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ATAGO製TDS(濃度)計と戯れる~いきなり導入編~

コーヒーを淹れ始めて数年後、2021年にATAGO PAL-COFFEE(TDS)を購入しました。
同時に我流データベースも構築し、現在もアップデートを続け活用しています。

さて、コーヒーを楽しんでおられる方で「TDS・濃度」とか「収率」なんてオタク話の世界でしょう?
と思われる方がほとんどでしょうね。…たしかに(汗!)でも…

ハンドドリップでは、淹れる時の3つの"H"「量をはかる」「時間をはかる」「温度をはかる」など手間をかけることが重要視されていますよね。

資料:主催するUchiCafe School Basicコース資料より

「はかる ≒コントロール可能」であることが「味の再現性」に繋がり、抽出力の上達に繋がるからです。
これに抽出されたコーヒー液の濃度(TDS)「はかる」を加えることで、コーヒーを淹れるための知見と抽出力が更に向上すると考えています。

関連情報はATAGO社のHPやnote検索やハッシュタグ#TDS 収率などに詳細に数多く取り上げておられますので是非参考にしてください。

■日々の計測方法のポイント

※詳しくはポケットコーヒー濃度計PAL-COFFEE(TDS)取扱説明書参照。

Point1.ゼロの確認(キャリブレーション)はTDS測定を行う前に都度行うのがBEST。
Point2.サンプルステージ中央にあるプリズム面にコーヒー液をのせる際に汎用注射筒が便利(TERUMOテルモリンジ5mlなど)。
※測定作業中にコーヒー液が少量ながら蒸発し、濃度に影響するのを防止します。
Point3.サンプル毎の測定は複数回行い、適正値を選択します。

■測定結果をデータベースに取り込む手順

PAL Droid NFC(アンドロイドアプリ)
スマホNFCで読み込む

Keepメモで共有

PC(Exsel)データベースへコピペ

【参考】
スマホで読み込みが出来ない場合は、PC(Windows)に接続した非接触ICカードリーダー/ライター(SONY PaSoRi RC-S380など)で測定履歴を読み出しが可能です。専用アプリ「ATAGO_Logger_NFC」はHPから入手出来ます(製品購入者のみ)。

簡単なデータベースの紹介
WindowsマイクロソフトEXELで作成しています。
主な画面はデータ入力シート(COFFEE BREWING DATA BASE)と、連動する抽出チャートシート(COFFEE BREWING CONTROL CHART)になります。

データ入力シート(COFFEE BREWING DATA BASE)
データ入力シート(COFFEE BREWING DATA BASE)

購入日や測定日時、TDS値、収率算出値、使用器具、抽出条件など基本情報やテイスト*、フレーバー*、味わいチャート*、豆情報などを記載。
*現在は試行テスト中
なお抽出メソッドの詳細は別シート(基本情報シート)に記載しています。

抽出チャートシート(COFFEE BREWING CONTROL CHART)

入力シート中のTDS値、収率算出値よりチャートグラフにプロットします。
Specialty Coffee AssociationによるCOFFEE BREWING CONTROL CHARTをベースにしています。
メインで使うBrewing Ratio(コーヒー液量:粉量=100ml:6.0g、6.5g、7.0g、7.5g、8.0g)を赤点線でリード表示しています。

ちなみに、Brewing Ratio=100ml:8gで淹れたTDS値では、SCAが定める適正抽出エリアには絶対入りませんね。

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