タコの海岸物語

私は、湘南に小さな居酒屋を営むおやじである。数々繰り広げられる人間模様や裏話…そして縁…

タコの海岸物語

私は、湘南に小さな居酒屋を営むおやじである。数々繰り広げられる人間模様や裏話…そして縁に福あり。 ノンフィクションノベル集…かな⁈

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金曜日の白い薔薇 第二章

言葉に出来ない最高の夢を見る事が出来た嬉しくて嬉しくて、今にでも泣き出しそうな気持ちで精一杯満たされた心…。。 しかしあの日以降は、彼女からの連絡もない。時々LINEもするが、返信もまばら…あまり、飲む気にもならないらしい… その後も懲りずに何度か本気で気持ちを伝えるが、無論返事は即答でNOだ。。 更に年は2年が過ぎた、氷雨の降る平日彼女とランチをする事になった。 パスタを食べながら、たわいもない話をする。たわいもない話すら緊張を覚える。そう、人を愛する心を思い出させてくれる

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    • 独身貴族

      我が店をオープンした時のコンセプトは「出会い」である。その結果今まで数々のカップルが誕生してきた。 独身の男性女性もまだまだいっぱいいる。若い子から70近い人まで。そこで私は結婚したくても出来ない50歳前後の人達の共通点を研究の結果発見をした! 必ず、必ずだその人種の人達の口癖は… 「私みたいな人には…。。。。」 と一見謙虚な言葉を発するが、心ではまったくそうは思ってもない。実際には面食いで、プライド高く、そして40〜50才位の結婚未経験者は必ず大幅に若い子を理想とし

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      • ヒモ男(第1章)

        今日も顔を出してくれるカップルがいる、年の功は40代前半か?今日もと言う事は、毎日である。よっぽど酒好きか?うちを気に入ってくれたのか?まだ理由は分からない。 ある程度酒が入らないと一切喋らない。とにかく無言…。。今夜も喋り始めるまでの我慢大会スタートである。いつもの事だが神経を尖らせる。 そして日が経ち金木犀の香りを感じる頃、風の便りが届いた。宮大工をしていると言っていた彼が、実はヒモ男だと耳に入ってき衝撃が走る!林家ペーパー子の様にいつも一緒で仲が良いのだが、もう何年

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        • 死相女子

          梅雨が明け新しい夏が近づく頃、1人の女性から帰り際に手を握られ1枚の紙を渡される。それはお会計の時にお渡ししたレシートだった、ここからこの話は始まる。 そのレシートの裏には、電話番号が書かれていた。仕事が終わったのは深夜の1時すぎ、駐車場から恐る恐る電話をかけてみた。 「すいません夜遅くに、、何かございましたでしょうか?」 「先程は、すいません!ずっと好きでしたお付き合いする事は出来ませんか?」 彼女は、癒し系の女性で男性からも人気のある既婚者だった。私は想定内の内容

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        金曜日の白い薔薇 第二章

          捨てる神あれば拾う神あり?

          また1人個性的なお客様がご来店された。 かなりふくよかな女性で、歳は20代後半体重は80キロオーバー、とにかく派手で明るく関西のオバサンの様に良く喋る。どうやら医療関係の仕事をしているらしくストレスを感じ転職を考えてるらしい。 彼氏はまったく出来なく、お見合いもうまくいかない。しかし彼女はいると…??そう両刀だそうで。 しばらくすると彼女と良く一緒に来るようになった。対照的で地味で大人しい彼女。彼氏はいないらしい…??そうこちらも両刀だそうで。 ある日の事である。決断

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          捨てる神あれば拾う神あり?

          金曜日の白い薔薇

          厳しい旱が続く頃1人のお客様がご来店された。40代透き通る位の色白の艶っぽい女性だ。 「いらっしゃいませ どうぞメニューです」手渡す。 さっとメニューに目を通し「ワインください 赤で」と注文を頂く。 私は一瞬で落ちた…。。。。 素敵すぎる、ただただ素敵すぎる。。。。 サラサラの清潔感あるロングヘア、キリッとした瞳、ひとつひとつの仕草。何よりも唇が色っぽい。 恥ずかしく目も見れず、ワインをお渡しする。その後同僚の女性が合流し、楽しそうに女子会。どうやら、保険外交員ら

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          金曜日の白い薔薇

          いつから?の衝撃

          湘南の海近くに5坪に満たない酒場をオープンしたのは、5年ほど前の桜が散る頃…。。 1人の女性が血相をかきながら、店に入ってきた。 いらっしゃいませ、とメニューを渡す。歳のころは30手前位で、色白 和の雰囲気を感じさせる。 目を潤ませながら、ビールを頼む。 綺麗な繊細な泡を注ぐ、、 「どうぞ」 徐に彼女は受け取りグラスに口をつける。 「どうしました?何かありましたか?」 と声をかける私。その一言で一気に泣き崩れる彼女。聞くところによると、今彼氏と別れたと…。。やれや

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