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今月のメディアあれこれ #14 2024.7

前回から週刊誌シリーズ。気を取り直して81年から特集。備忘録も第一回目という事で作りました。

① 週刊現代

1.5.10 上方芸人31組53人特集
1.15 未亡人下宿シリーズ
1.22 漫才ブーム コロムビアトップ 他
2.12 早くも凋落漫才ブームとマンネリ ドリフの大ウケ
5.28 横山やすし
6.4 鶴瓶
7.9 名古屋VSタモリ、赤塚不二夫
7.16 「笑ってる場合ですよ!」、三波伸介
8.6 坂上二郎
9.3 マンネリ『ザ・ドリフターズ』の凋落が始まった 
11.19 楽屋の芸人たち 
12.3 口八丁手八丁 横山やすしのでたらめ人気
12.17 あのタモリが今や主婦に「タモちゃん」と大人気

② 週刊宝石

10.17 創刊号 赤塚 タモリの全国罵倒シリーズ〜
10.31 坂上二郎
11.28 九十九一、藤山寛美

③ 週刊平凡

1.1.8 お笑いニューウェーブ30組徹底公開
1.15 お笑いスター 東西創作漫才初公開 
2.12 どう変わった人気若手漫才の金銭生活.左とん平
3.5 ドリフ危機!2人の検挙でどうなる今後
3.12 ドリフターズ 、春やすこ.けいこ
3.26 ドリフターズ 
4.16 鳳啓助 離婚
5.7 春けいこ、横山やすし
5.14 春けいこ・横山ひろし  
6.4 三波伸介、タモリ 
6.11 九十九一、かしまし娘、坂田利夫がいくよに求婚宣言
6.17 赤塚タモリソノソノVSアノアノ女子大生SEX観対決集、九十九一、さいたまんぞう
10.1 タモリ、春やすこ・横山たかし 
10.8 九十九一 ミスター梅介 小柳トム
10.15 赤塚不二夫とその一味
11.6 東京ぼん太、タモリ 
12.24 横山やすし

④ 平凡パンチ

連載 いしかわじゅんVS田村信→信.奇妙キテレツ劇場
赤岡くん→赤岡くん 平凡パンチ 6月〜12月
単行本未収録
2.9 マンザイブーム

⑤ 週刊明星

2.12 左とん平 逮捕
3.19 ドリフターズ 、坂上二郎
4.9 左とん平、ドリフターズ 復帰 
4.23 鳳啓助 離婚
5.21 タモリ 歌手、笑ってる場合ですよ、春けいこ
6.25 全員集合、タモリ 、さいたまんぞう、所ジョージ
7.2 男はつらいよ 27作目、漫才師 ザ .USA 
7.23 ドリフターズ 
7.30 男はつらいよ 27作目
8.20 渥美清と近藤真彦、せんだみつお、タモリ 香港
12.17.24 男はつらいよ 28作目

⑥ 週刊大衆

1.5.10 お笑い番組表
1.15 春やすこけいこ、内海アドリブ、奄美きょうか伊豆あすか、ゆきやこんこんあられやこんこん、海原さおりしおり
3.5 ドリフターズ、谷岡ヤスジ(記事)
3.12 ドリフターズ、やすしきよし
11.5 赤塚不二夫
12.17 ザ.カンサイ

⑦ 週刊実話

2.5 ザマンザイ
3.12 ドリフターズ 
3.26 志村けん
11.19 横山やすし

⑧ アサヒ芸能

2.12 ひとりコント
7.2 タモリ ツービート対談
8.13 横山やすし ツービート対談
9.3 横山やすし
10.15 田村信

⑨ 週刊女性

3.10 志村けん
12.17 志村けん

⑩ その他

女性自身
3.12 ドリフターズ 
11.26 横山やすし

女性セブン 
3.19 志村けん

ビッグトゥモロウ
6 志村けん

新鮮
3 ドリフターズ 

若い女性
12 志村けん

ホットショット
12 吉本興業特集
国分恵子 大塚淑夫 滝あきら 他

週刊ポスト
2.6 漫才ブーム
8.14.21 林家ばん平 春やすこけいこ
12.11 アゴキンゾー

GOING増刊号
5 ザ.マンザイグラフティー

週刊朝日
3.20 Wけんじ

さぁ読むぞ!

