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38人目さんと。

今日はとある展示を一緒に見に行くという名目での待ち合わせだった。
久しぶりに会う。

私は新品の下着を付け、
早起きして化粧に時間をかけて、
前日に髪を切り、
とっておきの自分で行ったつもりだった。
彼に抱かれたかったのだ。

しかし1ヶ月ぶりに会った彼はどことなく距離感があった。道中、手を繋ぐわけでもなく。
いつものセクハラもなかった。

途中で彼がティンダーに歩道橋を見るのが趣味、と書いてたのを思い出して
話しを振ってみた。

これなんだと思う?と見せてくれたのは黄色と赤の棒が歩道橋から見える写真。
ガンダム?と答えると
マックの看板。
と。
こういう普段見れない高さから景色が見えるのが好きなんだ、マツコの知らない世界に出られる訳じゃないけど。と彼は言った。


お昼を食べずに展示をビッチリ見た。

彼は顔馴染みさんと長い事話し、私は手持ちぶたさになり外に出た。
しばらくするとどこ?と連絡が来て合流した。

緊張しながら、彼に

この後、ホテル行かない?
そう言うと、えー…それは考えてなかった。
と。正直どっちでもいい、というリアクション。
私はめげそうだったけど、めげずに押した。
結局レンタルルームに入る事にした。

途中で買い込んだお昼とケーキをベッドの上で食べながら、
彼が今まで付き合った人となんでうまくいかなくなっちゃったのかを聞いた。

彼は自分のペースや自分の時間を大切にしたい人で、普通の恋人たちみたいに毎週会うとか毎日おはようおやすみと連絡するというのに義務感を感じてしまって面倒くさくなるタチらしい。

そんな話を聞きながらケーキを平らげ、
彼に誕生日何が欲しい?と直球で聞き、
私の誕生日は2月なんだけど
きっとまた忘れちゃうよね、という話をし、
エッチしないかなと思ってたら
彼がゴロッと寝たので、ほっぺを擦り合わせ
キスをした。

前回会った時は彼が虫歯の抜歯後だったのでキスもできなかったけど今回は久しぶりにベロチューをした。

彼とベッドを共にするのは9月以来。

私からすると随分待ったつもりだ。

甘い時間が流れたけど、私が右耳を舐めると
彼がびっくりするくらい大爆笑をした。

くすぐったくなるツボがあるらしかった。

あまりにもの大爆笑。

終いには私のかかとがガサガサな事にびっくりし、
ムードもへったくれもなかった。


ティンダーはどう?と彼は会う度に聞くけど
私は彼に一途でありたかったので
すべてをのらりくらり交わしていた。
noteに書いてあるのが全てだ。

私が(他の女の人と会うことに)やきもちを焼く事について
どう思う?と聞くと、正直めんどくせぇ!と一蹴された。

そうです、私はめんどくさい女。

帰り際に彼から漫画を借りて、
また次会う約束をして
手をタッチしながら別れた。

ラインでかかとガサガサに効くクリームを教えてもらった。


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