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深夜のドライブ

元旦は結婚記念日。

でもそれについて触れる事もなく、
一日が過ぎていった。

付けたTVは全て地震のニュースで溢れていた。
緊急地震速報。震度7。

胸が苦しくなる。

何も出来ない。

大変な事が起きたね、
それを共有する相手がこの家にはいないのだ。

私は落ち着かなくなり、32人目のなおさんに
起きてたりします?
とラインした。

彼とは数日前に3日以外予定がないんだ、というやり取りをしたばかりだった。

🚗起きてるよ、
どしたの??
地震大丈夫?

👩‍🎓地震は大丈夫でした!
気が滅入ってしまって。


🚗大丈夫じゃなさそうだね

👩‍🎓夜は1人なので寂しくて。

🚗どこか行きますか?
さすがに無理か。


家族は寝静まっていた。

そんな長い時間は出れないけど、、。と。


彼はすぐ車を出して飛んできてくれた。

片道50分かけて。

私は眉毛だけ描いてパジャマの上から上着を羽織り、待ち合わせた場所に向かった。

6月ぶりに見た車。

久しぶり、あけましておめでとうございます
と言いながら車に乗せてもらう。


元旦からとんでもないことになっちゃったね。

彼もスウェットで今日は一日1人でゴロゴロしてたらテレビで地震のニュースを見てたらしい。びっくりしたね、と。

私は人と話せる事にホッとした。


私は孤独と仲良くならなければならない。

でも今日だけは、誰かのなぐさめが欲しかった。

"こんな自分がみじめで
弱くてかわいそうで大きらい"
頭の中を懐かしい歌が駆け巡った。


元日の夜の道路はガラガラで
車は一つも走っていなかった。


なおさんは仕事が激務らしい。

以前よりも少しげっそりとしていた。

3:40まで一緒にいたけど、
なおさんはあくびを何回もして眠そうだったのでそろそろお互い家に帰って寝よう、と解散した。









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