【マット運動】倒立〜観察ポイント〜

はじめに

倒立ができる人からすると「あたりまえ」なことでも苦手な学習者からすると,意外と知らないこともあります。

倒立の際の腕の出し方と踏み切り足

意外と観察の観点として上げられることが少ない,ポイントです。私は倒立の習熟度を把握する際には,腕の出し方,目線,踏み切り足の使い方を確認します。

①腕の出し方

腕は下あるいは横から,伸ばして出すようにします。そうすることで,頭が入るるのを抑止し,目線が地面から離れることなく,倒立位に向かうことができます。



②踏み切り足の観察

倒立が苦手な学習者は,踏み切り足の使い方が,上手くありません。飛んだり,引いたり,使えなかったりします。特に柔軟性のない学習者は,膝をしっかり曲げることもできません。踏み切り足が使えると,倒立の勢いがコントロールでき安定します(ゆっくり足が上がるため,どちら側(お腹側,背中側)にも安心して足を下ろせるようになる)。


おわりに

逆立ちが苦手な学習者は,足がどれくらい上がったか,どのくらい足が地面から離れていたか,を気にしています。そのため,腕の出し方や踏み切り足をつかう事に注意が向きません。踏み切りが上手くいくから,足が上がるのであって,支持の仕方が正しいから,安定した倒立ができるのです。結果ではなく,倒立に上がるまでの過程に目を配らせましょう。


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