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公傷制度についての私見

5月場所の霧島に続いて7月の貴景勝大関で2場所連続負け越し(どちらも途中休場+皆勤負け越し)大関から陥落した。
大関は2場所連続負け越しで大関陥落。陥落翌場所に3分の2以上(15日制なら10勝)の勝ち星で特例復帰


陥落した主な原因は怪我による部分が大きいと思う。


近年大関に昇進した力士は昇進後に怪我をしたり元々痛めていたところを悪化させてしまうケースが多いように感じる。例を挙げると

例1(平成30年名古屋場所昇進 栃ノ心)
栃ノ心は新大関の場所で右足親指を痛め途中休場。また右足親指以外の箇所も痛めてしまい大関在位5場所で大関陥落となってしまった。陥落場所で10勝5敗とし特例復帰を果たすがその場所中に元々痛めていた膝を痛めてしまい翌場所1勝も挙げることができずにと途中休場。角番の場所も6勝9敗と大関で2場所連続負け越しとなり2度目の大関陥落となった

例2(令和元年夏場所昇進 貴景勝)
貴景勝はひざの怪我(新大関の場所で右ひざを痛め途中休場し翌場所全休により大関で2場所連続負け越しとなりわずか2場所で大関陥落。陥落場所で12勝3敗(優勝同点)し特例復帰を果たす


番付降格のない横綱以外は負け越してしまうと番付が下がるため(大関は2場所連続負け越しで、横綱は番付降格はないが長期休場で怪我が癒えずに勝てなくなれば引退するケースが多い)怪我をしていても中々休場に踏み切ることができず、無理して出場した結果怪我を悪化させてしまうという例も少なくない。

その為公傷制度の復活の声も多く聞かれる。
(実際7月場所後の横綱審議委員会の定例会合でも議論がなされたほどである)


過去にあった公傷制度だが、この制度を多用するケースが増え場所中に休場する力士が増えた。

平成14年7月場所では公傷制度による休場力士7人を含め16人が休場する異常事態になった。

こういったこともあり公傷制度が廃止された経緯がある。


しかしこういった現状を考えると公傷制度は復活させるべきではないかと思うが、個人的に考える公傷制度については次回述べたいと思う

※あくまで私見となります


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