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土用の丑の日

太平洋の海の近くで産まれて
十勝川の水で産湯につかったと何度も親から聞かされていた。その後も海沿いの町で育ったので夏になると楽しみが増えてうれしかったが、海で泳ぐ人もいたとは思うが、北海道の海は夏でもかなり冷たくて波が荒いから
海水浴という感じでは全然なかった。それでも、昆布を干す作業は無くてはならない夏の風景で夏休みの宿題の絵になったりしていた。今は防波堤が高くなって浜辺には降りられなくなってるかもしれない。番屋も点在していて魚の油粕の強い匂いとともに記憶の片隅に消えないでいる。それと夏イカの旨さ!!
半干しで焼くのは、スルメとはまた違う美味しさがあって絶品だった。イカ飯やら、酢漬け、塩辛など何でもイカ、イカ、イカーー!!
そんな寒い北海道の地には
うなぎなどは生息していなかった。と思う。
暦には土用の丑の日と書かれていたが、
何のことかが分かったのは上京してからで
夏バテ防止とはいえ好き嫌いある食べ物のように感じた。うがつく食べ物でも良いらしく、うどんとか瓜とかでも良いのは庶民的でもある。けっして安い食べ物ではないのに
長蛇の列を作ってでも口に入れねばならないようだ。東京でも老舗の鰻屋さんは沢山あって年々高値になっていく様も感じてきたが、
時期が来ると匂いに誘われるかのように
暖簾をくぐってしまう…これも日本人特有だろうか、、いやいや寿司の次は鰻丼が世界を制覇する日が来るかもしれない。

きょうは
幼なじみへの香典と御花料を送る。
いまの現金書留袋は、以前の何枚も糊付け
した袋とは異なって普通の封筒と同じく糊付けするようになっている。どこでそう変われたのかが不思議でならないほどの簡易さに
良いのか悪いのかが計れないでいた…

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