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聖地巡礼していたら本当に飛鳥in飛鳥した話。

『推しは推せる時に推せ』


これを体感するときは推しが卒業発表した時だろう。




そんな僕の最推しが冠番組で最後のヒット祈願として訪れた奈良県の明日香村に今日は来ている。


推しが行った場所に行く。俗に言う「聖地巡礼」だ。



〇:ここで番組OP撮っていたなぁ…



生写真や個別タオルなどと共に写真を撮り、フォルダー潤えさせる。



〇:たしか、結構歩くって聞いたから自販機で飲み物買うか…


?:あっ…ごめんなさい…


〇:あっ…いえいえ…



近くにいた女性とタイミングが被ってしまい、手が触れてしまう



?:えっ?〇〇?


〇:…?なぜ、僕の名前を…ってあすかさん?!


飛:そうで~す。きみの推しのあすかです。


〇:ってかなぜ僕のことを認知していただいて…?!


飛:だって、そりゃ~





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僕が推し始めたのは世界がコロナで騒ぎ始めていた頃


日本は自粛期間というものに入り、SNSでは「#おうち時間」が流行し、おうちでより充実した生活をどう送るかと悩んで人も多かっただろう。


そんなある日、おうち時間で暇を持て余した僕はYouTubeを見漁っていたとき、
あるタイトルとサムネイルが目に入った。




『乃木坂46 齋藤飛鳥の乃木中集』





サムネイルを見た瞬間、これが一目惚れなんだ…と感じさせられた




アイドルというのは沼。


1週間後にはメンバーの顔と名前が一致し、「齋藤飛鳥さん」から「あすかさん」と呼んでいた。


SNSを見ていると「飛鳥ちゃん」と呼んでいる人が多かったが僕は齋藤飛鳥さんが年上だったため「あすかさん」と呼んでいた。



ーーーー




26枚目シングル、美月さんが初センター、僕は初めてあすかさんのオンラインサイン会に行く決意をした。


乃木坂46には「個別握手会」通称「個握」というものがあるが、あすかさんは何年か前に個別握手会免除という形になっており、ならば、お話ができた上にサインがもらえる、オンラインサイン会に行こう。という判断に至ったのだ。




初めてのオンラインサイン会はとても緊張した



〇:乃木坂のこと最近好きになり、あすかさんに一目惚して推すことにしました


と、画面越しでしか言えないようなセリフを言い放ち、あすかさんには


飛:ありがと~数少ないあすかさん呼びでうれしいよ笑



って笑われたのを今でも覚えている。










そこから毎シングルオンラインサイン会には応募するようになり、落選していけなかった次のシングルの時、あすかさんからは



飛:そういや、前のシングルのサイン会来なかったね


〇:そうなんです…落選してしまって行けなかったんですよ…


飛:落選かぁ~それは仕方がないね~でも…来なくて結構寂しかったんだよ?


と、言われた瞬間僕の心臓は正常に動いていたのか今でもわからない。


その後の会話はすっぽりと抜け落ちたかのように覚えていない。









そんな幸せな時間はいつまでも続かない。


アイドルに卒業は必ず来るのも。




最後のサイン会は当たり前のように応募し、運よく当選。短い期間でしたが、幸せでした。と本人に言うことができ、泣かないと決めていたがあすかさんの前で涙を見せてしまった。



飛:ちょ、泣かないでよ笑


〇:泣かないって決めたんですけど…だめでした…


飛:アイドルはやめちゃうけど、齋藤飛鳥はこれからもずっといるからさ。



「そんなこと言われたら余計泣きそうです。」と言おうとしたがあすかさんにバカにされそうだったので心に留めておいた。





ーーーー





飛:あすかさん呼びで印象強かったのと、最後のシングルのとき泣いてたことかな~?笑


〇:バカにしてますよね…?


飛:覚えられていたことはうれしいんじゃないの~?


〇:たしかにファンに取ったらこれ以上にない喜びですけど…


飛:いまから〇〇は聖地巡礼ですかい?


〇:そうですっ!あすかさんが番組で回っていたところを巡礼しようかなと!ところであすかさんはなぜ明日香に…?


飛:まぁ、マイナスイオンを感じにかな?前来てみてすっごくよかったからね


〇:そうだったんですね!では僕はこの辺で!また、明日香で会えたr…


飛:ちょ…ちょっ!


〇:、、?


飛:〇〇はこれから1人で…?


〇:はい…寂しく1人ですけど…笑


飛:よ…よかったら…一度来たことのあるこのあすかちゃんと明日香を一緒って言うのは…どうですかね…?


〇:、、、?!?!逆にいいんですか?!その事務所に怒られるとか。。。


飛:もう、乃木坂は卒業したんだし、、!自由だからっ!


〇:あすかさんさえ、良ければ…ぜひっ!い…一緒に飛鳥in飛鳥してください…!


飛:なに…上手いこと言ってるように見せかけてダサいこと言ってるのよ笑


〇:恥ずかしいのでそこは…触れないでください…


飛:よっしゃっ〇〇!まずはそこのあすかルビーソフト食べに行くぞっ!


ギュッ…!


