神仏の子としておおらかに生きよ
仏の教えのなかには 一見 正反対に見えるようなものもあります。
しかし それは
応病施薬 おうびょうせやく
対機説法 たいきせっぽう
ということなのだと思います。
その人の体の状態によって処方する薬が異なるように
その人の心の状態によっては 必要な教えがことなることがあります。
お釈迦様は あの世があるとか無いとか
世界の始まりと終わりについて尋ねてくる人に対して 無記 何も答えられなかったという話も聞いたことがあります。
それは あの世が無いと言うことではなくて
今 あなたに必要なのは 生活を正すことだ
乱れた生活をを送って
他人に迷惑をかけているでしょう。
その 生き方を改めなさい。
それができなくて 深遠な教えを求めても
あなたが 善くなることはないのだ
ということだったのです。
反対に 信仰心を持つ人にも
罪になることを恐れて
罪の恐怖で 縮こまって
あれもいけない
これもいけない
と 自分を縛り
他人をも縛り
狭い世界のなかで 小さく生きてしまうことも
また 本来の 神の子、仏の子としての素晴らしさを見失っていくことになるでしょう。
必要な教えは
その時の状況
その人によっても
違うということです。
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