制服太郎のパチソン研究所 第二回 歌謡曲編
お待たせ致しました。歌謡パチソン研究所 第二回です。
何ヶ月ぶりかしら?今回から本格的に見ていきましょう
まぁパチソン研究ったって音源を実際に伝えて皆様に聞いて理解して頂かないと意味が無いないんですよ。文字によってボソボソやった所で伝わりっこ無いんですよ。
ましてや画像無しに文字だけでボソボソやられたらたまったもんじゃあないですよ。ハイ。
1.ヤングマン
2バージョンあり。
ホメロスのカセットテープ(シンセサイザー特集)
は洋楽流用主流verを使用。主流オケに独自のシンセサイザー演奏を加えた物となっている。ただヤングマンのコールが男性であり、他社のカラオケだと女性verもある。
アートファミリーのカラオケも洋楽のカラオケverでホメロスと同じ男性コールverを使用。(アートファミリーの唄入りverは現在調査中) ↓ アートファミリー音源
パステル音工は洋楽主流オケにコールを除いた唄入りのバージョンとなっている。パシフィック、創苑、リリー系は亜流を使用。歌っているのは巻き舌兄さん(仮名)っぽい。
↓ 亜流
↓ 亜流カラオケ
2.ピンクタイフーン
ジパング、渚のシンドバッド、UFOなどボーカル違いが発見される中、何故かボーカル違いverが未発掘の曲。ちなみにホメロスのこのカセットテープに収録されているオケverはやや速度が速い気がするが真相や如何に。
3.燃えろいい女
亜流ボーカルの人のver 1種のみと考えられる。特筆する事は無い。
4.銀河鉄道999
これも屋敷ver 1種。トーンの後年出たカセットも何故かこっちが収録。当時のテープでテレビマンガ系カセットにゴダイゴのこっちの方が収録された例が無いか現在調査中。
5.ジパング
これも2バージョンある。通常のボーカル版とカタコトで歌っているverである。今のところ日本オーディオのみで亜流ver確認。ただそのカセットはピンクレディー特集のカセットの為、このバージョンは新曲速報系のカセットには無い気がしているが真相や如何に。ホメロス独自のピンクレディー集があるがそれの流用説も浮上しているが未入手の為、調査不可。
6.渚のシンドバッド
これも上記同様。カラオケに色んなバージョンがあり 紛らわしいのが事実。↓ よくある主流
↑ レアな亜流バージョン
7.トラック音頭
この曲が歌謡カセットに収録される例は非常に珍しく
日本マーキュリーの歌謡カセット1本でしか確認出来ていない。基本的にはコミックソング系のカセットに収録されている。
ちなみに日本マーキュリーの下記のカセットに関しては
3番までの収録でありカットされる事が多い曲である。
勁文社のカセットやMTRの一時期のカセットでは1番や
2番で終わる事が多くクレームが入ったのか後期のMTRのカセットでは珍しくトラック音頭がフルで収録されている。
それ以降MTRは完全収録を売り文句にする様になった。(76年前半頃のカセットまでは完全収録の売り文句は記載されていない)
またユピテルのカラオケは違うverでありそちらの唄入りverがテイチクのカセットに収録されているのは余談。
日本マーキュリーについて考える。
1960年に休業状態に陥り、旧盤の版権の一部はマーキュリーレコード本社に移った。日本マーキュリーの残党も同所と東京都文京区で営業を継続するなど、経営上の内紛が続く。とwikiにあるがこの辺りの記載が実に不明瞭である。
60年代半ば頃から九州地方の自主盤レコードをメインに制作するようになり72年頃にはMC音楽工業として8トラ業界に参入し始め、マジンガーZなどのテレビマンガ物や歌謡モノに手を出し始める。ただこの時代のカセットテープ、8トラは殆ど見つかっておらず謎は多い。特に74.75年頃のカセットは未だ1本も確認できておらず大変貴重である。
ただ75年頃に韓国演歌LPを出している為、何らかのレコード販売事業はしていたと考えられる。
追記 とある記事によると75年10月から自主レコード事業を始めたとの事。プレスは東洋化成に委託らしい。
その後76年辺りから活動が顕著になる。
大映ともこの時期に共産していた為に白木みのるやら
勝新、江波杏子、淀かほるなど錚々たる面子の本人歌唱カセットをオムニ形式で出したりするなど凄い事をやってのける。またシンクロサウンドやオンライフリサーチ、大映と共産をしていた痕跡もありマーキュリー原盤の東海林太郎音源などを貸し出している。
並行して76年辺りから自主盤レコードも再び手がけ始め其方の方の事業の方が軌道に乗ったのか自主盤メインになりカセット事業からは77年末頃を境に撤退する。
ただオンライフリサーチに音源提供をしている辺りから78年以降は貸出事業を行なっていた可能性がある。
wikiには80年倒産とあるが真っ赤な嘘でありその後も80年代末まで自主盤レコードを作り続けていた。(マーキュリーのバーコード付き自主盤が存在している。)
付録 日本マーキュリーカセット品番リスト (判明分)
マーキュリースターシリーズは除外。
何故か01〜043は見つかっていない
2023/11/23 追記 MC-031 シャープファイブ①
MC-044〜046 演歌の真髄
MC-074 有線放送歌謡リクエスト
MC-084 西洋なつメロ ロカビリー編
MC-097 はぐれ者ど演歌
MC-108 決定版宴会ソング
MC-119 演歌ネオン街
MC-137 ハワイアンエレキサマービーチサウンド
MC-143 歌謡20選
MC-149 これがスウィングジャズだ!!
