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どうする?「先生の事が怖くて学校に行きたくないと言ってます」

放課後に保護者から、
「先生(担任)が怖くて学校に行きたくないと子どもが言ってます」
こんな電話がかかってくること,ありますよね⁉️
私も昔,言われたことがあります。
(その時の具体的な内容やどのように向き合ったのかも、後でがっつり書いています‼️)

最近よく耳にするのが,自分が指導されたわけではないけれど近くの友達が厳しく指導されていることで不安になってしまうケース。
「あなたには関係のないことでしょ‼️いい加減にして‼️」
正直、そんな風に自分の都合で考えてしまうことがあります。
しかし、それをそのままにしておくと最終的に自分の首を絞めてしまうことにつながってしまいます。もちろん、全て自分の責任であると背負い込むことはありません。この記事では、以下の2点について詳しく考察しています。

このような状況に置かれた時,担任はどんなマインドセットで,具体的にどんな行動を取れば良いのか?

今後,現状と同じような事態を避けるためにどうすれば良いのか?


1 対処するためのマインドセット

直接担任の先生に保護者から連絡がある場合と,担任を飛び越えて学年主任や管理職(教育委員会なども)に連絡がある場合があります。前者よりも後者の方が何倍も状況としては厳しいです。どちらにせよ,連絡があった時に初めにやるべきことは学年・管理職に情報を共有することです。
信頼できるとか,頼りにならないとか,話したくないとか,いろんな状況があるのはわかります。前者の場合は自分でなんとかしたいと言う気持ちもわかります。特に,同じ学年に自分より後輩の若い先生がいたり,自分が学年主任どいう立場だったりすると,プライドが邪魔をしてしまいます。

たとえそうだとしても!

情報の共有は絶対にしましょう。最悪の事態に発展した場合に「学年主任や管理職」知らなかったという責任逃れの選択肢が生まれてしまうからです。そうなると,黙っていたことも言及しなければならなくなってしまいます。
感情はざわざわする。

納得できないこともいっぱいある。
でも・・・。と言いたくなる。
最近は,本当に理不尽なことが多い。

それでも,連絡があったこと・その内容の詳細をしっかりと記録して共有することで,状況を整理して対応を始めることにも繋がります。

考えられる理由はざっくり5つ挙げられます。

1.その児童(生徒)に直接指導した内容や方法から
2.その児童(生徒)に直接指導していないが,学級全体や周囲の児童生徒への指導した内容や方法から
3.指導内容ではなく普段の学校での総合的な言動から
4.友達やきょうだいから聞いた噂から
5.他に原因があって行きたくないのだけれど,それを言えない・言いたくないから「先生が怖い」という理由を作っている

「先生が怖くて学校に行きたくない」という言葉は,本当にストレートに先生の胸に刺さりますよね。その後のマインドセットで避けたいのは

「自分が悪くない!◯◯してるからだろ!弱すぎるだろ!」
と,全て子ども(や保護者)のせいにしてしまう他責思考。

「ああ,自分の指導不足だ。自分の責任だ。・・・」
と,全て自分が悪いとしてしまう自責思考。

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