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荒れる春場所と呼ばれる考えられる理由と起源

よく荒れる春場所と表現がされますがその起源としては昭和28年の春場所(第一回目の大阪での春場所)とされているようです。昭和28年の春場所は4横綱のうち羽黒山が初日から休場。鏡里東富士が4日目を終えて2勝2敗、千代の山が1勝3敗で千代の山は翌日も敗れて1勝4敗となった所で休場し、2場所連続途中休場と言う成績不振からもう一度大関の地位からやり直させてほしいと横綱返上を申し出でる事態となった事が起源とされています。
※後に先にも横綱返上を申し出た力士は千代の山のみです

理由は定かで無いですが、春場所は上位陣が揃って序盤に敗れるイメージが強く初優勝力士が多い印象があります。(最近に限って言うと3年連続で関脇が優勝し初優勝が3人中2人)

しかし実際には横綱・大関の優勝比率は他の場所と遜色なく平幕優勝も2例と年6場所のなかでは九州場所と同じく最小の数字。
荒れる春場所の起源となった昭和28年春場所の優勝力士は大関栃錦でした。また皆勤した横綱・大関は全員10勝以上を挙げていました。
横綱 鏡里10勝5敗 東富士12勝3敗
        羽黒山 全休 千代の山 1勝5敗9休
大関 栃錦14勝1敗(優勝) 吉葉山10勝5敗

また2000年に幕尻だった貴闘力が優勝して以降の2001年〜2020年までは優勝力士は全て大関、横綱が手にしています。

※2001年 大関魁皇  
 2002年 横綱武蔵丸
 2003年 大関千代大海
 2004年〜2006年 横綱朝青龍
 2007年 大関白鵬
 2008年 横綱朝青龍
 2009年〜2013年 横綱白鵬
 2014年 大関鶴竜
 2015〜2016年 横綱白鵬
 2017年 横綱稀勢の里
 2018年 横綱鶴竜
 2019年〜2020年 横綱白鵬

場所の序盤こそ荒れるイメージですが最終的には番付上位力士が優勝している事から荒れるというより混戦もしくは接戦の春場所なのかも知れません。

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