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金銭の欲求(生存意欲)と創作意欲が初めて喧嘩しなかった日

今の職場が嫌(というのを通り越してあまりに危険な状態に陥った事)で転職を考え、ポートフォリオとして機能する作品を作らなくてはならなくなったというのが事の発端だった。

転職、つまるところ金のために筆を取らなくてはならない。

しかし、描画作業にまつわる学校を卒業してなおこれ関連の仕事に就かなかった理由がある。(業界の人々の癖が度を超えて強過ぎて、それを回避したいがために生存欲求が働いてモチベが消えた。デザイナー業界から出版業界、ゲーム業界へと多岐にわたる全ての関連業界の人間に夢がないどころか絶望視しているのは今も同じ)
「どうせ頑張ったって人間関係や嫌なゴタゴタに巻き込まれてその頑張りは台無しにされる」と、今までの経験から情熱を込める事にも何も力が入らなくなって、「絵を描く」という動作に入ろうとするとまるで私の手首は無くなってしまったかのように、ただひたすら神経的な痛みに苛まれて動かなくなってしまう症状があった。

しかし、奇跡が起きた。
手首が動く。

「神経はそれぞれのパーツで違う事を考えている」という研究結果があるが(左脳と右脳の切断実験参照)、確かにそのようだ。
右手首の作業に於ける痛みが消え、「生きる為だって言うなら俺は動くぜ!何を描きたいか言えよ!あいつから逃げないといけないんだろ!」と言わんばかりに軽くなったのである。

そうしたら、今度はそれに呼応するように、右手首を動かしている左脳から右脳に伝わった信号が、右脳のインスピレーションを呼び起こした。
右脳の方も「久々の出番だ」と言わんばかりにブレーンストーミングを開始したらしく、アイデアを次々とサジェストし、左脳の言語野に浮かんできた音と映像を送ってくれる。
左脳が抱え込んでいる諸々の苦悩を拾ってブレーンストーミングのタスク上で上手い事映像化して組み立ててくれすらしている。

これまた生存欲求に基づいて(グイグイ型のあたおかを回避するために)長らく動くことをやめていた右脳が、生存欲求というスイッチによって重い腰を上げたという事だろう。
脅威の発生によって神経上に「生きろ」という声が同時発生した瞬間だった。

しかし左脳、「右腕と左脳と右脳という三位一体が久々に機能を再開してくれたが、これが心地いいとしても金に繋がるのか?いざ金に繋がらなかったら生存というタスクの達成に漕ぎ着けないだけ根本的なモチベが消え失せてまた右脳が仮死状態に戻るぞ」とDr.ストレンジの顔と声で仰ってくれる。
また、「相手が感情で動きを変動している分こちらも柔軟性を持って動きを変えながら警戒態勢をとる必要があり、モチベーションにも変動が出やすくそれにも注意しなければならない」
現実的に確かにそうだ。
それだから怖いんだ。

しかしよく考えろ。作品に関しては、ポートフォリオとして機能さえすれば良い
それだけの事だ。案ずるな。

力を示して台座から勇者の剣を抜き、魔王となれ。魔王とかでなくともその辺のバルファルク一体程度は狩れるようになるんだ(バルファルクがその辺にいてたまるものか)(お前は何を言っているんだ)

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