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マラソン大会で走った話 #1

 基本的にインドア人間のワタクシが7年前に10キロマラソンに出た話です。


1.マラソンと私

マラソンなんて学校行事でしか走ったことがなかった。走るのは嫌いではなかったけど、好きではないし速くもない、むしろ遅い。それなのになぜか小学生の時に距離を選べるシステムマラソン大会で長い方を選んだら周りの大人たちがちょいとした騒ぎになるくらい、マラソンとは無縁。せっかくだから長い方を、というアホな小学生だっただけなのに。ちなみに、その翌年皆が長い方を走る事になり選択システムが事実上の廃止となる。ワタクシなんかが走れるのなら短い方を選ぶ理由もないという周囲の判断だろう。
中学校になるとマラソン嫌いを増やしたくない教員の考えのもと駅伝スタイルに。タイムが遅いワタクシは長距離トップクラスの友達と同じチームになり、ワタクシにはひどいハンデがついた。オールスター感謝祭もびっくりのハンデ。友達のおかげで好成績。こんなことされる方がマラソン嫌いになるわ!
高校になると10キロのマラソン大会。翌日に疲れを残さないために陸上部から知識だけをもらい、完走後のアクエリアスのために完走。
その後はたまに走っても、運動不足解消程度のランニング。まさか大会に出るなんて。ねぇ。

2.まさかのお誘い

そんな中26歳のある日、マラソン大会に出ようとの友達からのお誘い。10キロということで、高校時代に走った距離だからどうにかなるか、と言うわけでエントリー。わざわざお金を出してまで走るなんてねぇ。過去の自分が見たらびっくりだ!

3.形から入るタイプ

お金を払ってエントリーしたからには怪我なく完走をし、翌日にダメージを最小限にしなくては!ということで靴とウェア一式を購入。ランニングを趣味にする人はいるけど、比較的初期投資は安い部類か?なんて思いました、当時は。しかし最近はシューズが高いなぁなんて思いますね。

4.いよいよ練習

とりあえず3キロ走ってバテました。その後は走るのにストレスがない信号少なめな道と適度なアップダウンの道を探しました。近所にベストなルートを見つけられた時はヨッシャ🙌と思ったのは事実です。仕事のストレス発散も兼ねて夜に5キロを3日に1回程度気持ちよく走れるようになってきた頃に足の痛み…

5.受診

とりあえず病院へ。日頃の不摂生で通風のパターンかも、と思いましたが、骨には異常なし。ちょっと走りすぎと言われました。5キロ程度なので走り過ぎではなくお前の体重が重すぎるということです。
マラソンは走らないと気持ち悪くなる、ムズムズする感覚になる、なんてふざけた話を聞いたことがあり、走ることとは無縁のワタクシがそれに陥って感動していたのもこの頃だ。

6.大会までもう少し

足も治ってきた頃いよいよ大会に向けてゼッケン一式が送られてきました。参加賞シャツのほかに夢に見た計測チップも。もうアスリート気分。チップごときでアホですね。でも、スポーツに無縁なワタクシにそんなものにお金を出してまでですよ。悪さをしてチップを埋め込まれることはあっても自分からですから。

7.大会当日

出た大会は桜を見ながら走れるロードレース大会で海の上も走れる大会。魅力的ですね、海の上を走るなんて。だからエントリーしたんです。
ま、当日は桜は葉桜、弱い雨と強い風。初マラソンのコンディションとしてはこの上ない悪さ。さっさとゴールしよう!!とスタートを切りました。
よく箱根駅伝ランナーが沿道の応援が力になった、なんて言いますが沿道の応援って力になりますね。知らないおばちゃんの応援で3歩は進めましたので。適度に出てくるおばちゃんありがとう!と思いました。あとは適当に「あいつに付いていこう」、抜かれたら「こいつにだけは負けたくない」とゴールを目指し無事ゴール。完走後のアクエリアスは美味かった。高校生の時と変わらない。完走後のお菓子の美味いこと美味いこと。消費カロリーを上回る摂取カロリーでしたよきっと。

8.結果

結果はほぼ目標タイムでゴール。翌日の新聞に完走タイム一覧が出たので見るとワタクシよりもこんなにも遅い人がいたんだなぁと言うことに驚きましたね。その中には野球部でショートだった友達(と思われる)もいたので、そこだけはめっちゃ嬉しかったですが、彼は朝飯前程度に流していたんでしょうね。ワタクシなんて清水の舞台から飛び降りる覚悟でしたから比較対象にすらなりませんねきっと。
身体は適度な筋肉痛で3日程度で治ったので予定内でした。

9.その後

それからもたまに走るようになりましたが、走る前に風呂を沸かし、走り終わったら沸いた風呂に入り酒を飲んで寝るという健康なのか不健康なのかわからないルーティーンを確立しました。仕事のストレス発散も兼ね、少なくとも心の健康にはなっていたでしょうね。
さらにその後、サボり気味になったりしていますが、今も適当に走る習慣はありますのであの時誘ってくれた友達には感謝ですね。



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