1. 博士の就活ー分野にこだわらなくていい

こんにちは!ぴっぴです。
今日は就活の第一歩として、初のオンラインイベントに参加しました。
参加したのは、所属大学主催のインターンシップ・仕事体験合同企業説明会です。

うまくできてるな〜と思ったのは、まず1分間ずつの企業アピール × 数十社 を聞いた後に、各企業のブース(ブレイクアウトルーム)で詳細を聞き、質疑応答できるというスケジュールです。
そもそも、企業名や概要を聞いてもピンとこない会社が多く(会社に関する知識が少ないので)、業界等が定まっていない私にとっては、一気に色々な会社の雰囲気を知ることができて、いいなと思いました。

今回のイベントに参加した目的は、実際に特定の企業をしぼるというよりかは、「広い選択肢をもつ!視野を広げる!」でした。
ので、数十社の中から、あまり馴染みがないけどおもしろそうと思った企業を2社選びました。ちなみにどちらも事前調べでは興味がなかった会社なので、実際に1分プレゼンを聞いたおかげで出会えたなという感じです。
その内、より印象に残った会社について話します↓

*分析計測機械を作っている会社
おもしろかった点:「はかる」ことが「社会貢献」につながるという発想
実際に研究していると、色々なものをはかっています。
例えば、細胞を実験に使うときは ”細胞数”をカウントしたり、細胞がもつ蛍光色素の”蛍光強度”を測定したり、試薬を作るときに”pH”を測定したり。
日常生活でも、意識しないところで、私たちは色々なものをはかっていますね。
例えば、お料理するときに”調味料”をはかったり、お風呂に入る前に”体重”をはかったり、毎日天気予報で ”気温”を目にしたり。

あまり意識していなかったけど、はかるって大事なんだな〜と思いました。
目に見えないものを具体化するというか、可視化するというか、数値化するというか。それで初めて、そのモノが分かったり、それを他のモノと比べたり、何かに利用したりできるんですね。

今までは、「生物」とか「遺伝子」とか「医学」とか、自分がやっている研究にものすごく特化したことしか考えられていなかったけど、研究にも日常生活にも共通するテーマとして「はかる」ことに着目する、とっても新しくおもしろい!と思いました。

また、その会社の担当者の方から聞いて、感じたこと。
それは、あまり自分の専門分野にこだわる必要はないのかな?ということ。
例えば、会社の中でも、生物系ではかることには、血液分析や遺伝子関連などがあるみたい。
でも自分はこれをやってきたから、これしかできない訳ではなくて、「自分はなにをやりたいか」が大切。これができるから(イヤイヤ)これをやる、のではなく、自分がやりたいからやる、って気持ちが大切。

私だったら、研究を通して、ある現象を理解するためにはその現象をなんらかの形で(数値、画像、グラフ etc.)目に見えるようにすることの必要性を感じた
→ 様々な測定を可能とする、測定機器を開発したい
→ 測定することで、様々な研究の支援や社会が抱える課題の解決に貢献したい
とかとか。

もう一つ印象的だったのは、博士の学生も積極的に受け入れているけど、どちらかというと、これまでの研究内容というより研究活動によって培った「研究力」や「能力」に重きを置いています、という担当者の方のお言葉。

どうしても研究は、深く深く、細かく考えてしまうのだけれど、もっと一般的に、汎用的に自分の研究力を捉えていきたいと思った。私が博士課程で身につけているのは、専門性だけではなく、いわゆるトランスファラブルスキルなんですね!

実は私は、学部、修士、博士と分野も大学も変えていて、いわゆる研究者として必要な下積みをきちんと詰めていない部分があるのだけれど。それも含めて、新しいところに飛び込む勇気だったり、新たなことを吸収する柔軟性であったり、いろんな人と協働して取り組むコミュニケーション力だったり、自分にあるプラスの面をいかして働けたらいいなぁ。
そんな就活1日目でした!

読んでくださってありがとうございます☺︎


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