にしても週刊誌は素晴らしい。何が素晴らしいかって単行本にすらなっていない星屑の様なレアやら後世に残したく無いような駄記事まで様々ある。だからこそ今こそ掘り起こし突っついてやろうと言う他とは一味も二味も違う魂胆。

とかく週刊誌はネタの宝庫だね。

漫才ブームの記事が欲しくて購入。

漫才ブームの記事だけがこの号の読み所。あとはイマイチだね。80年から81年の夏辺りまでが漫才ブームの絶頂期。
紳助竜助、B&B、ツービートと流行りの漫才師を取り上げている。竜助の母のインタビュー記事。
「家では全然物言いません。ブスッとしています。必ず自分の芸を見てから寝るようにしております。」
ネタは紳助が大半は考えているとの事。
竜助はこれに調子をこいて後に畑中葉子騒動を起こし、85年に解散して以降は落ち目街道一直線に。

ツービート。1千万のポルシェをたけしは所有しているとか。本人曰く蹴飛ばして壊しちゃった。との事だがどうしたのだろうか?

人気絶頂ツービート

B&Bは不満で酒も飲めん、サーフィンも行けん、寝る間も無い。と漏らす洋八。ブーム終了後に時間はたっぷり出来るのだが…

洋七は月収400万を貯蓄しているとの事。
絶頂期は
堅実である。東京進出で漫才協団入りしたのは余り知られていないのではないか?大阪で活躍していたイメージがあるが。東宝名人会、日劇、末廣に出ていたらしいが余りその様なイメージは無い。その後、ネタを考える
時間が無くなり飽きられてブームが終わり83年に解散。

週刊朝日の記事にB&Bの解散で「東京漫才御三家」は全て漫才を放棄したとあるが意味不明である。
そもそも東京漫才御三家は京二京太、ノリロートリロー、みつるひろしでありB&Bは東京漫才御三家では無いのかと。

稽古をするB&B

 B&Bは東京12chの漫才ブーム便乗番組にかなり呼ばれていたイメージ。ツービートは多忙で東京12chに呼べないからね。

ゆーとぴあも漫才ブームに乗っていた。

ゆーとぴあもこの時期にゴムのアレがブレイクしてノリに乗っていた。ただ花王名人劇場ではあまりゴムネタはやっていなかったイメージがある。

ゆーとぴあは波乱の芸歴で2回も解散している。
芸歴も複雑だ。ホープは白木みのるの付き人を経て、大空ホープピースになり、解散して酒井くにおとコンビを組み、解散してレオナルド熊の弟子になり、70年からコント三冠王から74年からコントスリーピースとなり78年にゆーとぴあを結成。ホープ&ロッキーの時期もあったらしいが時期不明

ピースはクールファイブのボーヤからアタックコンビを組みコント笑バンクになりゆーとぴあに。

コレが欲しいのだが中々手に入らない。

ゆーとぴあブレイク時にこんな本まで出てしまったのだ
恐ろしや。欲しいのだが中々手に入らない。
ゆーとぴあ再々結成時に出たCDも中々手に入らない。
ゆーとぴあグッズは入手が難しい。

松みのる杉ゆたかの嘆き

「私ら売れっ子芸人さんが掛け持ちで予定に間に合わんいう時のツナギ役ですわ。これで日当は多くて1万円。普通はもっと少ないです。月給は10万あったらええほうです。そやからスナックでバイトしてやっと食うてます」

漫才ブームに乗り切れなかった漫才師こそ悲惨であった。特に大阪。東京はWエース、のいるこいる辺りが乗れなかった組として取り上げられるが後に重鎮になるので別である。
みのる.ゆたか、犬千代.竹千代、Wパンチ、大阪笑ルーム辺りが乗り切れなかった。一球写楽、新谷のぼる.かおりとかも居たね。

漫才師はこの時期に東西に120組居たがその内売れたのは20組程度。
青空一夜曰く「何がブームですか、本当のブームというのは60数組のコンビが1月の内に20日以上働けてこそで僅か10組程が少しばかり動いている今はむしろ不況時代ですよ」との事。

宮城けんじの弁。「テレビも罪だよね。この間素人出身のギャグシンセサイザーがフレッシュ賞取ったけど弟子から入って苦労している連中をおもうと、いくら受けてるにしてもこんな安直にスターになっていいもんかと胸が熱くなりました。」
まあギャグシンセサイザーも不祥事で終わる訳でスター街道は一瞬であり、やはり素人出身の程度を思い知らされるのであった…

最後にコロムビアトップが残る漫才師を西は阪神巨人、東はセントルイスと予言しているのが怖い。
やはり漫才ブームを横目に堅実に活動していたベテランこそが強いのであった。

ではまた次回。


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