「秘密のキス」という素敵な曲の素敵さを語らせてください

ご覧いただきありがとうございます。
私はback numberというバンドをただただ愛する女、なーひよと申します。

前置きはさておき、さっそく本題!!(早く語りたくてうずうずしている)
今回は、今年の1月にリリースされたback numberの7thアルバム「ユーモア」の1曲目に収録されている「秘密のキス」。
タイトルだけ読むと、なんとなく色気というか、艶めかしいというか、
青い空というより夜を連想させるようなイメージがあると思う(個人の感想です)。
これがまあ、ものすごーく(いい意味で)裏切られて衝撃を受けたのを私は忘れられずにいる。
なんてったって、この曲のイントロは「歌いたくなるイントロベストオブザイヤー」(なんだその賞は)受賞レベルで爽やかなうえにまるで木漏れ日のような優しい明るいイントロだったのですからね。。
この曲があった今年の夏は本当に最高だった…(噛み締め)
暑い暑いと言いながら青い空の下で聴くこの曲は本当に最高だったから…。
(屋外で聴いたことがない人がいたらマジで聴いてほしい、空はいつも青いしまだまだ残暑は厳しいから←)

イントロだけで文字数制限かかりそう(そんなのないのかな?)なので歌詞の話を。

”太陽がいくつあったって 君がいないならもうrainy day
突然の英語のせいで切実さが伝わらないね”

はい、冒頭2行で既に依与吏節炸裂です。
今まで歌詞に英語をほぼ使うことのなかった依与吏さんだからこそ描ける歌詞。
本当はまっすぐ正面から伝えたい「好き」の気持ち。
だけど相手にはもう好きな人がいて
自分なんかでは敵わない、この気持ちは胸に秘めておくべきだと思いつつ
どうしても溢れてしまう気持ちに英語を交えることにより
あえて切実さが伝わらないように好きを伝える主人公が初っ端から切ない。
…いや、ただ緊張してふざけてしまっただけかもしれない。
「rainy day」という単語ひとつに
「突然の英語のせいで切実さが伝わらないね」という一文を費やすのが
あまりにも依与吏さんらしくて、冒頭から愛しさが止まりません。

はい、次!!

”もう少しだけ早く君を見付けてたら そいつはきっと僕だった
かどうかはわかんないけど 君が好きだった”

この歌詞もたまらんですね。
私の恋愛なんぞだれも興味ないと思うので端的に話すと(話すんかい)
職場に好きな先輩がいたんだけど
私が片想いしてた期間、同じ職場に彼女がいたのね。
そんなこと聞ける間柄でもなかったから私はそれを知らなくて
ちょうど私がその人のことを好きになったころに、先輩は当時の彼女(現在の妻)から猛アプローチされてた(たぶん)わけですよ。。

だからこの歌詞が痛いほど沁みる。
私も、自分なんかが先輩と釣り合うわけないと思い続けてたけど
もう少しだけ早く出会っていたら、私がもう少し早く自分磨きをしていたら
なんていろいろと思うところがありまして。
だから、
「そいつはきっと僕だった」
と、宣言されたら一ミリも共感できないんです。
いや、私じゃなかったな、って思っちゃうから。
この歌詞のあとに
「かどうかはわかんないけど君が好きだった」
が来るのが本ッッ当にこれぞ清水依与吏なのです(突然の敬称略)。
この一文で共感性が上がりすぎて首がもげそうになるのです。
そうまさしく「そいつはきっと私だったかどうかはわかんないけど君が好きだった」んです…。あー、首がもげた上に涙腺が決壊する…。

サビはあえて最後に語ります。それまでよければお付き合いください。

2番の歌詞も魅力の塊ですわよ奥さん(キャラがブレブレ←)

”的外れで騒々しい 期待できない マイアイデンティティー”

1番は英語で切実さが伝わらなかったのでカタカナになりました。
かわいいですね。

”出来もしない 韻 踏んだって 僕の価値は上がったりしないね”