タッタッタッ…


飛鳥は〇〇の手首を掴み走り出す


〇:あ…あすかさん…急に走り出さないでくださいよ,,,
(しれっとまだ手首掴まれてるし,,,///)


飛:そんなことは気にしないっ♪ここのは美味しいからな~過去1だと思うなぁ


〇:テレビ見ててもあすかさんとてもおいしそうでしたが…


飛:すみませ~ん!あすかルビーソフト2つください!




〜〜


飛:う~ん!!やっぱりおいっし~♡



〇:人生で一番おいしい…あすかさんの舌はウソじゃなかった…


飛:え?あすかちゃんのことバカ舌だと思ってる?(圧)


〇:いえいえ、、!バカにしておりませんっ!尊敬してます…!


飛:そうだよね~よかった~


〇:(こ…こわっ)






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〜飛鳥坐神社〜


飛:次はここ〜飛鳥坐神社あすかにいますじんじゃ





飛:さっ、〇〇選手は力石をあげて幸せをつかめるかな~?


〇:これってたしかあすかさんが奮闘してた…でももうあすかさんと聖地巡礼できてるだけで幸せなんですけど…


飛:これ以上の幸せがあるかもしれないだろっ!


〇:あると信じてやってみます…!




スッ…



飛:あっ…


〇:あっ…


〇〇は開始10秒で力石を持ち上げた



飛:わたしは10分かかったのに…


〇:なんか…申し訳ないです…




ーーーー



〜石舞台古墳〜


飛:ちょっと疲れたし、古墳が見えるベンチで休憩しよっか



〇:そうですね…普段では歩かない距離歩いたので足が取れそうです…


飛:足が取れるって大袈裟な…笑じゃ、〇〇に聞きたいことあったし聞こっかな


〇:なんでしょう…?なんでも答えます…!


飛:わたしが卒業したあと推しは作った?


〇:結局作れなかったです…今は乃木坂全体が好きというか…


飛:そうだったんだ、でも乃木坂がまだ好きでいてくれてよかった~


〇:だって…あすかさんのこと一途ですもん…


飛;そ,,,そんなこと,,,//急に言うんじゃないよ,,,//
(よくそんなこと面と向かって本人に言えるな,,,///)





ーーーー



〜飛鳥寺〜



飛:最後の飛鳥in飛鳥は飛鳥寺~!



〇:時間が過ぎるのはやいですね…


飛:そんなしみじみしないよ~わたしと聖地巡礼を終えるのが寂しいのかな~?


〇:そ…そりゃ…さびしいですよ…
(あすかさん…分かって言ってるでしょ…)


飛:奈良の大仏さんを見に行くぞ~!


〇:お…おー……!





ーー




〇:で…でかっ…!


飛:やっぱ何回見ても迫力すごいなぁ~



飛鳥と〇〇は住職の方から特別に飛鳥寺の大仏について説明や歴史などを聞いた。



〇:すごかったですね


飛:まさか住職さんにお話聞けると思わなかった!


〇:まさにいいタイミングでしたね…!そうだあすかさん…


飛:ん~?どうしたの~?


〇:よかったら、、一緒に絵馬書きませんか?


飛:いいじゃん!〇〇にしてはいい案出すじゃんっ!


〇:一言余計じゃないですかね…..


飛:あっ!アルノと和の絵馬だ!




〇:ブログで最近来たって書いてたような…?


飛:いや~いい後輩ちゃんなことだ~!



〇〇は絵馬に「これからもあすかさんが幸せに暮らせますように」と
飛鳥は「乃木坂そしてここに訪れた人がしあわせにありますように」と書いたそう。




ーーーー






〇:今日はありがとうございました…!


飛:こちらこそだよっわたしが勝手におねがいしたのにありがとね


〇:いえ!とてもよい思い出に…!


飛:わがままに付き合ってくれたお礼として…はいっ!


〇:これは…?


飛:中は帰ってからのお楽しみ。〇〇は我慢出来なそうだなぁ。


〇:できますからっ!僕のことあすかさんはどんなに子どもかと思ってるんですか…


飛:〇〇は年下なんだから子どもだよ笑
あっそうだ。中に紙が入ってるんだけど、ぜったいにその約束は果たしてね


〇:そう言われると…こわいですよ…


飛:そんな怖いものじゃないから,,,その…どっちもうれしいと言うか…ボソッ


〇;、、、、?


あすか〜迎えに来たよ〜



飛:あっ!マネージャーさん!じゃあね〇〇、絶対に約束忘れるなよっ!


〇:はいっ!わ…わかりました…!今日はありがとうございました!






ーーーー







〇:そういえばあすかさんがくれたお土産…


その中には明日香で有名なあすかルビーなどお菓子などが入っていた




〇:やっぱりあすかさんのチョイスオシャレだなぁ、、ん??


〇:紙だ…ここに書かれていることを…




〇〇は恐る恐る紙を開く



そこにはあすかさんのであろう電話番号と『これを見た〇〇くんよ。絶対に電話をかけるべし。』とメッセージが添えられていた。




〇:これってあすかさんの電話番号じゃ…












ーーーー











もしもし…あすかさん








Fin

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