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魅力がいっぱい 絵描き歌

昨日に続いて、オリジナルの絵描き歌をつくる学習を行った。絵描き歌には友達と一緒にやってみたくなるような魅力がたくさんあるのかもしれないなと思った。

前回の学習の時は、絵描き歌ができた子から黒板の前にいる先生のところに持ってきて、先生に紹介するという活動を行っていた。ただ、これだとメンバーが固定化していて、絵描き歌をつくることができず困っている児童に寄り添えないのではないかと思った。特に気になっていたのは、昨日の学習では「難しい!できないなあ」とつぶやいていたAさんだった。このAさんは、とっても真面目で学習に一生懸命に取り組む子だ。絵描き歌も丁寧に考えていて、なんとなく適当にはつくらないので考え込んでしまったのではないかと思った。このAさんが気になっていたこともあり、先生に見せにくる方式は取りやめた。

黒板前をフリースペースにして、子供たちが自由にチョークをつかって絵描き歌を書けるようにした。すると、いつのまにか黒板の周りに子供たちが当て待っていて楽しそうに絵描き歌を披露しあっていた。

私は、ホワイトボードを片手に教室を歩き回り「先生も〇〇さんの絵描き歌やりたいな」と声をかけて一緒に遊んだ。そのうち、数人の子供たちが集まってきて、一緒に行動するようになった。私が困っている児童のところへ行って、目はどうする?耳は?と歌詞の相談をしていたら、一緒に行動していた子供たちが、「うーん 耳はミカンかな?」などとつぶやき始めた。そのうち、子供たちがこうかな?ああかな?と話し始めて、5分もしない間に絵描き歌が完成していた。3人集まれば~とよく言うが本当にそうだなと思った。

昨日悩んでいたAさんは、一人でもくもくと考えるタイプだったようだ。YouTubeの動画を見ながら、考え込んでいるように見えた。やることは決まっているようだったので、少し声をかけて様子を見ることにした。授業の半分ぐらいすぎたところで、完成したのか友達に披露していた。完成したら友達に見せたくなる。そんな魅力が絵描き歌にはあるのかもしれないな。

完成したら友達に見せたくなる。そんなことが伝わる場面がいくつかあった。Bくんは、私のところにできたから見て!とすごく急いだ感じてきた。とにかく見てほしいという感じだった。Bくんは授業の終盤に4人にも見てもらった!と嬉しそうだった。子供の立場で考えたとき、つくった絵描き歌はとても大切なものになるということなのかなと思った。私が想像以上に、つくった作品への愛着があるのかもしれない。Cくんは授業が終わっても黒板に絵描き歌を書き続けていた。もう授業が終わったよと話してもやめないくらいに。

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