました苦笑。
(その頃は、ホント使いものにならなくてすみませんでした。今ならできます笑。)

②これは、たまにしかありませんでしたが、幼児教室を垣間見るという意味ではいい経験でした。
怖かったですよ~。そこにいるお母様方はじめ子供達が超真剣な中、部外者が入り込むというのは。(いつもその時間帯は末っ子ちゃんは眠っていたので静かではありましたが。)
一斉に鋭い視線がこちらに向きましたから。
ホント、空気読めないのか~みたいなオーラがすごい。

それはそうですよね。授業中ですもの。しかも礼儀作法も大事な世界です。私に頼んだお母様も私も、お互い立場の弱い一瞬でした。
(小さい子がいるのだから、やむを得ない、しょうがない、どうしようもない、ってことありますよね、。今がそれなんで、大目に見て下さい。って心の中で叫んでました。)

③何度もあることではなかったですが、これは大変でした。
普段朝の遅い生活をしている大学生にとって、早起きは大の苦手。まだ暗い朝から並んだことを考えると冬季講習だったのかしら。

目覚ましかけて、暗い中準備して電車に乗って行ってみると、
並んでいるのは、だいたいはお母様でしたが、中にはお父様、そして私のような雇われ大学生がチラホラ。バイト生は、私を含め、なんだか肩身が狭そうでしたね。決してチートではないですよ~みたいなW

でもその人数の多いこと!
世の中、こんなに小学受験に一生懸命なご家庭があるんだ~

衝撃でしたね。もはや、私にとっても、みんな敵のように感じられました笑。

早起きしたかいがあり、お母様と事前に入念な打ち合わせをして決めていた第一志望の講習をゲットしましたよ!ミッション成功!
それはそれは喜んでもらえました。

(このやり方、時代を感じますね、、、。今だとネットで申込み争いなのでしょうか。それはそれで大変なのかもしれませんね。)

こんな感じで、少しはお役に立てたかな、と思います。

②やっぱり主役の子供は大変

やはり、当の本人が一番大変です。
私はいつも、親子が幼児教室にでかける前に着くように行くのですが、
ある日、着いた途端に、

「あ~~~!○ちゃんが邪魔した~~!!」
と、大きな泣き声が聞こえました(汗)。そして、次に末っ子ちゃんの泣き声も。

びっくりして何事かと聞いてみると、
今日のお教室までに、鞠つきを連続50回やってくるようにということが宿題だったようです。
私は目撃していませんでしたが、どうやら、
45、46、47 、、
50が目前の時、末っ子ちゃんがぶつかってきたというのです。
わけのわからない末っ子ちゃんも大泣きですよ(泣)。
二人とも、ママに抱きついて泣いていました。

いやいや、ほんと大変。泣けてきます。5歳の子がこんな思いをするなんて、、、。
これ、幼稚園児もストレスたまるのではなかろうか。と思いましたね。

きっと、この年頃までに、おおかたの性格もできてくるのでしょうね。
その子はとっても穏やかで優しい子。普段、末っ子ちゃんを怒ったりすることはありません。
でも、とっても真面目な子なんです。だからこそ、なんとしてもやり遂げたかったんだと思います。

一通り泣いて、なんとかママになだめてもらって、気を取り直して再びトライ!

・・・48、49、50!

私の前で、みごとやり遂げましたよ!
よかったよかった!がんばったね!
目をキラキラさせて満足した笑顔で、幼児教室向かってお母様と手をつないで家をあとにしました。

こういう経験が、自信、自己肯定につながっていくんだな、
と思いました。

お受験によって成長する

このように、子供にとっても大変です。
はじめはきっとお遊びの延長なのかもしれません。ですが、やはり課題に向き合って、ひとつひとつこなしていくのは大変ですよね。
ただ言えることは、その子が一つ成長したことは間違いありません。
(その課題を与えることが幼稚園児の今必要なのか、は別として。)

結局、親子一丸となって頑張った結果、見事にいわゆる難関校に合格できました!
私もとっても嬉しかった!本人、一生懸命頑張っていましたから。
あの時、泣かされた末っ子ちゃんも喜んでいたことでしょう笑

当時、あの子が小学受験の意味をどれほど理解していたのかわかりません。上の子がしていたから当然と思っていたのかもしれませんね。

でも、本人のやる気がないと続かないし、結果も出ないと思います。そして家族がブレることなく、本人をサポートすることが大事ですね。
この山を乗り越えたあとのご家族は、より一層絆が深まったと思います。
ほんの短い間、ベビーシッターしただけでも感じ取ることができました。

もうかなり前のことですが、根本的なことは、今も昔も変わってないでしょう。

もしお受験すると決めたなら

もし、お受験すると決めたなら、、、
お子様の心は、きっといつしか、いっぱいいっぱいになってしまうでしょう。
どうぞ、泣きたい時は思う存分泣かせてあげて、抱きしめてあげて下さい。
そして、遊ぶ時は思いっきり遊ばせてあげて下さい。


お母様も同じ、時には心を解放させましょう。
美味しいものを食べに行く、とか、ご実家に頼る、とかどんな形でも良いと思います。
たまったストレスを発散してリセットする、それが長続きの秘訣かと思うから。
(上から目線のようにお感じになったら、申し訳ございません。
ただ一個人の感想と捉えて下さい。)


世の小学受験をしているご家族の皆様の計り知れないご苦労、努力に、本当に脱帽いたします。
皆様にとって望んだ結果になりますように、お祈り申し上げます。


今日は、小学受験をするご家庭の様子について書きましたが、ベビーシッターをしている間には、時々、幼稚園のお友達、一緒に受験をする子もしない子達も遊びに来ていて、その子達の様子も見てきました。
恐ろしいことに、そこではすでに、幼稚園児同士の間でマウント合戦が起きていたのです(ーー;)。
それについては、次回また、、、。

お読み下さり、ありがとうございました。


余談ですが、その後、私は、幼児教育に興味を持って、幼児教室のバイトの面接を受けましたW
やり手の女性経営者との面接。迫力ありましたね。
おかげさまで、こちらも合格はしたのですが、勤務日数等の条件がかなり厳しかったので、結局断念しました。一緒に合格した友人は勤めることにしましたが、忙しすぎて、まもなくやめていきました。今で言うブラックだったのかもしれません(ーー;)。


わたなべ - 渡辺 健一郎 // VOICE PHOTOGRAPH OFFICE 様
写真をお借りしました。ありがとうございました。





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