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本気度

元居た場所で運動を再開。

自分がしている運動は

集団スポーツなので

結局は周りの人間との関係性が、

重要になる。

中には自分と一回り離れた若いメンバーもいる。

しかし自分の性格上というか

何の問題とも思わないし、

何なら負けたくないと思うくらいだ。


こんな日々が返ってきて思うことは、

大切なものは、

環境よりも、

人間関係だなということ。


運動する環境として

ピッチの状態とかはあまり関係なくて、

劣悪な施設内でも、

人間関係がいいグループ内での運動は

シンプルに楽しめる。


運動が終わった後に、

一人若いメンバーが近寄ってきて

「家まで送ってもらっていいですか?」

一回りも年上のおじさんに対して

悪気なく自分の足に使おうとする若者に対して、

「いいよー。」

と、何の迷いもなく快諾する自分。

帰りの車中では、

途切れることなく続く近況報告、

話が弾み、心地よい疲労の中、

「ありがとうございました。」

と若者は車を降りていった。


人間関係は、

ある程度

その人間との時間と空間を

共有することから始まる。

時間や空間を共有する中で、

何か惹かれ合う感覚が合うと、

自然というか、運命というか

その関係性が始まるのだと思う。

その関係性を続けるか、

中断するかは、その時の判断でいいが、

年を追うごとに

その判断は間違っていないと思う。


この車で送った若者の

兄貴との方が

実は関係が古い。

兄貴とは違うタイプの弟君だが、

兄貴同様

この弟君にも何か惹かれる。

また送ってやろうかなとも思える。


ただ、この何か惹かれる感覚とは

逆の感覚もあって

白と黒というか、

関係性を増やしていく中で

その色が分かれる。

黒が急に、白になることもあるし、

何故かわからないが、灰色のまま

時が過ぎていくこともある。


この若い弟君には

はっきりと白色が見える。

自分を慕ってくれるの本気度が

見えやすいからかな。

嘘はなく、自分の近況を

かっこつけるわけでもなく

話してくれたからかな。

 
おそらく自分が誰かに惹かれる感覚というのは、

その相手の本気度によって決まるのかなと思う。

社交辞令、

忖度、

嘘、

人間は相手と関係性を保つために、

自分にとって都合のいい、

道具をたくさん持っている。

だが、大事な人との関わり合いの中で、

常に持っていなければならないのは、

これらの道具の中でも大切なのは、

真剣に

相手のことを考えて、

本気で相手と向き合うということなのではなかろうか。


本気を出すと疲れるけど、

それぐらいしないと本当の

いい関係というのは築けないと思う。

明らかに白だと思える人間に対しては

疲れてもいいんじゃないのかな。


今度はお兄ちゃんとも飲みにいこうかなと思っている。






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