切実さが伝わらなかった1番に比べて、今度は少し背伸びをしてキャラじゃないことをしてます。
1番も2番も、本当の自分でド正面から戦えていないところが心の底から切ないのです。

”比べたら勝てないさ それは今の話
君の胸の天秤に 長めの助走を付けて 重りを着けて”

ああ、主人公頑張れ…って涙目で応援したくなる歌詞なんだけど
相手が重りも助走も着けずに好きな女の子の胸の天秤にどっかり座っているのが想像できてとても悔しい気持ちになる、切ない、頑張れ(涙目)いやもう頑張ってるよね、知ってる(涙目))

そして終盤に、私が個人的に共感性マックスの歌詞がございます。
それがこちら。

”君が幸せならさ それでいいはずだし 僕の出る幕じゃないか
考えても悩んでも 君が好きだった”

私が脳内で無限に繰り返してきた言葉がそのまま歌詞になってて依与吏さん私の頭の中見たよね?(見てません)って思った。
そして、「君が好きだった」は諦めて過去形なのではなく
「好き」という気持ちが主人公の中で円を描くような形をしていて
何度も何度もその「好き」がぐるぐるしていて
その円の始まりと終わりのつなぎ目(?)で一旦着地したときに
「好きだった」という言葉が出てきてるんだと私は解釈している。
だから、円の形になった「好き」の気持ちが終わることは無くて
何度諦めようとしてもまたスタートしてしまう。
過去形ではなく現在進行形の「好きだった」なんだろうな。
だからまだ、「第一話でありますように」だし
「オープニングテーマでありますように」と願っているんだと思うのです。

相手のことを想いすぎるがゆえ、自分の出る幕じゃないかなんて
思いたくもないことを想って、終わることのない好きに無理やり終止符を打とうとしているけど
1番と2番のサビは

”秘密のキス どちらからでもなく そんな「世界」を「想像」している”

だったのに対し、ラストのサビは
”いつか秘密のキス どちらからでもなく そんな「未来」を「願って」いる”

世界が未来に
想像が願いに

ちょっとだけ気持ちが前進して、強くなっているのを感じませんか?
先ほどの”考えても悩んでも君が好きだった”で、無限ループしている好きの気持ちに一旦着地して、そこから助走を付けてる感じがして、あー、主人公頑張れ…(再びの涙目)

そしてこの歌詞を語らずには終われません。

”君の物語の 背景で君を歌っている”

ド正面から好きだと伝えることもできなくて
本当の自分で勝負することもできなくて
でも誰よりも「君」のことが好きで
でも「君」にはもう大事な誰かがいて

君の物語にはアイツがいればいいのかもしれない
「あー、私はあなたの人生に必要なかったのね」って思いがちな
私の気持ちを救ってくれた歌詞。
私のこの胸に秘めた想いは、無理やりに消し去らねばならないものでななくて

あの人の物語の背景で歌っているんだ
歌っていてもいいんだ

って思わせてくれた歌詞。
(※私の場合は相手が既に結婚してしまったのでオープニングテーマになることはないんですけどね、ハハッ)
純粋に、なんて美しい歌詞なんだろうとも思う。
カラオケで歌うと「この歌詞好きイイイ…」呟かずにいられない大好きな歌詞なのです。ああ、本当に好き、大好き、、、。

はい、ひとまずこんなところですかね。
ここまで読んでくださった方がもしいれば、本当にありがとうございました。
ちなみに、秘密のキスをライブでやると、依与吏さんがアウトロでまるで木漏れ日のような優しいほほえみを浮かべますので、映像化や今後ライブで披露された際には注目してみてください、私の荒んだ心を救う依与吏さんのほほえみを…

私の記憶力が乏しいので、もしも過去のラジオやインタビューで「ここの歌詞についてはこんなこと言ってたよ!」とかあったら教えてください。。一応ラジオは全部追いかけたんだけどな。。笑

というわけでなーひよ氏初ブログでございました。
ありがとうございました。











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