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20240515 沖縄へ⑫

朝食は上原パーラーの天ぷら


順不同で
さかなっぽい方がさかな天で
いかっぽい方がいか天


迷わずかじれよ
かじれば分かるさ



さてさて今日は念願の快晴です
朝からスクーターで南下するぜ

こんな感じで海沿いをぐるりと廻る予定



途中、大きな鳥居を発見

寄り道してみる

佐敷上グスク

神社のようでもあるが

昔の豪族の居城跡って事かな

神々しいなぁ、、、




海沿いの道を走ってたが
こらえきれず海へ

透明度がすげー



続いては
斎場御嶽(せーふぁーうたき)へ

琉球の創世神話にも登場する
琉球王国最高の聖地であり
最も格の高い御嶽


最高神女、聞得大君(きこえのおおきみ)の代替わりの儀式『御新下り』もここで行われた


特に重要な聖地であるため
『観光目的で迂闊に行くべきではない』とか
『肌の露出を避け、長袖で行くべきだ』とか そういった記述もネットに多々ある

だが個人的な感想を言わせてもらえば
『気にすることはない』と思う

御嶽に入りたければ
券売機で券を買えばいいし


御嶽への道中には
ブルーシールのアイスクリーム店もある


だから『ここはもう観光地化されてるから気にせず土足で入れ』と言うつもりは毛頭無いが


『ここは琉球王国最高の聖地なのだから、迂闊に近寄るべきではないのではないか?』と悩むデリカシーを持っている人間こそ、ここに行って、ここを見るべきだと思った


御嶽を観て廻っている時にも、説明のために立てられた看板の五メートルも手前で、かしこまって手を合わせている長袖長ズボンのお兄さんが居たけれど、そうなるともう本末転倒に思えてならなかった

まるでブラックジョークだ



俺は無神論者だし
無宗教な人間だが

この抉られた岩の真下で
祈ろうとする心情は理解できるし

ここを聖地とする事にした
太古の人間の心情も理解できた


ちなみにお祈りの言葉は琉球独自の教典があるのではなく、口伝で伝えられてきたようだ

アイヌと同じく口頭伝承って事か、、


琉球神道の中心には祈りを捧げる拝所
御嶽(うたき)があり

この斎場御嶽こそが御嶽の中の御嶽
琉球最高の霊場だ


斎場御嶽の中には
六つの拝所、イビ(神域)がある

神の鎮座する場所で、御嶽の中でも拝所は特に神女しか入る事を許されない男子禁制の場

①②は正に拝むための場所でステージのような形状なので分かりやすい

③④は二本の鍾乳石の真下に置かれた壷
この壺の中の水の多寡で王国の吉兆を占った

⑤は三角形のトンネルを抜けた突き当たり部分
⑥はトンネルを抜けた右手の岩の上の部分



問題は⑥についてで
施設の人の話によると以前、観光客がこの岩を踏み台にして上に乗って写真を撮ったという

そこまで来るともう無知では済まされない

現在は落盤の危険もあるため③~⑥の手前には柵が設けられていて立ち入り禁止になっているが、全くそれでいい

永遠にそうすべきだと思う


③④の壷についても、知らなければ容易に触れるし、好き勝手に手を入れて水をすくう人間はいくらでも現れるだろうから



平日であった事もあり、施設のボランティアさんの説明を懇切丁寧に聞く事が出来た

沖縄全土に約250人の女性神官(ノロ)が配置され、それはまるで国家公務員のような組織体制であったらしい


中でも最高位の聞得大君は代々、王族の女性の間で世襲され、次代の聞得大君は『御水撫で(うでぃなでぃ)』と呼ばれる聖水を額に付ける儀式で神霊を授かり、神と同格になった


そしてその聖水はここにある



二本の鍾乳石から伝い落ちる水を
受け止めるために壷が二つ置かれている

『聖なる樹木をうるおす聖水』
『命を宿す壺の水』

④シキヨダユルアマガヌビー
【しきよたよる雨(天)か美御水】

奥にある壺がそれだ

この壺の中の水こそが
聞得大君となり神となるための聖水だった



手前にある壺は
③アマダユルアシカヌビー
【雨たゆるあしかの美御水】

こちらの壺の水は琉球王国の皇太子の
御水撫でに使われた


つまりこれらの壺の水に触れられるのは
琉球国王や聞得大君でさえ
その生涯で一度だけである


加えてここは琉球国王ですら入れぬ
男子禁制の霊場

世が世なら今ここに立っている俺は
立っているだけで一撃で打ち首だ


鳥が飛び、蝶が飛び、
剥き出しの岩が太陽に向かって聳えていた

御嶽の周囲には

息を呑むような原生林が広がっている


艦砲穴
巨大な水溜まり

1945年の艦砲射撃の痕跡は
ここにも残されている

鉄の雨は琉球王朝最高の聖地にも
容赦なく降り注いだ





斎場御嶽を後にしてすぐ近くの公園へ

知念岬公園の展望台

声が漏れるほどの空と海

なんつーか

言葉は要らんよね


一応言うときますが、今回の旅の画像は明度とか彩度とか色味とかは一切加工してません



さてでは昨日、食堂のお母さんに教えてもらったルートも行ってみましょう

『せーふぁーうたきからニライカナイを渡り展望台に登って、そこからUターンして降りてきて、景色を見ろ』やったっけ

なるほど
331号をまっすぐ行くだけの道やけど、途中、86号に寄り道しろって事か、、


こう寄り道して登ってって

ニライカナイからUターンすると、、


おおお

おおお

うーん

言葉は要らんよね





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