菅原達也とランジャタイ

わたしは、さよなら、また今度ねというバンドもランジャタイというお笑いコンビも好きです。
そしたら先日こんな神動画が出ました。

ちょっと自分語りします。

わたしは高校生の頃、「さよなら、また今度ね」というバンドを知りました。
日曜朝やってた音楽番組で「クラシックダンサー」という曲を聴いて、なんかとても気になってしまって「夕方ヘアースタイル」を買った思い出。
何周も何周も聴いていました。
そこから約9年(9年!)経った今も、時々無性に聴きたくなって聴いたり(め組はサブスクにあるけどさよ今はないのが残念、ウォークマン引っ張り出して聴いてます、め組ももちろん聴いてます)、思い出して口ずさんだりしているくらいには好きです。

一方、ランジャタイを知ったのはM-1グランプリ2020の予選動画。
確か谷村新司のネタをしていて、衝撃が走った。
何なんだこの人たち、ずっと何を見せられているんだ、なぜ自分はこんなに笑っているんだ、と思いながら、あれよあれよという間にハマっていた。
YouTubeのぽんぽこ配信を見ていたら、さよならまた今度ねをはじめ、andymoriとかナンバーガールとか神聖かまってちゃんとか自分の好きなバンドの名前がたくさん出てきてすごく嬉しかったのを覚えている。
感性が合うのかな…なんて考えたりもした。たぶんいいと思うポイント同じなんだろうな。


それで、話は戻ります。
ランジャタイのYouTubeチャンネルに菅原達也が出ている。
湧いた。
好きな人と好きな人のコラボほど嬉しいものはない。

なんか3人とも雰囲気が似ていて、謎の安心感がある。
誰も無理せずに話している感じがしてとてもいい。

曲の話もいい。
「Q」という曲がわたしはとてもとても大好きなのだが、ちらっとでも出てきてくれて歓喜した。

それと、菅原さんが言っていた「君に会いたい〜っていうような曲」って、何となく理解できる気がする。

スピッツの草野さんがどっかで、歌詞はコラージュみたいなものって言ってたけどそれと同じニュアンスじゃないかな。
林檎の絵を描くにしても、ただ赤い絵の具で書くんじゃなくて、青とか黄色とか緑とかいろんな色を混ぜて表現することでよりリアルに近い林檎が描ける、みたいな話をしていた気がする。(間違っていたらすみません。)
「君に会いたい〜」って言っちゃうのは、赤のベタ塗りに近いイメージなのかもって思った。
それはそれで受け入れられやすいんだろうけど、っていう感じ。

なんかこう、菅原さんの歌詞って例えば「好き」を表現するにしても、生ぬるさとか気持ち悪さが絶対あるんだよな。(いい意味で。)

曲を挙げると「配管工と姫と怪獣の歌」とかは、好きとか愛とかいう気持ちは確かにあるはずなんだけど、日々の生活や怠惰や色々で本当に彼女のことが大切なのかわからなくなってしまうような心情を歌っている(と解釈している)。

簡単に言えば、マンネリとか飽きとか倦怠期とかそういうことになるかもしれないけど、菅原さんの歌詞はもっとだるいっていうか…
実際人間てまじでだるいから、すごいリアルだし心に来るんだよなあ。

自分も半同棲していた経験があるからちょっと分かる部分があるんだけど、ああ好きじゃないかもって思っても触れ合ってしまうとまた大好きになったり、好きってわりと不安定なものなんだよな。

そんな自分をふと冷静に客観視したときに無性に嫌になったり、でもやっぱりいなくなったら寂しかったり、でもでもやっぱり煩わしかったり、いらん意地張ったり…。
相手の好きも疑ってしまうから嫉妬したりするときもあるし、試すようなこともするし、そんな自分がまた嫌になるときもあるし。

世間的に見たら幸せな状況なはずだし好きは好きなはずなんだけど、モヤモヤした気持ちになるときってあるよね。
自分の中で折り合いがつかないというか。

もっと刺激を求める自分 vs 安心を求める自分、立ち向かわなくてはならない現実 vs 逃避したい自分、など日々のだるい葛藤を描くのが本当にうまい。
「好き」を濁った水に沈めてしまうような現実なんていくらでもあるんですよね。
だからこそ確かな「何か」がほしい。

長々書いてしまいましたが、菅原さんはランジャタイの言う通り天才なんですよ。
人間の気持ち悪いところ、だるいところ、そして何よりも、それら全部全部が愛すべきところなんだ!ということを描く天才なんですよ。
本当に本当にとてもいい。

早くバカ売れして美味しいもんたくさん食べてください!!!!
今も食ってるかもしれんけど、もっと食ってください!!!

そう思わずにはいられない動画でした。


ところでさ、、、、、


スペシャルライブ動画、
どこーーーー?????

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