私の好きな力士その4 元横綱隆の里

私の好きな力士の1人が現役時代筋骨隆々とした体格からポパイと呼ばれ取的時代に糖尿病を患いながら徹底した食事管理と健康管理に勤めてそれを克服して30歳になってから横綱に昇進した元横綱隆の里です。前回紹介した元横綱稀勢の里の最初の師匠(13代鳴戸)にあたります。

出典元 公益財団法人日本相撲協会

隆の里で特に思い出されるのが横綱千代の富士との熱戦です。私が生まれた頃には既に隆の里は引退していたのでリアルタイムで見た事はありませんが
YouTubeなどで隆の里-千代の富士の1番を見て手に汗握る内容で凄いと思いました。

突筆するのは昭和58年秋場所の千秋楽横綱同士による全勝決戦だと思います。
新横綱で迎えたこの場所を全勝で千秋楽を迎えました。千秋楽の相手は同じく全勝で千秋楽を迎えた横綱千代の富士でした。
序盤は千代の富士が右四つ左上手を取り優勢になりますが(隆の里は右下手を取っている状態)千代の富士が両廻しを取り隆の里を釣り上げたタイミングで隆の里が左上手を取って右四つがっぷりになると形成が逆転します。その後は力比べになりますが最後は隆の里が自慢の怪力を活かし(千代の富士の腕力も相当のものだがそれを上回る)千代の富士を豪快に釣り出しで破り新横綱での全勝優勝を果たしました。

※なお新横綱での全勝優勝は太刀山(10-0)双葉山(13-0)と隆の里の3人しか達成しておらず、15日制になってからは隆の里が唯一達成

またとても研究熱心な力士でもあったようです。特に千代の富士に勝つ為に並々ならない研究をしたそうです。

隆の里は「千代の富士に1回勝てば白星3個分の価値がある」として攻略のため、千代の富士の相撲をビデオテープに録画、何度も繰り返し再生し、日常生活や趣味、巡業中の行動や考え方、クセに至るまで観察し、千代の富士の弱点を徹底研究していた[36]。その結果ビデオテープが擦り切れたり、ビデオデッキが二場所で壊れ、修理に出すと擦り減ったヘッドを見た店員に「どうやったらこんな壊れ方するの?」と言われたり、隆の里がビデオばかり見ているので遊びにきた友人が呆れ果てて帰ってしまう、というほどだった。

引用元 Wikipedia

取り組みを見ていると隆の里の勝利への執念、相撲に対する思いや情熱がひしひしと伝わって来ました。隆の里は土俵上で感情を表に出すタイプではなく内に秘める、背中で語るタイプでは無いかと思います。困難を克服して並々ならぬ努力と強い精神で頂点まで上り詰めた部分にも私は惹かれたのだと思います。

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