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【マット運動】前転について①技術について
はじめに
器械運動で扱う前転は非常に基本的な技になります。この技でつまづく学習者は多くありませんが、その発展技につまづく学習者は大勢います。指導の前に前転系統の技に共通する技術を正確にとらえておきたいです。
前転の技術解説
①回転加速(腰角度増大)
回転の勢いをつけるための技術です。はやく回ることではなく、腰を伸ばして高い位置から下ろします。
【マット運動・前転②】〜理論編①前転の腰角度〜
— 器械運動_教材紹介 (@zJoTgbwacm92Z64) November 14, 2019
伸膝前転等の発展技につなげるためには、頭越し局面において腰角度を大きく保つことが必要です。前転ができたら、腰角度を大きく保ったまま回る前転を目指せると、発展技への可能性が出てきます。学習者の回転中の腰角度に注目です#器械運動 #前転 pic.twitter.com/NWmimo9eKl
②伝導技術
腰をできるだけ伸ばしたまま振り下ろし、地面に足がつく瞬間に膝を曲げ、かかえ込みます。この時の膝を曲げるタイミングは開脚前転の足を開くタイミングと一緒になります。早く曲げないようにしましょう。上手にできると前転の印象が全く変わります。
【マット運動・前転④】〜理論編②伝導技術〜
— 器械運動_教材紹介 (@zJoTgbwacm92Z64) November 16, 2019
発展技を見据えた前転にするためには、伝導技術が欠かせません。これは足の投げ出しに合わせた、上体の引き付けになります。これがないと、スムーズに立ち上がることができません。①腰角度増大、②伝導技術を使えればしめたものです#器械運動 #前転 pic.twitter.com/z7RqhbY4iu
③順次接触
順序よく体の後ろの部分を地面に接地させていくのが大事です。この時に、後頭部を着手位置より前にして距離の出る大きな前転にしましょう。
【マット運動・前転⑤】〜理論編③後頭部をどこに着くか〜
— 器械運動_教材紹介 (@zJoTgbwacm92Z64) November 17, 2019
前転は前に転がる運動です。後頭部着頭の位置が支えている手よりも手前だと距離が出ません。着手位置よりも奥に後頭部を付けると距離の出る大きな前転になります。後頭部の位置に注目です#器械運動 #前転 pic.twitter.com/9GngFr1X0L
④【発展技をみすえて】踏み切り脚を使う
踏み切り脚が使えると距離が出る大きな前転や、倒立振り上げにも使えます。側方倒立回転などの発展技にもつながるので、注目して観察してみましょう。
【マット運動・前転⑦】〜理論編④踏み切り足〜
— 器械運動_教材紹介 (@zJoTgbwacm92Z64) November 19, 2019
踏み切り足を使える(曲げて、伸ばす!)と前転はこれまでより勢いよく、コントロールできるようになります。まずは手支持の姿勢から踏み切り足を使えるようにしましょう。特に体がかたい学習者で踏み切り足が使えていないのは、つぶれた前転になります。 pic.twitter.com/VFz0qfIw94
⑤【大きな前転】とは
上記の技術を使って大きな前転を目指します。全て完璧にできなくてもかまいませんが、上記の技術は開脚前転や伸膝前転、とび前転といった発展技にもつながる大事な内容になります。
【マット運動・前転⑩】〜理論編⑤大きい前転とは〜
— 器械運動_教材紹介 (@zJoTgbwacm92Z64) November 26, 2019
前転の発展技として大きい前転が目指されます。前転において、発展技ができそうな前転を目指すことです。ただ単に課題が達成できれば良いということではないところに、基礎技の難しさがあります。もちろん跳び箱の台上前転にもつながります。 pic.twitter.com/66FuFhKIY8
おわりに
発展技をみすえて正確な技術を身につけておきたいです.間違った動きを、何度も練習すれば、間違った動きが上手くなります.
参考文献
金子明友(1982)教師のための器械運動マット運動.大修館書店.
三木四郎(2015)器械運動の動感指導と運動学.明和出版.
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