見出し画像

自転車で運ぶ荷物ならバックパックよりこれ。GIZA Products CAR096 リアキャリア

自転車で通勤や遠出する際に持ち運ぶ荷物。現在はバックパックで持ち運んでいますが、しばらく走り続けると、5℃以下の真冬の夜でも背中が蒸れてきます。また、バックパックの重量が両肩に加わり続けるため、重い荷物を背負っていると肩が凝ってきます。

 そこで、背中のムレ解消と肩のコリ防止の為、キャリアを導入することにしました。キャリアはフロント、リアの2パターンが考えられますが、フロントは折りたたみ時に邪魔になること、荷物のサイズが小さくなること、操舵時のハンドル操作が重くなること、これらの理由から自ずとリアキャリアを選ぶことにしました。

リアキャリアの選択

 Visc EVOに取り付けるには、ホイールサイズが20インチ用のリアキャリアが必要となります。まずはDAHON純正のキャリアを検討しましたが、コロナの影響のせいなのか、どこにも在庫が見当たりません。また、DAHON取扱専門店でも聞いてみましたが、納品予定の目処も立たないとのこと。

 そこでDAHON純正品は諦め、ネットで代替製品を探しました。そこで、見つかったのが、大阪のLoro Cycle Worksのブログで紹介されていた「Atran CITY AM」。

 ちょうどVisc EVOへの取り付け例が紹介されており、まさにこれだと思って探したのですが、どこのショップでも全く在庫が見つからない上、納品予定もありません。何でもかんでも品不足の時代です。まさか電子部品でもないリアキャリアまで入手できないとは・・・。

 そこで、次に目をつけたのはDAHONと共通している部品の多い、ternのリアキャリアである「Cargo Rack」。


 Visc EVOへの取付例は見つけられませんでしたが、DAHONの他車種の自転車で、取り付けられるというブログ記事がチラホラありました。ただ、気になる点が一つ。それはCargo Rackの重量。その重量は920 gです。リアキャリアの取り付けで多少重くなるのは覚悟の上ですが、それでも1 kgはかなりの重量。せっかくのVisc EVOの軽量性が失われます。最終的に他によい製品が見つからなければ選択せざるを得ないのですが、ひとまず保留としました。

 更に探索して見つけたのがGIZA Productsの「CAR 096」です。見た感じはAtran CITY AMに似ています。本体のサイズは割と細身であり、折りたたみ時にも邪魔にはならなそうな雰囲気。色はシルバーとブラックがあり、ブラックであれば車体とも馴染みそうです。Visc EVOに取付可能かどうか分かりませんが、他に選択肢はなさそうです。

 そこで早速探索開始。この製品も中々在庫が見つかりませんでしたが、11月に注文したら2月に入荷するショップをようやく探し当てました。いずれは入手できるとのことだったので、注文して気長に待つことにしました。そして、1月中旬となり、予定より早くCAR 096が入荷となりました。

 そこで、入手したCAR096とのスペックから取付方法まで紹介します。

スペック

 CAR 096の特徴は以下の通りです。

  • 材質:中空アルミ合金

  • 耐荷重(静止状態):18 kg

  • 台座サイズ:290 mm×130 mm

  • 全体サイズ:300 mm×150 mm×315 mm

  • 重量:500 g

リアキャリアの取り付け

 Visc EVOの車体にはリアホイール軸の近くと、シートステーのそれぞれ両側に、リアキャリア取付用のネジ穴が存在しています。そのネジ穴を利用すればリアキャリアを取付ることができますが、一つ問題がありました。リアキャリア台座と、車体左側のチェーンステー箇所をアルミパイプを接続させる必要があるのですが、リムブレーキの位置とアルミパイプが干渉します。そのため、正常にリアキャリアを取り付けるにはパイプを曲げる必要がありますが、パイプの材質がアルミのため、曲げることができません。

シートステーとキャリパーの干渉位置

 そこで、十分な耐荷重は得られませんが、現時点では10 kg以上となる荷物を乗せる予定はなかったので、左側のパイプの取り付けは諦め、チェーンステー右側と両側のホイール軸の3箇所で固定することにしました。Visc EVOのブレーキの位置を考えると、DAHNO純正のリアキャリアを取り付けるとしても、同じ問題が起きそうです。

 取り付けたリアキャリアの台座は、狙い通り狭かったため、自転車の折りたたみを台座が妨害することはありませんでした。左側パイプの干渉は想定外でしたが、とりあえず第一関門はクリアです。

設置後のリアキャリアを上から観察

取り付けたリアキャリア

 Visc EVOにリアキャリアを取り付けた状態がこちらです。

 見た目の違和感はほとんどなく、自転車本体とも馴染んでします。リアキャリア台座の左側を固定していないため、走行時に振動しないか心配でしたが、段差でも揺れる挙動はありません。また、リアキャリアをある程度の力で押し付けても、ネジ曲がるようなことはなさそうです。

 リアキャリアの設置に伴い、Visc EVOにパニアバッグなどを荷物を載せることが可能となりました。次回の記事では、このリアキャリアに載せるバッグについて紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?