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昔はなかった食い物

こないだホッツェンプロッツの記事を
書いてる時にふと思い出したんだべさ

パリッ!と皮がはじけるウインナーを
生まれて初めて知った時の事を

確かあれはシャウエッセンのテレビCMで

日本初の本格的な粗挽きウインナーは
ちょっとした社会現象まで起こしていた

『美味なるものには音がある
日本ハムのシャウエッセン』
というキャッチコピーでした

今じゃ色んな商品が出てるけど
あの1986年当時は
パキッと鳴るウインナーと言えば
新発売のシャウエッセンだけで
それはもう爆発的なヒットだった

ボイルするという調理法も当時は新鮮で
みんな念のためボイルしてから焼くという
謎の警戒心を発動させたりしていた

そんな風に昔はなかった食い物
衝撃を受けた食い物について書いてみっぺよ

まずは生のサーモンである
サーモンってね
昔は刺身とか寿司とか無かったよね

今じゃ考えられないけど
回転寿司にもサーモンは無かった
鮭は昔は要加熱が絶対常識だったのだ


1980年代に
養殖技術の発展したノルウェーが
日本に生食をプレゼンし、広まったらしい

つかノルウェーの人もそもそも
生で食うてたんやろか?

おい日本人、きみらスシとかサシミとか
生で食うんやろ?
ほなサーモンもいっとこうぜ!
みたいな事やったんやろか?

『食うたらええやん!うまいで!多分!』
って話やったとしたらそれも凄いな、、、

ま、結果、激ウマやったから別にええけどさ

で、確かに記憶を辿ると80年代
そのあたりの時代でした

小学校低学年の頃から
お刺身大好きやった俺は

マグロとかイカも好きやったけど
もっぱらハマチ一筋で

はじめて生のサーモンのお刺身を見た時に

これホンマに食べてええやつかどうか
お母さんに聞いた記憶がある

そして食べてみたら
この世の終わりぐらい旨くて

心底驚いた記憶があるのだ

考えてみたらすごい
粗挽きウインナーも
生サーモンも無い時代が
マジであったのだ


ローストビーフのロの字もなかった時代だ
ポン・デ・リングのポの字もなかった時代だ

そんな時代が確かにあったのだ


他に社会現象を起こした食い物と言えば
『チーズ蒸しパン』がある

そう

あの雑な北海道がプリントされてる
どこのコンビニにも置いてあるやつだ

薄紙に残ったスポンジをこっそりと
指か歯でこそいで食べねばならない
昔からいるゆるふわなやつだ

1990年の発売である

今でこそ面白味のないベテラン定番だが
やつは発売当初は鳴り物入りのルーキーで

町内のヤマザキパンでも連日売り切れで
はぐれメタルなみの遭遇率だった

ズームイン朝!でニュースになって
トメさんがなんかコメントしていた位だ

当時は彼もまだ初々しくて
北海道のタトゥーも入れてなかった

調べてたら画像が出てきた

そうそう!これこれこれ!!
ソフトチーズ!
そう!そんな名前でした!!

なんしか『パンかチーズか分からん!』
『これチーズケーキみたい!』
というのが大変衝撃的でした

それ以前はガツンとこうパンがあって
アンコ入れたらあんぱんでしょ
クリーム入れたらクリームパンでしょ
それで充分っしょ
ジャムでもピーナッツバターでも
何でもあるのに何が不満なんですか

うまいんやからいいでしょ
甘かったらどうせ買うんでしょ
なんか挟んどいたらええんでしょ

みたいな

そんなパン位しか売ってなかったのだ

そんな中
彗星のように現れたチーズ蒸しパンは
本当に未来の食べ物だと感じた


同じ事は『まるごとバナナ』にも言える
調べてみたら彼も1990年発売らしく

マジでか、、、
チーズ蒸しパンと同期なんか、アイツ、、


その他
メガヒットまではいかなかったが
カップ焼きそばに『塩味』が
初めて出た時も結構衝撃を受けた



ソース味じゃない焼きそばって可能なのか?

当時は『米使わずにごはん炊きます』と
言われてるような気分だった

塩焼きそばって結局
海鮮系のダシとかの
『うまみ』も入ってるのが普通やけど

当時はそんなん知らんから
『塩だけ?まずいやろ、』
て思って食うてみて
『う、うまっ!なんや、これ!!』
てなってました

まんまとメーカーの掌の上で踊ってたよね



そういうファーストインパクトは忘れない

最近はそこまで
ひっくり返るような食い物に
出会えないのは
やっぱ俺が年を食ったからなんやろうね

マリトッツォとか見ても
『ハイハイ、今回はそっち系ね』とか
『うん。そのアプローチもまぁアリやで』
ぐらいしか思わなくなってきている


あとラーメン屋の半熟煮卵とかもさ
昔はそんなん無かったのに
今やどこの店でも置いてるよね、、

『ガリバタ』とかも
一時期から急に流行りましたよね、、、

カテエネとかエネゴリの仲間なんかなと
最初思いました






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