MC-150 九重佑三子
MC-162 ソウル&ディスコ
MC-164 TVまんが童謡
MC-183〜カラオケシリーズ
MC-184 人気テレビマンガ大会
MC-193 お色気艶歌
MC-195 TVマンガ童謡
MC-196 あなたも唄える流行歌
MC-201 スター大行進 白木みのる 他
MC-203 スター大行進
MC-237 八代亜紀の世界
MC-221 八代亜紀カラオケ集
MC-241 小林旭の世界
MC-243 懐かしの流行歌
MC-245 フレッシュ歌謡
MC-248 ニューミュージックナウ!
MC-252 クールファイブの世界
MC-266 ジュークボックスヒットNOW!
MC-284 海外ヒットポップス
MC-290 テレビどうよう
MC-293 それ行け!戦闘マシン
MC-297 不滅の流行歌
MC-307 布施明の世界
MC-311 ソウル演歌
MC-371 最新演歌
この時期から後期。
MC-401 おんなの演歌
MC-408 盛り場ジュークベスト20
MC-412 日本縦断演歌
MC-413 TVマンガ大行進
MC-426 TVマンガカーニバル
MC-431 ヤングヒットパレード
MC-447 ギターで歌謡曲 懐かしの流行歌
MC-450 カラオケ特集 八代亜紀
MC-458 有線歌謡20
MC-497 グレンミラー
MC-546 日本民謡
MC-553 テレビマンガ ヒーロー
品番不明 海外ヒット情報
品番不明 盛り場ジュークボックス
大映インターナショナルについて
ここでは前述した日本マーキュリーと提携していた大映について考える。
大映インターナショナル カセットテープ 判明分
DC-112 琴と尺八
DC-113 勝新太郎
DC-114 火の国一代
DC-116 スチール歌謡
DC-129 神楽坂浮子
DC-130 三条魔子
カセットとレコードで内容の差別化を図っているのが分かる。
大映インターナショナル レコード 判明分のみ
DE-1001 日本のおとぎ話 語り 中村メイコ
DE-1002 日本のおとぎ話2
DE-1003 外国のおとぎ話
DE-1004 外国のおとぎ話2
(テイチクの二次使用)
3854 DE-1005 琴ベストタンゴを奏う
(DNL-509の使い回し)
DE-1006 不滅の大西部劇
DE-1007 エディ村田
(DR-0015の使い回し)
3855 DE-1008 琴と尺八 村岡実
DE-1009 太平洋戦争史
3856 DE-1011 海と波止場演歌
3857 DE-1012 任侠女一代 江波杏子 八泉鮎子 他
DE-1013 不滅のスタンダード
DE-1014 ビックヒット歌謡
DE-1015 ベストトランペット
DE-1016 テナー&尺八
DE-1017 懐かしのヒットポップス
DE-1019 座頭市
DE-1020 想い出のミリオンセラーズ
★ コーラル音楽出版 大映マークあり。
DR-1501 勝新太郎 ポピュラーを唄う
(勝新太郎夜を歌うの使い回し。)
DR-1502 フランツフリーデル
DR-1503 ディスコディスコ
DR-1504 加山雄三ヒットメロディー
DR-1507 あなたが唄うカラオケ昭和演歌
DR-1508 テレビ童謡パレード
DR-1509〜11 みんなのどうよう
MDE-2001 東海林太郎
MDE-2002 歌謡浪曲大忠臣蔵
MDE-2502 近江俊朗特集
8割型が過去作の使い回しであり過去の遺産で飯を食おうとする大映魂が見て取れる。
しかし近年大映インターナショナル名義の75年頃のコミックソングカセットが発掘され、たいやきくんや汎用コミックパチ音源と既存大映音源で形成されており完全過去作ではなかった事も判明している。
テイチクと業務提携しており67年3月〜71年秋頃?まで存在。末期の方はテイチクが在庫を引き取りテイチク名義で販売していた。(ばってん荒川の火の国一代など)
それから4年後の75年頃に大映インターナショナルとしてひっそり復活。まぁ72年、73年頃にダイエー名義で廉価版LPを製造していたり8トラを大映芸音名義で出していたり色々裏稼業をしていたのだが。74年の動向は不明。
74年というと徳間の傘下になった年であり音楽部も何かしらあったのか?
ちなみにwikiには誤記あり。
ダイエーがTBSサービスと提携
と記載ありあたかも大手スーパーが出した風になっているが間違い。あの大映である。
裏付けはエディ村田のLPである。
初期のパチソン8トラはTBSが提携している事が多く、TBS、大映、大映の提携先のテイチク、ローヤルレコードなどの大手が関わっているのが確認できる。
またローヤル時代に出した小林幸子の歌が後年オンライフリサーチのカセットから出ている辺りからローヤルと大映が何らかの形で関係している可能性がある。
ローヤルの提携先はテイチクで大映の提携先もテイチク
という事が共通項であるが真偽や如何に。
大映インターナショナルはレコードの盤制作はエルムに委託。カセットの制作は日本マーキュリーに委託とズブズブ。大映はそのお返しか?エルム に加山雄三のパチ音源などを貸し出し。日本マーキュリーに往年の勝新、三条魔子、果てや南州太郎の音源まで貸し出す始末。ズブズブですやん。
また78年頃にはオンライフリサーチに大映音源、マーキュリー音源を提供しまくっている。