ノートについて補足

自分のノートに登場する、私、君、僕、などの一人称は全て自分ではない。書いている人間の感情に関して述べる際は〈自分〉という一人称で統一しており、同様に、あなた、君、恋人などの呼称もまた誰のことも指さない。特定の客体や主体についてを書くことはない。自分はあくまでモチーフについてしかことばを紡ぐことができない。絶対的な別離を前提とした他者にしか恐ろしくて触れられないからである。情けない。

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