【不妊治療】稽留流産 手術か自然排出か

  1. 稽留流産の情報が少ない
    妊娠8週での流産だった。私の場合は、手術を予約したものの、前々日の夜に自然排出となった。どうして自然排出ではなく手術を選択したのか、また自然排出してみての痛みや準備しておいてよかったことなど体験談をこちらに記録しておきたい。
    初期流産は妊婦の6-7人に一人程度の割合で起こることだ。私のように35歳以上だと4-5人に一人と割合は高まる。ただ、インターネットで検索しても決して多くの情報を見つけられず、自然排出と手術のどちらがいいのか迷ったし、不安だった。
    私の場合は二人目の妊娠なので、初めての妊娠の場合と私のような経産婦の場合だと考え方も異なると思う。また、痛みを感じやすい方なのか、手術を依頼するのは信頼できる病院なのか、などそれぞれ感じ方や価値観は異なる。
    私の場合はこうだった、ということで、流産という悲しい思いをしながらも決めなくてはいけない状況にある方達の参考になればと思う。
    ※センシティブな内容・ややグロテスクな表現と感じる人もいるかもしれませんので、気になる方は読まないで下さい

  2. 流産診断まで
    私の場合は5週に妊娠の診断を受けた時点で胎嚢サイズが小さいと指摘を受けました。その後、少しずつ成長しているものの、7週頃から少量の出血があり8週で流産の診断を受けました。

  3. 手術を選んだ理由
    ①医師への信頼度・病院設備
     信頼できていなかった婦人科の医師からは2週間ほど自然排出を待つことを勧められました。小規模の病院であったため、手術の体制もとれなかったのではないかと思います。ネットで自然排出はとても痛い、大量出血となる、いつ起こるか分からない(仕事中に起こったらどうしよう)という不安要素満載の情報ばかり見てしまい、別の意見も聞きたいと思い、出産予定だった産婦人科を受診しました。そちらは医師の説明や対応も納得できるものであり、手術を勧められたため、手術をすることにしました。

    ②痛みへの恐怖・経産婦は手術の前処置が不要
     私の行った病院では手術は静脈注射による全身麻酔をするため痛くないと説明がありました。(部分麻酔の病院もあるようです)また、経産婦はネット上で痛いと書かれていた前処置が不要と分かり、痛みに弱い私は手術のほうになびきました。ただ、手術の合併症や麻酔合併症などのリスクの説明も受け、どちらにしてもこわいという思いはありましたが、決めてからは少しほっとしました。(でも、自然排出のほうが自然でいいのだろうな、という思いは頭の片隅にずっとありました)

  4. 手術準備
    以下の準備について説明がありました
    ・手術同意書
    ・お金 約3万円
    ・生理用ショーツ、ナプキン
    ・メガネ or 替のコンタクト(手術中はコンタクトつけられない?)
    ・帰宅は麻酔使用のため、タクシーや迎えの車を利用
    ・前日は夜12時以降絶飲食(麻酔がきかなくなるそう)
    ・術後痛い時は鎮痛剤を使ってもいい
    ※手術前の確認として採血を行いました(約2000円)一人目の時の母子手帳があれば、血液検査情報があるためこれはしなくて済んだそう

  5. 自然排出の流れ
    21:00頃 息子を寝かしつけている間に生理痛のようなお腹の張りを感じる。自然排出が来るかもと思い、夫に寝かしつけを頼み、別室で自然排出に備えて準備を進める。
    (防水シーツ、夜用ナプキン、バスタオル、水分、鎮痛剤など)
    22:00頃に寝るが、腹痛で目が覚める
    24:00頃 下腹部痛が続き、鎮痛剤を飲むか迷うが鎮痛剤は効くまでに30分ほどかかることを調べてわかり、今ここで使って後でもっと痛くなったらと思いやめておく。たまに痛みが引く。出血量が多く夜用ナプキンでももれて、シーツに血がついていた。パンツを履き替える。防水シーツにバスタオル引いてまた寝ることに。
    3:00目が覚める。大量出血している。お腹の痛みはそれほど強くない。
    5:00引き続き大量出血している。トイレで血の塊がたくさん出た。パンツとズボンを洗う。
    6:30夫と子供が起きてくる。血の海に驚いていた。一緒に朝ごはんを食べようと起きるが、出血が多く一人寝ることに。
    9:00産婦人科へ電話。受診し、処置を受ける。子宮から残っている血の塊を全てとってもらう。エコーで子宮内から胎嚢がなくなっていることを確認する。翌日の手術はキャンセルとなる。
    夫は仕事を休んで車で送迎してくれた。
    お昼は焼肉を食べた。

  6. 自然排出を終えて
    ・私の場合は、痛みは生理痛程度だった。変なやつと思われるかもしれないが、お腹の子に私は痛みに強くないことなど話しかけていたのが良かったのかもしれない。
    ・膝を曲げて左右にパタパタ動かす動きを仰向けとうつ伏せと行うと、血流が良くなるのか、痛みが和らいだ。
    ・息子のおねしょ用の防水シーツが役に立った。
    ・夜用ナプキンが途中足りなくなり焦った
    ・鎮痛剤はどの種類がいいのかよく分からず聞けばよかったと思った。後日病院ではバファリンを処方された。
    ・紺色のバスタオルが役に立った。いつまた急に大量出血となるか分からず、病院に車で行く時や待合室の椅子に座るときなど、紺色バスタオルを敷いていた。
    ・自然排出後も三日間程は出血量が多い。オムツタイプのナプキンにナプキンを重ねて、安静にしていた。・病院の先生からは手術よりも子宮の負担は少ないため、結果自然排出で良かったのではと言われる。私の場合は結果的に自然排出となったが、手術していたとしても後悔はなかったと思う。もし最初の病院で、自然排出を勧められるがままにいつ来るのかを怯えて迎えていたら後悔していたかもしれない。色々と検討して、行動して、自分に合った方法を選択できたことがよかったと思う。
    ・各々の価値観、環境、体質に合った方法がそれぞれにある、というのが結論だ

  7. 終わりに
    身体もだが、心を休ませる必要がある。感情の整理が必要だ。私は日記を書いたり、エコー写真をデコレーションしたりした。自分の未熟さを振り返る機会になった。もう会えないことが信じられないが、お腹の子には感謝しかない。
    あくまで一つのケースとして、私の経験が誰かの役に立てば嬉しい。

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