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大の里初優勝なる


大相撲夏場所は今日千秋楽を迎え
新小結大の里が関脇阿炎を押し出しで破り12勝目を挙げ初土俵から所要7場所での史上最速優勝を果たしました。
※これまでの幕下付出し力士の最速優勝は元横綱輪島の15場所
これまでの史上最速優勝は先場所の尊富士の10場所

立ち合い迷いなく思いきりあたり、阿炎の諸手突きを上手く外すと左でおっつけて右を差しながら前に出て一気に阿炎を押し出すという完璧な内容で初優勝を飾りました。

今場所は初日に横綱照ノ富士を破る最高のスタートを切りました。
2日目に高安に敗れた後は右を差して圧力をかけて一気に攻める相撲で白星を重ねて行きました。9日目は受け身になってしまい平戸海に押し出しで、11日目は豊昇龍に右四つ左上手を取られ下手投げで敗れましたがそれ以外で白星を重ね12勝3敗で初優勝を飾りました。

大の里は新入幕から3場所連続で11勝以上を挙げ優勝争いに加わっています。
腰高で受け身になると脆く差してからすぐに半身で出ていくので土俵際に落とし穴があるなど課題はあるものの、とにかく大の里は立ち合いにほとんど迷いなく、思い切り当たり右を差し込んで一気に出ると言う相撲が光っていました。大の里の体格を生かして圧力を掛けて前に出てくる相撲は驚異的です。今後課題を克服しながら良さを伸ばしていければ大関さらには輪島以来の幕下付出し力士による横綱昇進も見えてくると思います。今後怪我などに注意してさらに上を目指してほしいと思います。

大の里関優勝おめでとうございます。


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