私の思い出の1番(その2) 平成13年春場所千秋楽   魁皇ー武双山 

平成13年春場所
千秋楽が始まった次点で優勝争いは

2敗で横綱貴乃花 大関魁皇 大関武双山
の3人に絞られていました。

武蔵丸が3敗で追っていましたが千秋楽に魁皇武双山の直接対決が組まれた為、武蔵丸の優勝の可能性がなくなっている状況でした。

貴乃花 魁皇 武双山3人の千秋楽の割

魁皇武双山   貴乃花武蔵丸

魁皇武双山優勝の可能性を残す為の1番は白熱したものになりました。
魁皇が右おっつけで攻め武双山が途中足をかけて残します。しかし魁皇は足を上手く抜くと右の上手を取って武双山を振り回します。武双山は左下手を取って一度残しますが魁皇は命綱とも言える上手を放さず再度上手投げを打ちます。武双山はその上手投げについていき右おっつけで魁皇に応戦しますが魁皇執念の上手投げが決まり魁皇が優勝争いに残りました。

約15秒の取り組みでしたが2人の相撲の技術や勝負に賭ける執念などが垣間見えた1番だったと思います。

その後の結びの1番では武蔵丸貴乃花を立ち会い直ぐに右を差して腕を返して押し出しで破り魁皇の2回目の優勝、大関になってから初めての優勝が決まりました。

そしてこの千秋楽結びの1番は29代木村庄之助が裁いた最後の1番になりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?