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実践ふりかえり 「5年 小さい声でカラオケ大会」

1 実践の概要

五年生で行った実践です。カラオケ大会に向けて、①グループごとに選曲を行い②タブレットを用いて各々が練習を行い③カラオケ大会を楽しむという内容です。

選曲をするときに意識することとして、少し練習すればクラスのみんなが歌えると思う曲にしようと伝えました。子供たちが選んだ曲は、ドラマの主題歌になった曲やアニメのオープニング曲、ボカロ曲など様々ありました。

カラオケ大会は、2つの部門で構成しています。①みんなで楽しく歌う部門②ソロ部門です。楽しく歌う部門では、グループごとに選んだ曲を全員で歌います。音程は気にしない、歌えなくてもよい、ただみんなで楽しく歌うことができる空間を共有できればよいと考えていました。ソロ部門では、マイクを用いてクラス全員の前で歌います。自分が歌いたい曲を歌います。

2 実践を行って考えたこと・振り返り

ー曲を好きになるー
子供たちが曲を好きだと思うに至るステップがあるのではないかと思いました。まず、①初めは知らない曲でも何度も聴くうちに好きになっていく可能性があり②歌うことができると好きになり③強制的な練習ではなく、自分で選んで練習するとより好きになるということです。

上記の内容を示す具体的なエピソードを記します。

ジブリ映画「猫の恩返し」から【風になる】がみんなで楽しく歌う部門で選曲されていました。この曲を知らなかったA君は、授業中何度もタブレット端末を使って、練習をしていました。カラオケ大会本番では楽しそうに体を動かしながら歌う姿が見られました。

ーソロ部門が子供のやる気に火をつける?ー
ソロ部門に出場した児童はもちろんですが、聴いている児童からもやる気が漲ったかのような言葉がありました。「もし機会があったら、私も出てみたいな」このようにつぶやく姿が見られたのです。ソロ部門を休み時間など授業以外の時間に広げることはできれば、歌うことそのものが楽しいと思う児童が増えるかもしれません。

3 おわりに

以前、このような投稿をしました。生涯にわたって音楽を楽しむことができる資質を育むためには、授業の在り方も変える必要があるのではないかなと思います。歌の上手い下手を超えて音楽を楽しむことができる資質を育むために、どのような授業が必要なのか。今後考えていきたいです。

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